ANAが九州支援を拡大——ユース運賃セールを12月25日まで延長、トクたびマイルは10月7日搭乗分から九州路線を拡充【2026年9月17日発表】

福岡空港の国内線ターミナル

ANAグループが2026年9月17日、九州の復旧・復興を応援する特設サイト「九州へ、いまできることを。」を開設しました。同日づけのプレスリリース(第26-029号)で公表されたもので、本年7月28日に発生した令和8年熊本地震を受けた取り組みです。

特設サイトの開設そのものより、旅する人にとって効くのは、そこに並んだ2つの中身のほうです。ひとつは、ユース運賃のセール期間を12月25日まで延長すること。もうひとつは、今週のトクたびマイルで九州発着路線を拡充することです。どちらも、九州へ飛ぶ費用がはっきり下がる話でした。

福岡空港の国内線ターミナル
福岡空港の国内線ターミナル(写真:Wikimedia Commons / JKT-c / CC BY 3.0)

特設サイト「九州へ、いまできることを。」が9月17日に開設

ANAグループは、人・モノ・地域をつなぐことを通じて九州の未来を支えていく、という考えかたのもとで特設サイトを立ち上げました。掲載される取り組みは、大きく3つに分かれています。

  • 九州への誘客(旅行商品の拡充、ユース運賃のセール延長、トクたびマイルの九州路線拡充)
  • 九州を応援する取り組み(ふるさと納税、ANAショッピング A-style のチャリティ商品)
  • 支援・寄付の取り組み(義援金、無償航空券と無償物資輸送、マイル寄付)

被災地への寄付だけで終わらせず、旅行者を九州へ運ぶところまでを1本の線でつないでいるのが、このリリースの特徴です。航空会社にしかできない支援のかたち、という言いかたもできます。

ユース運賃のセールが12月25日まで延長

いちばんわかりやすいのは、ユース運賃のセール期間の延長です。現在実施されているセールを、12月25日まで(一部期間を除く)つづけるとANAは発表しました。

公表された金額は次のとおりです。いずれも片道の最低額で、路線や搭乗日によって金額は変わります。

区間 ユース運賃(片道・最低額)
東京(羽田)=九州各線 11,880円〜
東京(羽田)=佐賀 11,330円〜
大阪(伊丹)=九州各線 10,010円〜
大阪(伊丹)=福岡 9,900円〜

伊丹=福岡が9,900円からというのは、新幹線と正面からくらべられる水準です。のぞみの指定席が片道15,000円台であることを思えば、対象年齢にあたる人にとっては選択肢が変わります。

ユース運賃の使いかたと条件

ユース運賃は、ふだんから使える運賃ではありません。条件がはっきり決まっています。

  • 満12歳以上25歳以下のANAマイレージクラブ会員が対象
  • 予約・購入できるのは搭乗日当日の0時から
  • 片道のみ。往復で押さえておくことはできない

つまり、前もって席を確保しておく運賃ではなく、その日に空いている席を安く分けてもらう運賃です。週末の人気路線では当日に席が残っていないこともあります。反対に、平日の朝いちばんや夜の便は残りやすい傾向があります。

学生の帰省や、社会人になったばかりの人の週末旅行には相性がいい運賃です。ANAマイレージクラブの会員登録は無料でできますので、対象年齢にあたる人は、先に会員番号だけつくっておくと当日に慌てずにすみます。

トクたびマイルの九州路線が10月7日搭乗分から拡充

マイルを貯めている人にとって大きいのは、こちらです。通常より少ないマイルで国内線特典航空券が取れる「今週のトクたびマイル」で、九州発着路線を拡充するとANAは発表しました。

適用されるのは、2026年9月29日(火)のお知らせ分からです。この回の対象搭乗期間は10月7日(水)から10月13日(火)までとなります。対象路線の詳細は、決まりしだいANA公式の専用ページで案内されます。

羽田空港第2ターミナルに並ぶANA機
羽田空港第2ターミナルに並ぶANA機(写真:Wikimedia Commons / CC0)

トクたびマイルの必要マイル数

トクたびマイルは、搭乗日が平日か週末かで必要マイル数が変わります。2026年7月7日のお知らせ分から適用されている現在のしくみは次のとおりです。

搭乗日 必要マイル数(片道1区間)
水曜日〜金曜日 3,500 / 5,500 / 6,500 / 7,500マイル
土曜日〜火曜日 6,000 / 7,500 / 9,000 / 10,000マイル

同じ路線でも、平日に飛ぶか週末に飛ぶかで必要マイルはおおきく変わります。九州路線が拡充されても、週末に狙えばマイルは倍近くになる、ということです。休みを取れる人ほど得をするしくみになっています。

トクたびマイルのルールそのものについては、ANAトクたびマイルが2026年7月7日に再開——新ルールは1週間後ろ倒し、片道3,000マイルからの使い方を完全解説にまとめています。予約発券期間と搭乗期間がずれているところが最大のつまずきどころですので、はじめて使う人は先に読んでおくのがおすすめです。

いまの九州路線はどうなっているか

拡充の前に、現状を見ておきます。2026年9月23日(水)から9月29日(火)搭乗分の対象路線のうち、九州が関係するのは次のものでした。

  • 3,500マイル:大阪=大分、福岡=対馬
  • 5,500マイル:東京=大分、東京=鹿児島、大阪=鹿児島、名古屋(中部)=長崎

この週は6路線です。週によって入れ替わりますので、少ない週もあれば多い週もあります。ここに10月7日搭乗分から路線が足されるわけですから、熊本や福岡、宮崎といった行き先が並ぶ可能性はじゅうぶんにあります。

気をつけたい対象外期間

ひとつ落とし穴があります。2026年9月30日(水)から10月6日(火)までは、トクたびマイルの対象外期間です。この週は路線の告知そのものがありません。

つまり、九州路線が拡充されるのは「対象外期間が明けた最初の週」ということになります。告知は9月29日(火)の正午ごろ、予約発券期間は9月30日(水)0時から10月6日(火)23時59分までです。連休を挟むタイミングでもありますので、席の取り合いは早いと見ておいたほうがいいでしょう。

ふるさと納税とチャリティ商品

飛ぶ以外の関わりかたも用意されています。

ANAのふるさと納税では九州向けの特設ページが開設され、ダイナミックパッケージのクーポンをはじめとする「旅の返礼品」が中心にそろえられました。返礼品を旅そのものにすることで、寄付した人がもう一度九州を訪れる流れをつくろうという設計です。

ANA公式ECサイトのANAショッピング A-style では、オリジナルのチャリティ商品の販売が9月17日から始まりました。売上金の一部が熊本地震の復興のために寄付されます。

どちらも、マイルを貯めている人にはなじみのある入口です。ふるさと納税の寄付でマイルが貯まる点も、ANAならではの設計になっています。

これまでに実施された支援

今回のリリースには、地震発生から9月17日までにANAグループが実施してきた支援も整理して載っています。

取り組み 内容
義援金 熊本県へ600万円を寄付
無償航空券・無償物資輸送 8月4日〜10月31日、日本赤十字社およびジャパン・プラットフォームから派遣される方が対象(一定の条件あり)
マイル寄付 8月31日で受付終了。実績は10,351,257マイル(10,351,257円相当)

マイル寄付の1,035万マイルという数字は、額にすると1,035万円あまりになります。ANAのマイル寄付は1マイル1円の換算です。特典航空券に交換するほどは貯まっていない、という人の数千マイルが積み上がってこの規模になりました。手もとのマイルの使いみちとして、こういう出しかたもあるということです。

マイルをもっている人が、いま考えられること

今回の発表を、旅の予定に落とすとこうなります。

  • 25歳以下の人は、ユース運賃のセールが12月25日まで延びた。当日0時からの片道予約なので、前日の夜に空席を確認しておく
  • マイルをもっている人は、9月29日(火)の正午ごろに公式ページを見る。九州路線が拡充された状態で告知される最初の回になる
  • 予約発券は9月30日(水)0時から。搭乗できるのは10月7日(水)から10月13日(火)まで
  • 水曜から金曜に飛べば3,500マイルからの区間がある。土曜から火曜だと6,000マイルからになる

九州は、飛行機で行く価値がはっきりある地域です。羽田から福岡までおよそ2時間、新幹線なら5時間です。この差が、旅の中身をまるごと変えます。国内線をお得に押さえる方法としては、ANA国内線タイムセールも定期的に実施されていますので、あわせて見ておくと選択肢が広がります。

まとめ

ANAの九州支援は、寄付を集めて終わりにせず、人を運ぶところまでを設計に入れています。ユース運賃のセールを12月25日まで延ばし、トクたびマイルで九州の路線を増やす。旅行者が九州へ行けば、そのお金は現地で使われます。航空会社が支援としてできることの、たぶんいちばん太い線がここでした。

実際に動くなら、日付を押さえておくことです。9月29日(火)の正午ごろに、九州路線が増えたトクたびマイルの告知が出ます。対象外期間の明けと連休が重なりますので、動くのは早いほうがいいでしょう。

取り組みの全体像と最新の内容は、ANA公式の特設サイト「九州へ、いまできることを。」(https://www.ana.co.jp/ja/jp/domestic/theme/kyushu-support/)と、今週のトクたびマイルの専用ページ(https://www.ana.co.jp/ja/jp/guide/amc/award/domestic/toku-tabi/)でご確認ください。

よくある質問(FAQ)

Q. トクたびマイルの九州路線は、いつから増えるのですか?

A. 2026年9月29日(火)のお知らせ分からです。この回の対象搭乗期間は10月7日(水)から10月13日(火)までで、予約発券期間は9月30日(水)0時から10月6日(火)23時59分までとなります。対象路線の詳細は、ANA公式の「今週のトクたびマイル」専用ページで告知されます。

Q. ユース運賃はだれでも使えますか?

A. 満12歳以上25歳以下のANAマイレージクラブ会員が対象です。予約・購入は搭乗日当日の0時からで、片道のみとなります。前もって往復で押さえておくことはできません。ANAマイレージクラブの会員登録そのものは無料です。

Q. ユース運賃のセールは、いつまで延長されたのですか?

A. 2026年12月25日までです(一部期間を除く)。公表されている片道の最低額は、東京(羽田)=九州線が11,880円から、東京(羽田)=佐賀線が11,330円から、大阪(伊丹)=九州線が10,010円から、大阪(伊丹)=福岡線が9,900円からとなっています。

Q. 9月30日から10月6日のあいだにトクたびマイルは使えますか?

A. この期間は対象外期間です。2026年9月30日(水)から10月6日(火)までの搭乗分は、トクたびマイルの対象になりません。次に搭乗できるのは10月7日(水)からで、九州路線の拡充もこの回から適用されます。

Q. マイル寄付はまだ受け付けていますか?

A. 令和8年熊本地震災害支援マイル寄付は、2026年8月31日をもって受付を終了しました。集まった実績は10,351,257マイル(10,351,257円相当)で、日本赤十字社およびジャパン・プラットフォームを通じて被災地支援に役立てられます。現在は、ANAのふるさと納税による災害支援寄付と、ANAショッピング A-style のチャリティ商品での支援が受け付けられています。

あわせて読みたい

この記事を書いた人
TE travel 編集部
TE travel は、Team Elite メンバーによる旅行記録サイトです。ANAダイヤモンド・マリオット チタンエリート・ヒルトン ダイヤモンドなど、各プログラムの上級ステータスを実際に取得・維持しながら、ファーストクラス・ビジネスクラス・ラグジュアリーホテルを体験した記録を発信しています。ポイント・マイルの使い方から、上級会員だけが知る現場の実感まで、数字では伝わらない情報をお届けします。