マリオット、ヒルトン、IHG。日本国内で泊まれるホテルの大半は、この3つのグループのいずれかに属している。どのプログラムにポイントを集中させるかで、ホテル滞在のコストパフォーマンスは大きく変わる。
3つのプログラムをすべて均等に使うのは非効率だ。ステータスは集中させてこそ意味を持つ。このページでは、マリオットボンヴォイ・ヒルトンオナーズ・IHGワンリワーズの3大ホテルポイントを比較し、旅行スタイル別にどのプログラムを選ぶべきかを解説する。
3大ホテルポイントプログラムの基本比較
| 項目 | マリオット ボンヴォイ | ヒルトン オナーズ | IHG ワンリワーズ |
|---|---|---|---|
| 世界のホテル数 | 約9,000以上 | 約8,000以上 | 約6,300以上 |
| 日本国内ホテル数 | 約110〜130(フォーポイント等含む) | 約35(キュリオ・ダブルツリー等含む) | 約60(ANA系列含む) |
| 最上位ステータス | Ambassador Elite(アンバサダー) | Diamond | Diamond |
| 無料宿泊の取りやすさ | △(ポイント価値が変動) | ○(第5泊無料など充実) | ○(必要ポイントは変動制) |
| ポイント有効期限 | 24ヶ月(活動あり) | 24ヶ月(活動あり) | 12ヶ月(活動あり) |
| ANA/JALマイルへの移行 | ANAマイルへ移行可(3:1) | ANAマイルへ移行可(10:1) | ANAマイルへ移行可(5:1) |
マリオット ボンヴォイ
規模・ブランド数・ポイントの柔軟性という3点で他の2プログラムをリードしている。ザ・リッツ・カールトン、セントレジス、ザ・ラグジュアリーコレクション、W Hotels、シェラトン、マリオット、フォーポイントなど30以上のブランドが傘下にある。日本国内でも最も多くのホテルをカバーしており、旅先でほぼ必ずマリオット系列を見つけられる。
ポイントはANAマイルへの移行が可能で、60,000ボンヴォイポイントを20,000ANAマイルに変換できる(3:1レート)。このマイル移行ルートを持つことで、ホテル滞在と特典航空券を組み合わせた旅の設計ができる。詳細は「マリオットポイントの効率的な貯め方・使い方2026」を参照。
弱点は、ポイントの使用価値が「ダイナミックプライシング」の影響で変動すること。特定の人気ホテルでは必要ポイント数が高騰することがある。それでも、プラチナ以上のステータスは無料朝食・スイートアップグレードが実質保証されており、コスパは高い。日本国内の全ホテル情報は「マリオット ボンヴォイ 日本完全ガイド」でまとめている。
ヒルトン オナーズ
プログラムとしての設計がシンプルで、特典の使いやすさを重視する人に向いている。Diamonds(ダイヤモンド)ステータスの特典として「無料朝食(2名分)」が毎回保証されており、滞在コストを大きく下げられる。5泊連続宿泊で1泊無料になる「5th Night Free」は、連泊利用が多い旅行者にとって大きなアドバンテージだ。
日本国内のヒルトン系列は約35ホテルと、マリオットに比べると少ないが、主要都市・リゾート地に絞って展開しており、質は均一に高い。ヒルトン東京、コンラッド東京、DoubleTree by Hiltonなど各ブランドで体験が異なる。詳細は「ヒルトン オナーズ 日本完全ガイド」を参照。ポイントの使い方については「ヒルトンポイントの使い方」でまとめている。
IHG ワンリワーズ
InterContinental Hotels Group傘下のプログラムで、インターコンチネンタル・リージェント・シックスセンシズ・キンプトン・クラウンプラザ・ホリデイインなどのブランドが対象。日本国内はANAホテルズとの提携でIHGの傘下に入っており、ANAクラウンプラザやANAインターコンチネンタルで利用できる点が日本人旅行者に向いている。
特典宿泊の必要ポイントはかつて固定レートだったが、現在は変動制に移行している。IHGポイントはANAマイルへ5:1で移行でき、ANA系ホテルとあわせて活用しやすい。最上位ダイヤモンドステータスは達成難易度が高く、マリオットのアンバサダーやヒルトンのダイヤモンドと同様、実際の宿泊実績を相当数積む必要がある。なお、かつて実施されていた割引特典「PointBreaks」は2020年に終了している。
ステータス取得の難易度比較
| ステータス | プログラム | 取得条件 | 主な特典 |
|---|---|---|---|
| プラチナ | マリオット ボンヴォイ | 年50泊 | 無料朝食・スイートアップグレード |
| ダイヤモンド | ヒルトン オナーズ | 年60泊 or 30滞在 or 12万ベースポイント(2026年からは年50泊 or 25滞在 等に変更) | 無料朝食(2名)・エグゼクティブラウンジ |
| ゴールド | マリオット ボンヴォイ | 年25泊 | 遅チェックアウト・ポイントボーナス |
| ゴールド | ヒルトン オナーズ | 年40泊 or 75,000ベースポイント(2026年からは年28泊 or 14滞在 等に変更) | ポイントボーナス・遅チェックアウト |
| ダイヤモンド | IHG ワンリワーズ | 年70泊 or 12万ポイント | 朝食・ラウンジ・アップグレード |
クレジットカードとの相性
日本在住者がホテルポイントを効率的に貯める方法は、各プログラム専用のアメリカン・エキスプレス提携カードを使うことだ。マリオット ボンヴォイ アメックス(プレミアム)は年間の無料宿泊特典付きで、カード保有だけでゴールドステータスが自動付与される。ヒルトン アメックスもゴールドステータスが付与される。
カードの詳細比較は「ホテル・航空カード5枚総合比較」を参照。
旅行スタイル別・プログラム推奨
| 旅行スタイル | 推奨プログラム | 理由 |
|---|---|---|
| 国内出張が多い | マリオット ボンヴォイ | 日本国内の選択肢が最多。ビジネスホテル〜ラグジュアリーまでカバー |
| 家族旅行・連泊が多い | ヒルトン オナーズ | 5泊目無料・ダイヤモンド無料朝食が家族全員に適用 |
| ANAマイルを中心に運用 | マリオット ボンヴォイ | ANAマイルへの移行ルートがある唯一の主要プログラム |
| インターコンチネンタル系に泊まる | IHG ワンリワーズ | ANAホテルズでの積算・消費ができる |
| 海外旅行・リゾートが多い | マリオット ボンヴォイ | 世界最多クラスのポートフォリオ。リゾート系ブランドも充実 |
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よくある質問
マリオット・ヒルトン・IHGのポイントで最も価値が高いのはどれですか?
ポイント1点あたりの価値はプログラムによって異なりますが、マリオットボンヴォイはANAマイルへの移行ルートを持つため、マイル旅行を軸にする場合に特に価値が高くなります。ヒルトンは朝食付き特典の実質価値が高く、連泊でポイント消費をするとお得です。
ヒルトンダイヤモンドステータスを取得するにはどうすればいいですか?
現行の条件では年間60泊、または30滞在、または12万ベースポイントの獲得が必要です。2026年からは年50泊、または25滞在、または対象決済額11,500ドルに変更されます。アメリカン・エキスプレスのヒルトン提携カード(プレミアム)を保有するとゴールドステータスが自動付与されますが、ダイヤモンドは宿泊実績が必要です。
マリオットポイントをANAマイルに変換できますか?
できます。60,000マリオットボンヴォイポイントを20,000ANAマイルに変換可能です(3:1レート)。60,000ポイントを一度に移行すると5,000マイルのボーナスが付き、実質25,000マイルになります。
IHGワンリワーズはANAと提携していますか?
日本国内ではANAホテルズがIHGグループに属しており、ANAクラウンプラザ、ANAインターコンチネンタル等でIHGポイントが積算・消費できます。IHGポイントはANAマイルへ5:1で移行することもできます。
ホテルポイントは複数のプログラムに分散させるべきですか?
基本的には集中させる方がステータス取得に有利です。まずメインとなるプログラムを1つ決め、そこにポイントを集中させる戦略が効率的です。出張が多い人はマリオット、家族旅行が多い人はヒルトンを軸にするケースが多いです。
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