ANA国内線が2026年5月19日から変わる|新運賃「シンプル・スタンダード・フレックス」完全解説

ANA ボーイング787-8 ドリームライナー

2026年5月19日搭乗分から、ANAの国内線運賃体系が全面的に変わります。これまで「旅割」「特割」「ビジネスきっぷ」など多種類が並立していた国内線運賃が「シンプル」「スタンダード」「フレックス」の3区分に集約され、国際線との予約・搭乗ルールも共通化されます。変更の全容を、各区分の詳細からSFC会員・ファーストクラス(旧プレミアムクラス)利用者への影響まで、まとめてお伝えします。

なにが変わるのか

これまでのANA国内線運賃は、旅割(旅割28・旅割21・旅割7など日数別)、特割、株主優待割引、ビジネスきっぷなど、複数の運賃種別が並立していました。似た名前が多く、変更・払い戻し条件も種別ごとに異なるため、「自分に合う運賃がどれか」を判断するのに手間がかかる構造でした。

5月19日からはこれを3区分に整理します。整理の軸は「価格(安さ)」と「自由度(変更・払い戻しの柔軟性)」のトレードオフです。

シンプル 最安値 変更不可または手数料あり 払い戻し不可または手数料あり 低(30〜50%程度) 旅程が確定している。とにかく安く乗りたい
スタンダード 中間 出発前まで変更可(手数料あり) 手数料控除後に払い戻し可 標準(75〜100%程度) 一般的な出張・旅行。座席指定・アップグレードを使いたい
フレックス 最高値(正規運賃に近い) 出発前まで何度でも変更可(手数料なし) いつでも全額払い戻し可 高(100〜150%程度) 急な日程変更がある出張。マイルを最大限貯めたい

※マイル積算率は路線・時期により変動します。最新の正確な数値はANA公式サイトでご確認ください。

旧運賃との対応関係

「これまで使っていた運賃がどの区分になるのか」は、次の対応表が参考になります。

旅割28・旅割21・旅割7 シンプル(早割・制限あり)
特割 スタンダード(標準的な柔軟性)
ビジネスきっぷ・普通運賃 フレックス(最高柔軟性)
株主優待割引 引き続き別途設定(変更なし)

厳密な対応ではなく、あくまで概念的な整理です。実際の価格・条件は新運賃で設定されるため、5月19日以降は新しい3区分で比較・選択してください。

各区分の詳細

シンプル — 最安値で乗る、制限あり

シンプルは旅程が完全に決まっている場合に選ぶ区分です。変更・払い戻しに制限があり、条件によっては搭乗日の変更ができません。その代わり、3区分の中で最も安い価格が設定されます。

LCCの運賃に近い性質で、早い時期に予約するほど安くなる傾向があります。ANAの「早割」に相当すると考えると分かりやすいです。

注意点:シンプルはファーストクラスへのアップグレード対象外になる場合があります。普通席でよいと割り切って乗る運賃です。

スタンダード — 標準サービス・座席指定あり

スタンダードは最も多くの旅行者が使う区分になる見込みです。座席指定が含まれ、一定の変更・払い戻し条件も付きます。

出張の場合、日程が多少前後する可能性があっても対応できる柔軟性を持ちながら、フレックスよりコストを抑えられます。

ファーストクラスへのアップグレードはスタンダード以上が対象です(シンプルから直接のアップグレードは不可)。

フレックス — 最大限の自由度・マイルも最高

フレックスは「いつでも変更・いつでも払い戻し」が可能な正規運賃に近い区分です。旧来の「ビジネスきっぷ」や普通運賃に相当します。

マイル積算率が3区分の中で最も高く、SFC修行や上級会員を目指す方・マイルを最大限貯めたい方には最も有利です。

当日予約でも変更手数料なしで変えられるため、急な出張が多いビジネストラベラーにとっては、割高でも価値があります。

ファーストクラス(旧プレミアムクラス)利用者への影響

ファーストクラス自体は引き続き設定されます。ただし、新運賃への移行に伴いいくつかの点が変わります。

アップグレードの条件

ファーストクラスへの当日アップグレードや事前アップグレードは、スタンダード以上の運賃が対象です。シンプル運賃での搭乗ではアップグレードが利用できない場合があります。アップグレードを前提に搭乗を計画している方は、スタンダードまたはフレックスで予約するのが確実です。

ファーストクラス専用運賃

ファーストクラスには引き続き専用の運賃が設定されます。シンプル・スタンダード・フレックスの各区分でファーストクラスを選ぶことが可能で、区分によって価格・変更条件が変わります。

特典航空券・マイルアップグレードへの影響

今回の変更はマイルを使った特典航空券にも影響します。

国内線特典航空券の必要マイル数

国際線との共通化に伴い、国内線特典航空券の必要マイル数や予約ルールが変更されます。これまで「国内線は搭乗前日まで予約可能」だった点など、いくつかのルールが国際線基準に寄る形で変わります。

マイルアップグレード

マイルを使ったファーストクラスへのアップグレードについても、対象区分や必要マイル数が変更される場合があります。SFC会員・上級会員は特に影響を受けやすい部分なので、ANAの公式案内を早めに確認してください。

SFC・上級会員への影響

スーパーフライヤーズカード(SFC)会員・ダイヤモンド会員・プラチナ会員への主な影響は次のとおりです。

ラウンジ利用 引き続き利用可(変更なし)
優先搭乗・手荷物 引き続き利用可(変更なし)
ファーストクラスへのアップグレード スタンダード以上の運賃が条件になる場合あり
マイル積算 フレックスで積算率が最高。シンプルでは低下
特典航空券の予約タイミング 国際線と共通化されるルールあり。早めに確認を

システム統合が背景にある

今回の変更は「運賃の見直し」だけにとどまらず、ANAが国内線と国際線の旅客サービスシステム(PSS)を統合するプロジェクトの一環です。

これまでANAの国内線と国際線は、予約・発券・搭乗管理のシステムが別々に動いていました。システムが分かれているため、国内線+国際線の乗り継ぎ旅程を管理するときや、マイルアップグレードの処理で非効率が生じていました。

統合後は、国内線と国際線を一つのシステムで管理できるようになります。将来的には、乗り継ぎ旅程の予約・変更がよりスムーズになり、特典航空券や座席アップグレードの処理も統一されることが期待されます。

旅行者から見ると「運賃の名前が変わった」という印象が強いですが、裏側では大きなシステム更新が行われています。

5月19日前後の予約で注意すること

搭乗日が5月18日以前か19日以降かで、適用される運賃のルールが変わります。

搭乗日:5月18日以前(すでに予約済み) 旧運賃ルールが適用。変更不要
搭乗日:5月19日以降(新規予約) 新運賃(シンプル・スタンダード・フレックス)が適用
旧運賃で予約済み → 搭乗日5月19日以降に変更 新運賃への切り替えが発生する可能性あり。ANA公式で確認を

特に注意が必要なのは「旧運賃で予約済みの便を、5月19日以降の日程に変更する」ケースです。このときに新旧運賃の切り替えがどう扱われるかは、ANAの公式案内で都度確認することをおすすめします。

どの区分を選べばいいか

実際に予約する際のシンプルな考え方を整理します。

  • 旅行で日程が完全に固まっている → シンプル(コストを最優先)
  • 出張で多少の変更はあるかもしれない → スタンダード(バランス重視)
  • 日程が流動的、またはマイルを最大限積算したい → フレックス(自由度重視)
  • ファーストクラスにアップグレードしたい → スタンダード以上を選ぶこと

価格差は区分によって路線・時期次第で変わります。「シンプルとスタンダードの価格差がわずかなら、スタンダードを選んでおく」という判断も合理的です。

ANA公式サイトでは、3区分の価格を並べて比較できる新しい予約インターフェースに移行する予定です。直感的に選べるようになることが期待されます。

よくある質問

Q. ANA国内線の新運賃はいつから始まりますか?

A. 2026年5月19日搭乗分から適用されます。「シンプル」「スタンダード」「フレキシブル」の3種類に再編されます。

Q. ANA新運賃「シンプル・スタンダード・フレキシブル」の違いは何ですか?

A. シンプルは最安値で変更・払い戻し不可。スタンダードは標準運賃で一定条件の変更可。フレキシブルは最上位で柔軟な変更・払い戻しが可能です。搭乗日や路線によって価格差が変わります。

Q. ANA新運賃でマイル積算率は変わりますか?

A. 運賃種別によってマイル積算率が異なります。シンプルは積算率が低く、フレキシブルは高い傾向があります。詳細はANA公式サイトで各区間の積算率を確認することをおすすめします。



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この記事を書いた人
TE travel 編集部
TE travel は、Team Elite メンバーによる旅行記録サイトです。ANAダイヤモンド・マリオット チタンエリート・ヒルトン ダイヤモンドなど、各プログラムの上級ステータスを実際に取得・維持しながら、ファーストクラス・ビジネスクラス・ラグジュアリーホテルを体験した記録を発信しています。ポイント・マイルの使い方から、上級会員だけが知る現場の実感まで、数字では伝わらない情報をお届けします。