ANA ファーストクラス THE Suite 搭乗記|羽田-ロンドン線 完全レビュー

このページは「ANAビジネスクラス完全ガイド(2026年最新版)」のクラスター記事です。全体像を把握したい方は先に完全ガイドをご覧ください。

搭乗レポート

搭乗日 2024年11月24-25日
路線 ANA ファーストクラス THE Suite
ブランド ANA(全日空)
シートタイプ THE Suite(ファーストクラス)B777-300ER
ステータス ANAダイヤモンドサービス

THE Suite

2024年11月24-25日、ロンドン・ヒースロー空港から羽田空港までの、ANA ファーストクラス THE Suiteの旅をご紹介します。

ANA ファーストクラス THE Suiteとは

 

 

 

まずはこちらの動画をご覧ください。

 

 

チェックイン

 

 

ロンドン・ヒースロー空港からのANA便は、第2ターミナル。フライト時刻は、19時です。

チェックインの時間は、搭乗の3時間前からなので、16時から手続きが開始になります。

けれども、準備ができたら手続きをはじめてくれるようで、この日は15時30分くらいからはじめてくれました。

ラウンジを楽しみたかったので、早くチェックインができたのはうれしい限りです。

 

ヒースロー空港は巨大なので、搭乗ゲートまでは歩いて20分はかかります。(30分はみましょう)

また、ヒースロー空港はなにかとトラブルが起こります。ましてやエコノミークラスはチェックインが混むことが必至です。早め早めの行動が大事です。

 

ファーストクラス・ラウンジ

 

ヒースロー空港第2ターミナルは、スターアライアンスが集結しています。ここには、4つのビジネスクラス・ラウンジがあります。

ルフトハンザ航空の「セネター・ラウンジ」

ユナイテッド航空「ユナイテッド・クラブ」

エアカナダ「メープルリーフ・ラウンジ」

シンガポール航空「シルバークリス・ラウンジ」

 

このうち、ファーストクラス・ラウンジがあるのは、シンガポール航空の「シルバークリス・ラウンジ」。

ということで、最高のサービスを味わえるシルバークリス・ファーストクラス・ラウンジを利用することにしました。

 

 

ファーストクラス・ラウンジでは、お食事はビュッフェだけでなく、テーブル・オーダーができます。

このあと機内で豪華なディナーがあるので、抑えめにシャンパンとラクサをいただきました。

 

シルバークリス・ファーストクラス・ラウンジは、スターアライアンスのラウンジのなかでも最高水準のひとつです。

ファーストクラス専用エリアは静かで、エントランスでカード確認があるだけで通過できます。テーブルダイニングはビュッフェの料理をスタッフがサーブしてくれる形式。ラクサ(マレー風カレーラーメン)はシンガポール航空ラウンジの名物で、ここヒースローでも本格的なものが食べられます。

 

シャンパンはポール・ジロー(Paul Giraud)が採用されており、小規模生産者の上質なキュヴェを搭乗前にゆっくり楽しめます。

シャワーブースも完備されています。14時間のフライトの前にさっぱりしてから搭乗できるのは、ファーストクラスならではの贅沢です。

 

注意点として、ここはANAラウンジではなく、シンガポール航空のラウンジです。ヒースロー第2ターミナルにはANA専用ファーストクラスラウンジがないため、スターアライアンス内でもっとも格の高いラウンジを利用させてもらえます。それでもサービスの質は十分すぎるほどです。

 

搭乗

 

 

搭乗時間は、18:30

でもこの日は強風だったため、30分遅れての搭乗となりました。

 

もちろん、ファーストクラスの搭乗はグループ①。1番最初の搭乗です。

早く着席して、着替えてリラックスして、シャンパンをいただく。そのルーティンが幸せな時間です。

 

 

ファーストクラスでは、パジャマがいただけます。ビジネスクラスは貸し出しなのですが、ファーストクラスは持ち帰れます。

帰宅してルームウェアとして使うと、ファーストクラスの素敵な思い出が蘇り、それもまた最高です。

 

ちなにみ、ぼくはいつも機内ではパジャマは着ずに、リラックスウェアを持ちこ込んで着ています。

 

シート

 

 

 

シート配列は、1‑2‑1(窓側1列、内側2列)。わずか8席のみのプライベート空間です。

完全扉付きの個室型の設計により、高いプライバシーと居住性を保ってくれます。

座席は電動リクライニングで、フルフラット・ベッド(180°)に展開すると、84cm幅のシングルベッド相当となり、足を伸ばして安眠することができます。

 

モニターは、43インチの大型4K液晶モニターを装備。機内で大迫力の映画を楽しめます。

ずっと映画を観ていました。

 

アメニティ

 

THE Suiteに搭乗すると、アメニティポーチが提供されます。SHISEIDO製のスキンケア製品・リップクリーム・歯ブラシセット・アイマスク・耳栓・ソックス・スリッパがまとめて入っています。

ビジネスクラスのアメニティポーチとはまた異なる上質な仕上がりで、家に帰ってからも使いたくなるものが揃っています。

 

ノイズキャンセリングヘッドフォンは座席脇のケースに収納されており、ポーチとは別です。機内の騒音をほぼ消してくれるので、映画を観るときも睡眠中も活躍します。

パジャマはビジネスクラスの場合は着用後に回収されますが、ファーストクラスは持ち帰れます。帰宅後もルームウェアとして使うと、フライトの素敵な記憶が蘇ります。

 

機内サービス

 

お食事の時間です。

 

ANAのホームページより掲載 和食

ANAのホームページより掲載 洋食

 

和食か洋食か迷いました。

というのは、3週間ずっと洋食だったので、和食にしたい。けれども、和食にはキャビアがつかない。究極の選択です。

すると、CAさんが機転を利かせてくれて、和食のコースに洋食のキャビアを組み込んでくれました。うれしいサプライズです。

 

ファーストクラスといえば、ブリニ(小さなパンケーキ)にキャビア。極上のシャンパンに合わせたいですね。

ANA ファーストクラスのシャンパンは、クリュッグです。

 

クリュッグ グランド・キュヴェとキャビア

 

クリュッグは1843年、ヨハン・ヨーゼフ・クリュッグがランスに設立したシャンパーニュ・メゾンです。「シャンパーニュの帝王」「シャンパン界のロールスロイス」などと言われ、シャンパーニュ地方のなかでも最高位に置かれるブランドのひとつです。

クリュッグの最大の特徴は、仕込みの哲学にあります。多くのシャンパーニュ・メゾンがその年に収穫したブドウを主体に仕込むのに対し、クリュッグのグランド・キュヴェは異なります。10年以上にわたる異なるヴィンテージのリザーブワインを120〜150種類もブレンドし、最低でも6年以上セラーで熟成させてから世に出します。その年の「ベスト」を目指すのではなく、クリュッグが理想とする「グランド・キュヴェの味わい」を毎年再現することが目標なのです。

ボトルに記されている「171ème ÉDITION」「173ème ÉDITION」という数字は、その積み重ねの回数です。170回以上、ブレンドマスターたちが同じ理想の味を追いかけてきた。そう思うだけで、グラスを持つ手に少し力が入ります。

 

機内でクリュッグのボトルが目の前に置かれたとき、ぼくはいつも少し時間をかけてラベルを眺めます。深い琥珀色の瓶、流れるような筆記体の「KRUG」の文字、エディションナンバー。それだけで、もう旅の幸福感が最高潮に達します。

グラスに注がれたクリュッグは、淡い黄金色です。きめ細かい泡がゆっくりと立ち上り、鼻に近づけると焼きたてのブリオッシュ、ヘーゼルナッツ、白い花の香りが広がります。口に含むと、まろやかな酸味と複雑な旨味が広がり、余韻が長くつづきます。

 

そこに、キャビアをのせたブリニが届きます。

ブリニのほのかな温かさ、キャビアの塩気と濃厚な旨味、クリュッグの酸と泡。これが口の中でひとつになる瞬間は、14時間のフライトのなかで最も特別な瞬間です。ビジネスクラスでは体験できない。ファーストクラスだからこそ、この時間がある。

地上では、クリュッグのグランド・キュヴェは1本3万〜4万円ほどします。それが機内では、グラスの追加をお願いするだけで何度でも注いでもらえます。ぼくは毎回、少し遠慮しながらも「もう一杯、いただけますか」と頼んでしまいます。

 

機内での懐石料理もまた、至福の瞬間です。

 

 

ファーストクラスになると、お酒のランクも上がります。

食後には、響 21年をいただきました。

 

 

小腹が空いたときに注文できるお食事も豊富です。

鯛茶漬けをいただきました。染み渡ります。

 

 

あと2時間ちょっとで帰国です。

朝食も和食にしました。

 

 

じつはこの日は、ぼくの誕生日でした。

ちゃんと把握してくれているのですね。サプライズで、バースデイ・プレートが届きました。

クルーのみなさんが集まってくれて、お祝いしてもらいました。

最高の誕生日になりました。

 

 

羽田空港に到着です。

このときはまだ第3ターミナルでしたが、もうヨーロッパ便はすべて第2ターミナル(発着とも)になっています。

 

羽田空港到着後

 

羽田空港に到着すると、ファーストクラスの乗客は最初に降機できます。ゲートを出た瞬間から動線が優先されており、長い廊下を歩いていても時間を感じません。

 

手荷物はプライオリティタグが付いているため、ターンテーブルで早いうちに出てきます。深夜便や早朝着で疲れているときに、スーツケースがすぐ来てくれるのは小さいようでいて大きなストレス軽減です。

入国審査もファーストクラスはプライオリティレーンが使えます。空港が混雑している時間帯でも、一般レーンと比べてかなり短い待ち時間で通過できます。

 

ロンドン発・羽田着のNH212便は午後から夕方ごろの到着です。時差がありますが、着いたその日から動ける体調で帰国できるのも、ファーストクラスの寝心地のよさがあってこそだと実感しました。

 

まとめ

 

ビジネスクラスでも、じゅうぶん過ぎるほどのサービスを受けられます。

今のANAの同機材(B777-300ER)に搭載されているのビジネスクラス・シート THE Roomは、これまでのファーストクラス並の居住スペースがあります。贅沢すぎるほどのサービスを受けられます。

けれども、やっぱりファーストクラスで受けるホスピタリティはきめ細やかで、最高の時間を過ごせます。

ここで書いていないおもしろい話がたくさんありますので、いつかご紹介したいと思います。

14時間のフライトでしたが、まだまだずっとつづいてほしいと思えるあっという間の時間でした。

 

今回の搭乗でとくに印象に残ったのは、クルーの細やかな気遣いです。誕生日を把握してサプライズのバースデイプレートを用意してくれたこと、和食のコースにキャビアを組み込んでくれたこと。マニュアルを超えたサービスは、記録には残らないけれど記憶には深く刻まれます。

 

THE Suiteは「プロダクト」として世界トップクラスであることは間違いありません。しかし、ANAのファーストクラスがほかと一線を画しているのは、そこに乗るクルーの仕事ぶりではないかと思っています。

 

特典航空券でファーストクラスを取るのは簡単ではありませんが、だからこそ取れたときの喜びは大きい。次のフライトを夢見ながら、マイルを貯めていく過程もまた楽しみのひとつです。

 

 

 

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よくある質問

Q. ANA ファーストクラス THE Suiteとは何ですか?

A. ANA THE Suiteは、ANAのボーイング777-300ERに搭載されたフルフラットのファーストクラスシートです。完全個室に近い設計で、大型スクリーン・布団・スリッパ・多彩な和洋食コースが提供されます。

Q. ANA ファーストクラスはどの路線で乗れますか?

A. 2026年時点では、羽田-ロンドン線・羽田-ニューヨーク線・羽田-パリ線・羽田-フランクフルト線などの長距離国際線に設定されています。

Q. ANAファーストクラスに特典航空券で乗るには何マイル必要ですか?

A. 日本-ヨーロッパのファーストクラス往復は2026年改定後で150,000マイル前後が目安です。ANA国際線の特典航空券は1月下旬ごろ発売開始されます。

Q. ANA ファーストクラスの機内食はどうですか?

A. 「空の上のレストラン」を目指した和食・洋食のコース料理が提供されます。鮨・和牛ステーキなどのメニューは日本出発便で特に好評で、食事の質は世界最高水準と評価されています。



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ANAのフライトをよく利用する方には、ANA アメリカン・エキスプレス・カードのフライトボーナスマイル(ゴールドで+25%)が効果的です。ホテル泊と組み合わせてマイルを貯めたい方はホテル・航空カード総合比較も参考にしてください。

この記事を書いた人
TE travel 編集部
TE travel は、Team Elite メンバーによる旅行記録サイトです。ANAダイヤモンド・マリオット チタンエリート・ヒルトン ダイヤモンドなど、各プログラムの上級ステータスを実際に取得・維持しながら、ファーストクラス・ビジネスクラス・ラグジュアリーホテルを体験した記録を発信しています。ポイント・マイルの使い方から、上級会員だけが知る現場の実感まで、数字では伝わらない情報をお届けします。

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