ホテル・インペリアル・ウィーン 宿泊記|シシースイートとビーダーマイヤー様式の世界

ウィーンには何度か泊まっているが、今回はずっと気になっていたホテル・インペリアルに初めて宿泊した。チェックインのためにリンク通りに面した正面玄関をくぐると、そこはもう19世紀の空気だった。

ホテル・インペリアル・ウィーンは1873年開業。もともとはヴュルテンベルク公の宮殿として建てられた建物で、万国博覧会に合わせてホテルへと転用された。歴代の皇帝・国王・大統領が宿泊してきた、ウィーンでいちばん格式のあるホテルのひとつだ。

ホテルの概要

正式名称 Hotel Imperial Vienna(ホテル・インペリアル・ウィーン)
ブランド ラグジュアリー・コレクション(マリオット・ボンヴォイ)
開業 1873年
所在地 Kärntner Ring 16, 1015 Wien(リンク通り沿い)
最寄駅 地下鉄U1/U2/U4 カールスプラッツ駅から徒歩5分
客室数 138室

場所はウィーンの目抜き通りであるリンク通り(Ringstraße)沿い。国立歌劇場(Wiener Staatsoper)から徒歩2分、美術史博物館や王宮も歩いて10分圏内にある。ウィーン観光の拠点として、これほど立地のよいホテルはほかにない。

シシースイートの部屋

今回宿泊したのはシシースイート(Sisi Suite)。シシーはオーストリア皇后エリザベートの愛称で、ホテルを代表するスイートルームのひとつに彼女の名が冠されている。

部屋に入ると、ビーダーマイヤー様式の家具が出迎える。ビーダーマイヤーは19世紀前半にウィーンで流行した様式で、簡素で機能的でありながら品のある木製家具が特徴だ。現代のホテルにあるようなモダンな設備とは対極の空間で、それがかえって落ち着きを生んでいた。

リビングルームは天井が高く、窓からはリンク通りが見える。白と金を基調とした内装、シャンデリア、大きな鏡 — ホテルの外観と同じく、19世紀の宮殿建築の延長線上にある空間だ。

バスルームは大理石張り。アメニティはウィーンのスパブランド、Kiehl’s とホテルのオリジナルが用意されていた。バスタブが独立しており、広さは申し分なかった。

皇帝の朝食と帝国的な食事

朝食はホテルの「カフェ・インペリアル」でいただいた。ウィーンを代表するカフェのひとつで、ホテルに宿泊していない人も訪れる。卵料理、コールドカット、チーズ、ペイストリー — 内容は標準的なヨーロッパのホテル朝食だが、あの空間で食べると気分が違う。

カフェ・インペリアルは「インペリアル・トルテ」でも知られている。チョコレートとマジパンの層を重ねた、ホテルが1873年から作り続けているケーキで、1切れから購入できる。おみやげにもなる。

ターンダウンとホスピタリティ

夕方、部屋を出て夕食に行っている間に、ターンダウンのサービスが入った。ベッドが整えられ、手書きのメッセージカードが置かれ、チョコレートが添えられていた。

スタッフの対応は丁寧で、自然な距離感があった。威圧的でも過度にカジュアルでもない。こういうホテルには、長年かけて育てられたサービス文化のようなものがある。

立地を生かしたウィーン観光

ホテルを拠点にすると、ウィーンの中心部はほとんど歩いてまわれる。国立歌劇場でオペラを観る、ケルントナー通りでショッピングをする、王宮(ホーフブルク)でハプスブルク家の歴史に触れる — このホテルにいる間は、移動の心配をしなくていい。

ウィーンは11月から12月にかけてクリスマスマーケットのシーズンで、市庁舎前や王宮前広場など複数の会場でマーケットが開かれる。ホテルからどの会場も歩いてアクセスできる。

宿泊費と予約について

ホテル・インペリアルはマリオット・ボンヴォイの「ラグジュアリー・コレクション」ブランドに属しており、ボンヴォイポイントでの宿泊も可能。シシースイートは繁忙期(クリスマス前後)は早めに埋まるため、旅行の計画が決まったら早めに予約を入れるのがいい。

料金は時期と客室タイプによって大きく変わるが、スタンダードルームでもウィーンの平均的なホテルよりは上の価格帯になる。ただ、この場所、この建物、このサービスをひとまとめに体験できると考えれば、一度は泊まる価値がある。

よくある質問

Q. ウィーン旅行でおすすめのホテルは?

A. ウィーンにはマリオット ボンヴォイやヒルトン・オナーズ加盟ホテルが複数あります。ポイント宿泊を活用するとコストを抑えながらラグジュアリーホテルに泊まれます。

Q. ウィーンへの行き方は?

A. 日本からウィーンへはANAやJALの直行便または経由便があります。ANAアメックス ゴールドカードのフライトボーナスやマリオット ボンヴォイのポイントで特典航空券を取る方法もおすすめです。



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TE travel 編集部
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