ビートルズが育った街、リヴァプール。ペニーレイン、ストロベリーフィールド、キャバンクラブ — 何十年も曲で聴いてきた場所を実際に歩くと、音楽がまったく別の聞こえ方をするようになります。1泊2日の聖地巡礼の記録をまとめます。
リヴァプールへのアクセス
リヴァプールはロンドンから電車で約2時間です。ユーストン駅(Euston)からアヴァンティ・ウェスト・コースト(Avanti West Coast)に乗り、リヴァプール・ライム・ストリート駅(Lime Street)で下車します。早割チケットを事前に購入すれば、往復でもかなり抑えることができます。
ビートルズゆかりの主要スポットは市内に集中しており、中心部から少し離れたペニーレインやストロベリーフィールドもタクシーや市バスで行けます。レンタカーがなくても回りやすい街です。

| キャバンクラブ(マシュー・ストリート) | 徒歩10分 |
| ビートルズ・ストーリー博物館(アルバート・ドック) | 徒歩15〜20分 / タクシー5分 |
| ストロベリーフィールド | タクシー10分 / バス15〜20分 |
| ペニーレイン | タクシー15分 / バス20〜25分 |
ペニーレイン — 曲と同じ名前の通り
ペニーレイン(Penny Lane)は、静かな住宅街の中にある実在の通りの名前です。観光地らしいにぎやかさはまったくなく、普通の住民が暮らす通りがそのままそこにあります。それがかえってリアルで、曲を聴きながら育った者には妙な感動があります。 通りの標識は観光客によって持ち去られることが多く、いまは盗難防止のために補強された状態で設置されています。それでもみんなが標識の前に立って写真を撮っていきます。ジョン・レノンが幼少期に通った理髪店(Barber)は今も現役で、ショーウィンドウにビートルズ関連の写真や記事が飾られています。 曲の歌詞に出てくる「a barber showing photographs」「the banker never wears a mac」という情景が、そのままこの通りに重なります。音楽の聖地というのは、場所そのものより「曲との重なり」を確かめに行くものだと、ここで実感しました。 
ストロベリーフィールド — ジョン・レノンの記憶の場所
ストロベリーフィールド(Strawberry Field)は、ジョン・レノンが少年時代に遊んだ救世軍の孤児院の跡地です。現在は一般公開されており、入場は無料です。 敷地に入ると、「Nothing is real」というジョン・レノンのことばを中心に据えた展示空間があります。幼少期のジョンの写真や、ビートルズ結成前後の記録、楽曲に込められた意味を丁寧に解説した展示が続きます。観光施設としてきちんと整備されていますが、過剰な演出がなく、静かに見て回れる空間になっています。 庭には赤いゲートが残っています。あの有名な写真で見たゲートです。実物は思ったよりも小さくて、そのそばに立つとジョンがここを「特別な場所」と感じていた理由のようなものが、なんとなくわかる気がします。
キャバンクラブ — 292回演奏した地下の舞台
キャバンクラブ(The Cavern Club)は、1961年から1962年にかけてビートルズが292回演奏した伝説のライブハウスです。マシュー・ストリートの地下に位置し、今もライブが毎日行われています。 現在の建物はオリジナルとは別の場所に再建されたものですが、レンガのアーチ天井と狭い地下空間の雰囲気は残っています。昼間から生演奏が聴け、ビートルズのカバーバンドが当時の楽曲を演奏しています。入場は無料です(ドリンク注文が必要な時間帯あり)。 マシュー・ストリート周辺はビートルズ関連のバーやショップが集まっており、夜になると観光客と地元の人が混ざってにぎやかになります。聖地巡礼のしめくくりに、ここでライブを聴きながら一杯いただくのがいちばんの過ごし方だと思います。
ビートルズ・ストーリー博物館とアルバート・ドック
ビートルズ・ストーリー(The Beatles Story)は、アルバート・ドックにある公式博物館です。ビートルズの結成から解散までを時系列で追う展示で、当時のレコーディング機材、アビーロード・スタジオのセット再現、ステージ衣装などが並んでいます。音声ガイドが日本語にも対応しており、展示の解説を聞きながら回れます。 アルバート・ドックは19世紀の港湾倉庫街を再整備したエリアで、博物館のほかにテート・リヴァプール(現代アート)やマージーサイド海事博物館もあります。マージー川を眺めながらカフェで休憩できるスペースも多く、ビートルズに興味がない人でも楽しめます。 宿泊はアロフト・リヴァプール(Aloft Liverpool)にしました。市内中心部に位置するモダンなデザインホテルで、主要スポットへの移動に便利です。
ビートルズファン以外にも楽しめる街
リヴァプールはビートルズの街として知られていますが、港湾都市としての歴史や現代アートのシーンも厚く、街歩きとして純粋に楽しめます。サッカーファンにとってはアンフィールド(リヴァプールFC)とグッディソン・パーク(エヴァートンFC)の両スタジアムがある街でもあります。 ロンドンから日帰りで行ける距離ですが、1泊してゆっくり過ごすほうが街の空気を感じられます。コッツウォルズやロンドン観光と組み合わせて、イングランドを北から南まで回る旅の計画にもおすすめです。
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よくある質問
Q. リヴァプールのビートルズ聖地巡礼で行くべき場所はどこですか?
A. キャバーン・クラブ(デビュー前から演奏していたライブハウス)、ペニーレイン(同名曲の舞台となった通り)、ストロベリーフィールド(レノン生家近くの救世軍施設、現在も公開中)、ザ・ビートルズ・ストーリー(博物館)が主要スポットです。
Q. ロンドンからリヴァプールへの行き方は?
A. ロンドン・ユーストン駅からリヴァプール・ライムストリート駅まで最速約2時間のVirgin Trains / Avanti West Coast が便利です。日帰り旅行も可能ですが、ビートルズ巡礼は宿泊して1〜2日かけるのがおすすめです。
Q. キャバーン・クラブはリヴァプールのどこにありますか?
A. リヴァプール市内のマシューストリート(Mathew Street)にあります。1961〜1963年に演奏したオリジナルの地下クラブは閉鎖されましたが、現在も同じ通りに再建されたキャバーン・クラブが営業しています。
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