世界一周航空券でどこまで行けるか|スターアライアンス・ワンワールド・スカイチームを比較

わたしは以前、世界一周航空券を使って周遊したことがあります。

「世界一周航空券」という言葉は聞いたことがあっても、実際にどう使うのか、どのアライアンスがいいのかは、調べてみないとなかなかわかりません。このページでは、スターアライアンス・ワンワールド・スカイチームの3種類を比較しながら、実際に使ってみてわかったことをまとめます。

世界一周航空券とは

世界一周航空券(RTW:Round The World ticket)は、一つの航空アライアンス内の加盟航空会社を組み合わせて、地球を一方向にぐるっと一周するチケットです。

通常の往復航空券と大きく違うのは、複数の都市に立ち寄れること、そして一方向に進むという制約があることです。太平洋と大西洋(またはインド洋)をそれぞれ1回ずつ渡る、というのが基本的なルールです。

価格の決め方はアライアンスによって異なります。飛行した総マイル数で決まるもの、立ち寄る大陸の数で決まるもの、利用するクラスで決まるものなど、仕組みが少しずつ違います。

3アライアンスの比較

スターアライアンス Round The World 総飛行マイル数 ANA 15区間まで
ワンワールド Global Explorer / Oneworld Explorer 総マイル数 または 大陸数 JAL 16区間まで
スカイチーム Around the World 総飛行マイル数 なし(大韓航空・デルタなど) 15区間まで

スターアライアンス(ANA参加)

スターアライアンスの世界一周航空券は、飛行する総マイル数によって3つのゾーンに分かれています。エコノミー・ビジネス・ファーストの各クラスで発券でき、ANA をはじめルフトハンザ、ユナイテッド、シンガポール航空、タイ国際航空などを組み合わせて使えます。

ANA が入っているので、日本発着の便をANAにできるのは使いやすい点です。成田や羽田から出発して、アメリカ・ヨーロッパ・アジアを回って戻ってくるルートが組みやすいです。

価格の目安(大人1名、燃油サーチャージ・空港税別):

〜26,000マイル 約20万円〜 約50万円〜 約100万円〜
〜29,000マイル 約23万円〜 約60万円〜 約120万円〜
〜34,000マイル 約27万円〜 約70万円〜 約145万円〜

スターアライアンスのルールで注意したいのは、旅程が一方向(東回りか西回りどちらか)でなければならないこと。途中で引き返すルートは組めません。また、同じ都市に2回以上立ち寄ることはできませんが、乗り継ぎとして通過するのは問題ありません。

ファーストクラスで発券した場合、ANA THE Suite(B777-300ER)やルフトハンザのファーストクラスに乗ることができます。ビジネスクラスの世界一周と比べると倍近い費用がかかりますが、それぞれの区間で最上位クラスを体験できるのは、世界一周航空券ならではの楽しみ方です。

ワンワールド(JAL参加)

ワンワールドの世界一周航空券には「Global Explorer」と「Oneworld Explorer」の2種類があります。

Global Explorer は飛行した総マイル数で価格が決まり、スターアライアンスと似た仕組みです。Oneworld Explorer は立ち寄る大陸の数(3〜6大陸)で価格が決まるため、総飛行距離よりも「何大陸を回るか」でプランニングしたい方に向いています。

JAL が加盟しているので、日本発着の便をJALにできます。他にブリティッシュ・エアウェイズ、カタール航空、フィンエアー、マレーシア航空などを組み合わせられます。

価格の目安(Global Explorer・大人1名、燃油サーチャージ・空港税別):

〜26,000マイル 約20万円〜 約52万円〜 約105万円〜
〜29,000マイル 約24万円〜 約62万円〜 約125万円〜
〜34,000マイル 約28万円〜 約72万円〜 約150万円〜

ビジネスクラスで発券した場合、JAL のビジネスクラス(SKY SUITE)やカタール航空の Q Suite に乗れます。ファーストクラスで発券した場合は JAL ファーストクラスやブリティッシュ・エアウェイズのファーストクラスが利用できます。

スカイチーム

スカイチームの世界一周航空券は、デルタ航空・エールフランス・大韓航空・中国南方航空などを組み合わせて使えます。日系の航空会社は加盟していないため、日本発着は大韓航空(仁川乗り継ぎ)やデルタ(成田・羽田発着あり)を使うことになります。

スカイチームは他の2つに比べると認知度が低く、日本語の情報も少ないです。ただし、エールフランスのラ・プルミエール(ファーストクラス)やデルタ One(ビジネスクラス)を利用したい方には選択肢になります。

実際に世界一周してみてわかったこと

旅程を組む際に感じたのは、「自由度が高い分、計画に時間がかかる」ということです。どのルートを通るか、どこで何泊するかを全部自分で決めるため、準備に数週間かかることもあります。

また、出発後に旅程を変更することも可能ですが、変更手数料がかかる場合があります。特に繁忙期は座席が取りにくくなるため、人気路線は早めに予約を入れておくのが安心です。

燃油サーチャージは発券時のレートが適用されるため、サーチャージが低い時期に発券するとトータルコストを抑えられます。

もう一点、意外と盲点になるのが「荷物」です。世界一周は移動が多いため、預け荷物の扱いが航空会社によって違います。アライアンス内でも会社によってルールが異なるので、乗り継ぎのたびに確認しておくと安心です。

どのアライアンスを選ぶか

日本発着をANAにしたい スターアライアンス
日本発着をJALにしたい ワンワールド
大陸の数でプランを組みたい ワンワールド(Oneworld Explorer)
総飛行マイルをコントロールしたい スターアライアンス または ワンワールド(Global Explorer)
ANA THE Suite で旅したい スターアライアンス(ファーストクラス発券)
カタール航空 Q Suite に乗りたい ワンワールド(ビジネスクラス発券)

わたしが使ったのはスターアライアンスです。ANA で日本を出発できること、シンガポール航空やルフトハンザが使えることが決め手でした。ルートの自由度も高く、旅程を組む楽しみ自体がひとつの体験になります。

費用は決して安くはありませんが、個別に往復航空券を買い集めるよりトータルで安くなることが多いです。特にビジネスクラスやファーストクラスで複数の大陸を回る場合は、世界一周航空券のほうが圧倒的にコストパフォーマンスがいいです。

まとめ

  • 世界一周航空券は3大アライアンス(スターアライアンス・ワンワールド・スカイチーム)それぞれが販売
  • ANA を使うならスターアライアンス、JAL を使うならワンワールド
  • エコノミー・ビジネス・ファーストの各クラスで発券できる
  • 価格は総飛行マイル数または大陸数で決まる(ファーストは約100〜150万円〜)
  • ビジネス・ファーストで複数大陸を回る場合、個別購入より割安になりやすい
  • 旅程変更は可能だが手数料がかかる場合がある
  • 燃油サーチャージは発券時のレートが適用される

世界一周は、計画している時間も含めて旅のうちです。どのルートを通るか、どこで何をするかを考えながら旅程を組む時間は、なかなか楽しいものです。

よくある質問

Q. ANAマイルを効率よく貯める方法は?

A. ANAアメックス ゴールドカードのフライトボーナス+25%と、マリオット ボンヴォイ アメックス プレミアムのポイント→ANAマイル変換(60,000pt→25,000マイル)を組み合わせるのが最も効率的です。

Q. ANAビジネスクラスは何マイルで乗れますか?

A. 日本-ヨーロッパのビジネスクラス往復は2026年改定後で90,000マイル前後が目安です。特典航空券は1月下旬ごろ355日前から予約できます。



この記事を書いた人
TE travel 編集部
TE travel は、Team Elite メンバーによる旅行記録サイトです。ANAダイヤモンド・マリオット チタンエリート・ヒルトン ダイヤモンドなど、各プログラムの上級ステータスを実際に取得・維持しながら、ファーストクラス・ビジネスクラス・ラグジュアリーホテルを体験した記録を発信しています。ポイント・マイルの使い方から、上級会員だけが知る現場の実感まで、数字では伝わらない情報をお届けします。