ANA 国際線ビジネスクラスの上位シート、THE Room に乗りました。
乗ったのは NH211 便、羽田発ロンドン・ヒースロー行き。フライト時間は12時間以上。この長い時間を、THE Room でどう過ごしたかをまとめました。
THE Room の特徴は、個室のようなドアです。フルフラットになるビジネスクラスシートは他のエアラインにもありますが、自分でドアを閉められるシートは、まだそれほど多くありません。シート・機内食・サービスまで、写真とともにレビューします。

搭乗ルート
今回乗ったのは NH211 便、羽田(HND)→ロンドン・ヒースロー(LHR)です。
- 便名:ANA NH211
- 出発:羽田 10:05
- 機材:B777-300ER(新仕様機)
- フライト時間:約13時間

フライトマップはこのとおり。羽田を飛び立ち、北極海を越えてロンドンへ向かいます。ロシア上空を通らないルートをとっているため、飛行距離がやや長くなっています。

THE Room とは
THE Room は、ANA が 2019年に導入した国際線ビジネスクラスのシートです。B777-300ER の新仕様機に搭載されており、ロンドン・ニューヨーク・パリなど長距離欧米路線を中心に投入されています。
最大の特徴は、個室感のある「ドア」です。シートに乗り込んで引き戸を閉めると、外の視線がほぼ遮断されます。配列は 1-2-1 のフルフラット。すべての座席が通路に直接アクセスできます。
シートの使いごこち


シートに座ると、まず「横幅の広さ」に気づきます。両側に大きなサイドシェルがあるため、体の周りに余裕があります。
ドアは軽い力で開け閉めでき、半分だけ閉める使い方もできます。フライト中は、食事のときはドアを開けてCAさんを呼びやすくし、就寝時はしっかり閉める、という使い方が自然です。
フルフラットにしたベッドは、まっすぐ伸ばして寝られる長さがあります。マットレスパッドと枕・毛布のセットが用意されていて、13時間のフライトでも疲れが残りにくい設計です。
モニターは大型で、タッチ操作もリモコン操作もできます。USB 充電ポートと AC 電源コンセントが手の届く場所にあり、バッテリーの心配をしなくていいのは快適でした。
ウェルカムドリンク


着席するとすぐにウェルカムドリンクのサービスがあります。シャンパンか、ジュースかを選べます。離陸前にシャンパンを飲みながらシートに慣れる、この時間がなかなかいいです。
機内食(洋食)
今回は洋食をプレミアム予約しました。出発24時間前まで ANA のサイトから事前予約できます。



前菜はボリュームがあります。テリーヌ・ゼリー仕立てのフォワグラ・パテの3種が一枚の皿に。パンは2種類で、バターとオリーブオイルがついています。

メインは牛フィレステーキを選びました。ソースが濃くて肉の旨みとよく合います。付け合わせのブロッコリーとにんじん、グラタンも含めて、全体的に量が多い。

デザートはモンブランとフルーツ。紅茶は ANA FINEDEIGH のティーバッグです。食後にこれだけのデザートが出てくるのは、長距離フライトならではのうれしさがあります。
機内食(和食)

着陸前の軽食は和食を選びました。和食のときは和食器が使われていて、見た目にも気持ちが切り替わります。緑茶も出てきて、長距離フライトの終盤にちょうどいい落ち着いた食事でした。
座席選びのポイント
THE Room の配列は 1-2-1 です。すべての席が通路に直接アクセスできますが、窓側と通路側でそれぞれ特徴があります。
| 席種 | 列 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 窓側 | A・K列 | 通路を気にしない。景色が見える。ドアを閉めると完全個室 | 窓がやや遠い機材もある |
| 通路側(中央ブロック) | D・G列 | トイレへのアクセスが楽。2人連れで隣同士になれる | 通路の往来が視界に入ることがある |
| 最前列 | 1列目 | 前が壁。足元が広く感じられる | 離着陸時にテーブル・荷物の収納が必要 |
一人で乗るなら窓側の A・K列がおすすめです。ドアを閉めると完全に自分の空間になります。今回もそうしました。
THE Room と スタッガード・シートの違い
ANA のビジネスクラスには、THE Room のほかに「スタッガード・シート」もあります。どちらもフルフラットになる上級ビジネスクラスですが、乗ったときの印象はかなり違います。
| 比較項目 | THE Room | スタッガード・シート |
|---|---|---|
| 導入機材 | B777-300ER(新仕様機) | B787-8/9、B777(旧仕様機) |
| ドア | あり(引き戸) | なし |
| 配列 | 1-2-1(ストレート) | 1-2-1(ジグザグ) |
| プライバシー | 高い(ドアで仕切れる) | やや開放的 |
| 主な路線 | 長距離欧米(NY・ロンドン・パリなど) | 欧米・アジア路線幅広く |
THE Room の「ドアで仕切れる個室感」は、スタッガード・シートにはない体験です。どちらが優れているというより、路線・機材によって決まります。同じ ANA ビジネスクラスでも、乗る前にシートマップで確認しておくと、期待値が合います。
THE Room が乗れる路線・予約のコツ
THE Room に乗るには、予約時に機材と座席タイプを確認する必要があります。ANA の予約サイトで便を選ぶと、「機内設備・座席」のリンクからシートマップを確認できます。
主な対象路線(2026年時点):
- 東京(羽田・成田)↔ ニューヨーク
- 東京(羽田・成田)↔ ロンドン
- 東京 ↔ シカゴ
同じ路線でも、便によって旧仕様機(スタッガード・シート)が入ることがあります。乗る前にシートマップで確認するのが確実です。
まとめ
THE Room は、ANA ビジネスクラスのなかでいちばん「個室感」のあるシートです。
ドアを閉めると外の視線がほぼ遮断されます。羽田からロンドンまで13時間、ずっと自分のペースで過ごせたのは、思っていた以上に快適でした。
機内食はコース仕立てで、和食と洋食を選べます。量もしっかりあります。長距離フライトで「乗ること自体を楽しめる」シートです。
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よくある質問
ANA THE Room はどの路線・機材で乗れますか?
ANA THE Room は B777-300ER の一部機材(新仕様機)に搭載されています。ニューヨーク・ロンドン・パリ・フランクフルトなどの長距離欧米路線が中心です。予約時に ANA サイトのシートマップで「THE Room」と表示される便を選びます。
THE Room と スタッガード・シートの違いは何ですか?
どちらも 1-2-1 配列でフルフラットになるビジネスクラスです。THE Room には個室を仕切るドアがあり、プライバシーの高さが最大の違いです。スタッガード・シートはドアなしで開放感があります。機材・路線によってどちらになるかが決まります。
THE Room の座席はどこがおすすめですか?
窓側(A・K列)は通路を気にせず使えるので一人旅に向いています。ドアを閉めると完全に自分の空間になります。最前列は足元が広く感じられますが、離着陸時にテーブル類の収納が必要です。
THE Room はマイルで予約できますか?
ANA マイルを使った特典航空券でも予約できます。ビジネスクラス特典の必要マイル数は路線・シーズンによって異なります。ANA の特典航空券カレンダーで空席状況を確認するのが確実です。
THE Room の機内食はどのくらい種類がありますか?
長距離路線では出発前に ANA のサイトからコース料理を事前予約(プレミアム予約)できます。和食・洋食から選べ、出発24時間前まで変更可能です。機内では追加のスナックや軽食も提供されます。
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