ANA国内線タイムセールと減額マイルが9月25日0時スタート——特典航空券は国内線2,900マイル・国際線は通常の半分から

ANAが2026年9月25日(金)0時00分から、3つのセールを同時に始めました。ひとつは国内線航空券のタイムセール。のこりの2つは、国内線と国際線の特典航空券を通常より少ないマイルで予約できる「減額マイルキャンペーン」です。お金で安く買うか、マイルで安く取るか。同じ週に両方の選択肢がならぶのは、年に何度もありません。

とくに大きいのは国際線の特典航空券です。対象路線のエコノミークラスが、通常の必要マイル数のちょうど半分になりました。成田=ホノルルは片道8,750マイルから、羽田=パリは片道11,250マイルからです。予約・発券の期限は9月30日(水)23時59分までと短いので、この記事では日付と条件を先に整理しておきます。

羽田空港を走行するANAのエアバスA321neo
羽田空港を走行するANAのエアバスA321neo(写真:Wikimedia Commons / BWard 1997 / CC BY 4.0)

9月25日に始まった3つのセール

まず全体像です。3つのセールは、販売(予約・発券)の締め切りも、搭乗できる期間もそれぞれ違います。ここを取りちがえると、せっかく押さえたつもりの席がセール価格にならない、ということが起きます。

セール 販売・予約発券期間 搭乗期間
国内線航空券タイムセール 9月25日(金)0:00 〜 10月1日(木)23:59 2026年10月25日(日)〜 2027年2月28日(日)
国内線特典航空券 減額マイル 9月25日(金)0:00 〜 9月30日(水)23:59 2026年12月1日(火)〜 2027年1月31日(日)※12月24日〜1月6日は対象外
国際線特典航空券 減額マイル 9月25日(金)0:00 〜 9月30日(水)23:59 方面ごとに異なる(2026年10月14日〜2027年3月18日の範囲)

3つとも、ANAのウェブサイト(アプリを含む)限定です。空港カウンターや電話では、この価格・このマイル数では取れません。そして、減額マイルの2つは9月30日(水)でおわり、タイムセールだけが10月1日(木)までつづきます。1日のずれですが、マイルで取るつもりの人は、実質6日間しかないと考えておいたほうが安全です。

国内線タイムセールの路線と運賃

タイムセールの対象はエコノミークラスです。ANAが公表している主な路線の片道運賃は、次のとおりでした。いずれも席数限定の最低額で、便や日付によっては設定がなかったり、金額が上がったりします。

区間 9月25日からのセール(片道) 8月26日からのセール(片道)
那覇=石垣 5,720円〜 5,720円〜
羽田=伊丹 9,130円〜 9,130円〜
中部=新千歳/伊丹=仙台 9,570円〜 —
羽田=新千歳 10,450円〜 10,450円〜
伊丹=新千歳 10,780円〜 —
羽田=福岡・長崎・鹿児島(羽田=九州各地) 11,000円〜 —
羽田=那覇 11,440円〜 11,440円〜

※「—」は8月のセールで主な路線として公表されていなかったもの。8月の数字はANAが当時公表した最低額です。

主要路線の最低額は、7月・8月のセールから据え置きでした。値上げも値下げもありません。ANAのセールページには、航空燃料などのコスト高騰を理由にセール価格を見直した(値上げした)と書かれていますが、公表されている下限の数字は前回と同じです。

今回あたらしいのは、羽田=九州各地が11,000円からと明示されたことです。ANAは熊本地震からの復興を応援する取り組みとして九州路線のおトクな運賃を用意しており、その流れがタイムセールにも入ってきました。九州支援の全体像は、ANAが九州支援を拡大——ユース運賃セールを12月25日まで延長、トクたびマイルは10月7日搭乗分から九州路線を拡充にまとめています。

新千歳空港に並ぶANAの国内線機
新千歳空港に並ぶANAの国内線機(写真:Wikimedia Commons / S5A-0043 / CC BY 4.0)

搭乗期間は冬ダイヤの初日から2月末まで

搭乗期間が10月25日(日)から始まっているのは、この日がANAの冬ダイヤの初日だからです。8月のセールは10月1日から2027年1月31日まででしたので、今回は開始が後ろにずれ、終わりが2月28日まで1か月のびました。

つまり、年末年始だけでなく、雪の北海道や、冬でもあたたかい沖縄・石垣の旅まで入ります。2月は連休が少なく、国内線の需要が落ちつきやすい時期です。札幌の雪まつり前後の週末は混みますが、それ以外の平日なら、セール運賃の席も見つけやすいはずです。

セール運賃の条件

安さと引きかえに、条件ははっきり決まっています。ANAの公式ページに書かれている内容を整理すると、次のようになります。

  • 予約の変更はできない。払い戻しは手数料がかかる
  • 座席の事前指定はできない。出発24時間前からのオンラインチェックインで空いている席を選ぶ
  • アップグレードはできない
  • 支払い期限は予約した日の当日23時59分まで
  • 受託手荷物は1個(23キロまで)無料
  • マイルは区間基本マイレージの50パーセントが貯まる
  • 往復で買うほうが、片道ずつ買うより割安になる設定

わたしがいちばん気をつけているのは、支払い期限です。予約した日の23時59分までに支払わないと、席は取り消されます。コンビニ払いやネット振込を使う場合は、期限の4時間前(19時58分ごろ)を過ぎると選べなくなります。夜に予約してあとで払おう、という動きかたはできません。クレジットカードで、その場で決済まで終えてしまうのが確実です。

国内線特典航空券は片道2,900マイルから

ここからはマイルの話です。国内線の特典航空券は、全路線が減額の対象になりました。区間のマイル数ごとに、必要マイル数が次のように下がります。

区間マイル 通常(片道) キャンペーン(片道) 路線の例
0〜300マイル 6,000マイル 2,900マイル 東京=大阪
301〜800マイル 7,000マイル 3,900マイル 東京=鹿児島、大阪=札幌
801〜1,000マイル 8,000マイル 4,900マイル 東京=沖縄
1,001〜2,000マイル 9,500マイル 7,400マイル 長距離の直行路線

通常マイル数はローシーズンの数字で、キャンペーンはそこからさらに下がった値です。東京=大阪なら、ほぼ半分になりました。

対象の搭乗期間は12月1日(火)から2027年1月31日(日)までですが、12月24日から1月6日までは対象外です。実際に使えるのは、12月1日〜12月23日と、1月7日〜1月31日の2つの期間になります。年末年始の帰省には使えません。12月前半の週末旅行や、正月明けの落ちついた時期の旅が向いています。

夜の大阪伊丹空港に駐機するANAのボーイング787
夜の大阪(伊丹)空港に駐機するANAのボーイング787(写真:Wikimedia Commons / Emma0mb / CC BY 4.0)

予約画面で「国内特典キャンペーン」を選ぶ

ひとつ、見落としやすい手順があります。特典航空券を検索したあと、検索結果の「特典種別選択」で「国内特典キャンペーン」を選ばないと、減額が適用されません。対象の路線・搭乗日であっても、ふつうの特典航空券として予約すると通常のマイル数が引かれます。

ほかにも条件があります。

  • 直行便の旅程だけが対象。乗り継ぎを含む旅程は減額されない
  • 往復で予約するなら、全区間が対象期間内でないといけない
  • キャンペーン開始前に通常マイルで発券ずみの特典航空券は、あとから減額にできない
  • 変更はキャンペーン期間中(9月30日まで)に、対象期間内・同じ区間へ変える場合だけ減額マイルのまま可能
  • 払い戻しは全区間未使用の場合のみ。手数料は1人3,000マイルまたは3,000円

すでに12月の特典航空券を通常マイルで取っている人は、いったん払い戻して取り直すと得になる場合があります。ただし払い戻しの手数料が3,000マイルかかりますので、差が3,000マイルを超えるかどうかで判断することになります。たとえば東京=沖縄の片道なら、通常8,000マイルとキャンペーン4,900マイルの差は3,100マイル。手数料を引くと、得をするのは100マイルだけです。取り直す価値があるのは、往復で取っている場合などにかぎられます。

タイムセールとマイル、どちらで取るか

同じ週に両方があるので、くらべておきます。羽田=伊丹のタイムセールは9,130円から、特典航空券は2,900マイルです。単純に割ると、1マイルあたり約3.1円の価値で使えた計算になります。通常の6,000マイルなら約1.5円ですから、倍になりました。

羽田=那覇なら、タイムセール11,440円に対して特典航空券は4,900マイル。1マイルあたり約2.3円です。短い路線ほど、マイルの価値が高く出ます。

わたしの考えでは、国内線は1マイル2円を超えれば使っていい水準です。今回は多くの路線でそれを超えています。そのうえ、特典航空券はセール運賃とちがい、座席の事前指定ができないといった制約が少なく、使いやすい面もあります。貯まっているマイルの有効期限が近い人には、とくにいい機会です。ただし特典航空券はマイルが貯まりませんし、旅客施設使用料などは別に必要です。上級会員のステータスを積み上げたい人は、セール運賃で乗ったほうがいい場合もあります。

国際線特典航空券はエコノミーが通常の半分

今回いちばん値打ちがあるのは、こちらです。対象路線のエコノミークラスの特典航空券が、どの方面でも通常の必要マイル数の50パーセントになりました。

成田とホノルルを結ぶANAのエアバスA380 FLYING HONU
成田=ホノルル線を飛ぶANAのエアバスA380「FLYING HONU」(写真:Wikimedia Commons / Charles from Port Chester, New York / CC BY 2.0)
方面 キャンペーン(片道) 主な対象路線 対象搭乗期間
中国大陸 4,250マイル〜 上海・北京・深圳・大連・広州・青島・杭州 10月14日〜3月18日(一部対象外あり)
香港 4,250マイル〜 羽田=香港 10月19日〜3月18日(一部対象外あり)
東南アジア・インド 7,500マイル〜 バンコク・シンガポール(成田)・ジャカルタ・クアラルンプール・ムンバイ・ホーチミン 10月19日〜3月18日(一部対象外あり)
ハワイ 8,750マイル〜 成田=ホノルルのみ(羽田=ホノルルは対象外) 11月4日〜3月11日(12月19日〜1月12日ほか対象外)
北米 10,000マイル〜 成田=ロサンゼルス・サンフランシスコ・シカゴ、羽田=バンクーバー 11月4日〜3月11日(12月19日〜1月12日は対象外)
ヨーロッパ 11,250マイル〜 羽田=ロンドン・パリ・フランクフルト・ミュンヘン・ウィーン・ミラノ・イスタンブール・ストックホルム、成田=ブリュッセル 12月1日〜2月28日(12月17日〜1月10日は対象外)
オセアニア 9,250マイル〜 羽田=シドニー、成田=パース 10月19日〜3月18日(一部対象外あり)

表のマイル数は、それぞれの方面でいちばん安いシーズンの片道です。シーズンが上がると、必要マイルもそのぶん上がります。たとえばヨーロッパは、1月11日〜2月28日のローシーズンが11,250マイル、12月1日〜12月16日のレギュラーシーズンが13,750マイルでした。ハワイは1月13日〜2月28日が8,750マイル、11月4日〜12月18日と3月1日〜3月11日が10,000マイルです。

対象はエコノミークラスだけで、ビジネスクラスやプレミアムエコノミーは減額されません。また、期間中に空席待ちで予約し、期間が終わってから席が用意された場合は、キャンペーンのマイル数にはなりません。

フランクフルト空港を走行するANAのボーイング777-300ER
フランクフルト空港を走行するANAのボーイング777-300ER(写真:Wikimedia Commons / Aero Icarus / CC BY-SA 2.0)

ヨーロッパ往復が2万2,500マイル

数字に置きかえてみると、この半額の大きさがわかります。羽田=パリを1月のローシーズンに往復すると、通常は45,000マイル。これが22,500マイルになります。国内線の東京=沖縄を通常マイルで往復すると16,000マイルですから、そこにあと6,500マイル足すだけで、ヨーロッパまで行って帰ってこられる計算です。

ハワイも同じです。成田=ホノルルを1月後半から2月に往復すると、17,500マイルですみます。この路線は総2階建てのエアバスA380「FLYING HONU」が飛んでいる路線ですので、機材そのものを楽しみにする旅にもなります。ただし、同じホノルル行きでも羽田発の便は対象外です。検索するときは出発空港を成田にしてください。

ひとつ覚えておきたいのは、国際線の特典航空券は、マイルとは別に燃油特別付加運賃や税金、空港使用料などを現金で払う必要があることです。ヨーロッパや北米だと、この現金部分がそれなりの額になります。マイルが半分になっても、この負担は減りません。予約の最終画面で総額を確かめてから決めるのが安心です。

9月のANA国際線は、有償航空券のタイムセールも9月1日から7日まで実施されていました。現金で買う場合の相場感は、ANA国際線タイムセールが9月1日0時スタート——7日まで、ホノルル往復105,400円・上海48,200円からが参考になります。

予約の前に確かめておきたいこと

3つのセールとも、席数には限りがあります。人気の日付は始まってすぐに埋まります。これから動く人は、次の順番で準備しておくと取りこぼしが減ります。

  • ANAマイレージクラブにログインできるか、先に確かめておく(パスワードの再設定は時間がかかることがある)
  • マイルで取るなら、残高と有効期限を確認する。家族のマイルを合算するには、ANAカードファミリーマイルかファミリーアカウントサービスへの登録が別に必要
  • 行き先と日付の候補を2つ3つ決めておく。とくに国際線は方面ごとに対象外の期間がちがう
  • 国内線の特典は「国内特典キャンペーン」を選んで検索する
  • タイムセールは、予約した日のうちに支払いまで終える

国内線のマイルの使いかたとしては、週ごとに対象路線が発表される「今週のトクたびマイル」もあります。こちらは平日搭乗なら3,500マイルからで、今回の減額マイルと重なる時期もあります。しくみはANAトクたびマイルが2026年7月7日に再開——新ルールは1週間後ろ倒しにまとめていますので、あわせて見くらべてみてください。

まとめ

2026年9月25日(金)0時から、ANAの3つのセールが同時に始まりました。国内線タイムセールは10月1日(木)まで、10月25日から2027年2月28日までの便が対象で、羽田=伊丹9,130円から。主要路線の最低額は8月と同じで、羽田=九州各地の11,000円からが新しく加わりました。

減額マイルのほうは、国内線・国際線とも9月30日(水)23時59分で予約・発券が締め切られます。国内線は片道2,900マイルから、国際線はエコノミークラスが通常の半分です。ヨーロッパ往復が22,500マイル、ハワイ往復が17,500マイルからという水準は、マイルを貯めている人にとってめったにない機会だと思います。

対象の便や最新の空席、運賃規則の詳細は、ANA公式サイトの国内線航空券タイムセール、国内線減額マイルキャンペーン、国際線減額マイルキャンペーンの各ページでご確認ください。

よくある質問(FAQ)

Q. ANAの減額マイルキャンペーンはいつまでですか?

A. 国内線・国際線とも、予約・発券期間は2026年9月25日(金)0時00分から9月30日(水)23時59分までです。国内線タイムセールは1日長く、10月1日(木)23時59分まで販売されます。

Q. 国内線の特典航空券は何マイルで取れますか?

A. 全路線が対象で、0〜300マイル区間は2,900マイル、301〜800マイル区間は3,900マイル、801〜1,000マイル区間は4,900マイル、1,001〜2,000マイル区間は7,400マイル(いずれも片道)です。直行便の旅程だけが対象で、予約時に「国内特典キャンペーン」を選ぶ必要があります。

Q. 国内線の減額マイルは年末年始にも使えますか?

A. 使えません。対象搭乗期間は2026年12月1日から2027年1月31日までですが、12月24日から1月6日までは対象外です。使えるのは12月1日〜12月23日と、1月7日〜1月31日です。

Q. 国際線はビジネスクラスも半額になりますか?

A. なりません。減額の対象はエコノミークラスだけです。また、マイルとは別に燃油特別付加運賃や税金、空港使用料などの現金負担があり、こちらは減額されません。

Q. 羽田発のホノルル便も対象ですか?

A. 対象外です。ハワイ方面で減額になるのは成田=ホノルル(NH181〜NH184)だけで、羽田=ホノルル(NH185/NH186)は対象になっていません。対象搭乗期間は2026年11月4日から2027年3月11日までで、12月19日から1月12日などは除かれます。

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この記事を書いた人
TE travel 編集部
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