ANAの国内線マイル特典「今週のトクたびマイル」が、2026年7月7日(火)に再開される。しばらく休止していたこのサービスが、ルールを一部あらためて戻ってくる。片道3,000マイルから国内線に乗れるという、マイルの価値がいちばん高くなる使い方のひとつだ。
ただし、今回の再開は単なる復活ではない。予約から搭乗までのスケジュールが「1週間後ろ倒し」に変わった。従来の”予約した数日後にすぐ飛ぶ”という超直前型ではなくなっている。ここを理解しておかないと、思っていた日に乗れないということになりかねない。この記事では、新ルールの中身と、旧ルールとの違い、そして実際にどう使うといいのかを、ラウンジ利用者・マイル修行者の目線でていねいに整理していく。
トクたびマイルとは何か
トクたびマイルは、ANAが国内線でときどき出す「特別に少ないマイルで乗れる」ウェブ限定の特典だ。通常の国内線特典航空券は片道5,000マイルからだが、トクたびマイルなら片道3,000マイルから発券できる。区間や時期によってはさらにおトクになることもある。
ポイントは、対象になる路線が毎週入れかわること。ANAが「今週はこの路線」と発表し、その週のあいだだけ割安なマイルで乗れる。だから、行き先を自分で決めるというより、「安く飛べる路線に合わせて旅先を選ぶ」という使い方になる。マイルを効率よく使いたい人にとっては、いちばんコスパのいい飛び方だと言っていい。
2026年7月7日再開の新スケジュール
新ルールの基本の流れはこうなる。
- 毎週火曜日の正午に、その週の対象路線が発表される
- 翌日の水曜日0時から予約・発券がはじまる
- 実際に搭乗できるのは「発表された翌週の水曜日から」
7月7日発表分を例にすると、こういうスケジュールになる。
| ステップ | 日程 |
|---|---|
| 対象路線の発表 | 7月7日(火)12:00 |
| 予約・発券の期間 | 7月8日(水)0:00 〜 7月14日(火)23:59 |
| 搭乗できる期間 | 7月15日(水)〜 7月21日(火) |
つまり、路線が発表されてから実際に飛ぶまで、8日以上のあいだがある。ここが新ルールのいちばん大きな変更点だ。
旧ルールとの決定的な違い
休止前のトクたびマイルは、「予約したらすぐ飛ぶ」という超直前型だった。発表された週のうちに搭乗できたので、思い立ったその週末にふらっと出かける、というような使い方ができた。
いっぽう新ルールでは、搭乗できるのが翌週の水曜日からになった。旧仕様では木曜搭乗もできたが、新仕様では搭乗開始が1週間ほど後ろにずれている。この違いを表にまとめると、こうなる。
| 項目 | 旧ルール(2025年末まで) | 新ルール(2026年7月7日〜) |
|---|---|---|
| 予約から搭乗まで | 数日後にすぐ飛べる(超直前型) | 8日以上先から搭乗(1週間後ろ倒し) |
| 搭乗開始 | 発表された同じ週から | 発表の翌週水曜日から |
| 必要マイル | 片道3,000マイル〜 | 片道3,000マイル〜(変わらず) |
| 予約方法 | ウェブ限定 | ウェブ限定(変わらず) |
必要マイルや「ウェブ限定」という基本は変わっていない。変わったのはスケジュールの組み方だけ、と考えるとわかりやすい。
ANAが1週間のバッファを設けた理由
なぜANAは搭乗までの期間を後ろにずらしたのか。おそらく理由はふたつある。
- 搭乗の直前までは正規運賃で座席を売り切りたい。現金収入の高い直前需要を優先し、そのうえで余った座席をマイルにまわす、という考え方
- 直前のキャンセルが減る。搭乗まで日数があるほうが、急なドタキャンのリスクが下がる
航空会社の収益管理から見れば、理にかなった変更だ。マイルはあくまで「売れ残りそうな座席を埋めるための道具」だという位置づけがはっきりした、とも言える。
利用者にとってはメリットもある
一見すると「すぐ飛べなくなった」という改悪に見えるかもしれない。でも、使う側にとっては悪いことばかりではない。
- 木曜・金曜に有給をとる調整がしやすくなる。搭乗まで1週間あれば、仕事のスケジュールを前もって整えられる
- ホテルの直前料金の高騰を避けられる。早めに予約できるぶん、宿の早割プランを使いやすい
- 旅全体のコストを最適化できる。航空券だけでなく、宿・レンタカーまで含めて計画的に手配できる
超直前型は「思い立ってすぐ」という身軽さが魅力だったが、宿の手配が後手にまわりやすかった。新ルールは、旅全体をていねいに組み立てたい人に向いている。
使うときの注意点
- 対象路線は毎週火曜正午にならないとわからない。行き先が固定できないので、休みの融通がきく人ほど向いている
- 人気路線は発券開始と同時に埋まりやすい。狙う路線が出たら、水曜0時の受付開始にあわせて動きたい
- ウェブ限定のため、電話予約やカウンターでは受けつけていない
- マイルの有効期限が近い人にとっては、少ないマイルで消化できる貴重な出口になる
マイルの使い道に迷っている人は、まずは毎週火曜のお昼に対象路線をチェックする習慣をつけるといい。それだけで、飛べるチャンスをのがしにくくなる。
どんな人に向いているか
新ルールになったトクたびマイルは、向いている人とそうでない人がはっきり分かれる。
- 休みの融通がきく人。行き先を自分で決めるより「安い路線に旅先を合わせられる」人ほど、このサービスの価値を引き出せる
- マイルの有効期限が近い人。少ないマイルで確実に消化できるので、失効させるくらいなら国内線の小さな旅に変えるほうがずっといい
- 週末や連休を、宿までふくめて計画的に組みたい人。1週間の余裕があるぶん、いい宿を早割でおさえやすい
逆に、行き先も日程もきっちり決まっている出張のような旅には向かない。その週に対象になっていなければ乗れないからだ。トクたびマイルは「安く飛べる路線が出たら動く」という、身軽さを楽しむ人のための特典だと考えておくといい。ふだんの旅を正規のマイル特典でおさえつつ、トクたびマイルは”ボーナスの一本”として使う。そんな二段構えにしておくと、貯めたマイルを最後までむだなく使いきれる。
あわせて読みたい
トクたびマイルは国内線の話だが、ANAのマイル制度そのものが2026年に大きく動いている。マイルの貯め方・使い方を見直すなら、次の記事もあわせて読んでおくと全体像がつかめる。
- ANAアップグレードポイントが2026年度で終了——マイル一本化の中身とSFC会員への影響を完全解説
- ANA国内線が2026年5月19日からシステム刷新——プレミアムクラスがファーストクラス表記に、新運賃を完全解説
最新の対象路線はANA公式で確認を
トクたびマイルの対象路線は毎週入れかわる。この記事のスケジュールは再開時点の情報をもとにしているが、実際に予約する前には、かならずANA公式ページで最新の対象路線と必要マイル、予約期間を確認してほしい。
最新情報はこちら:今週のトクたびマイル|ANA公式
よくある質問(FAQ)
Q. トクたびマイルは何マイルから使えますか?
A. 片道3,000マイルから使えます。通常の国内線特典航空券が片道5,000マイルからなので、区間によっては大きくおトクになります。この必要マイルの水準は、2026年7月7日の再開後も変わっていません。
Q. 2026年7月の再開で何が変わりましたか?
A. 予約から搭乗までのスケジュールが1週間後ろ倒しになりました。旧ルールでは発表された同じ週にすぐ飛べましたが、新ルールでは搭乗できるのが発表の翌週水曜日からになります。必要マイルやウェブ限定という基本は変わっていません。
Q. 対象路線はいつ発表されますか?
A. 毎週火曜日の正午に、その週の対象路線が発表されます。予約・発券は翌日水曜日0時からはじまるので、人気路線を狙うなら火曜のお昼に路線を確認しておくのがおすすめです。
Q. 予約したその週にすぐ飛べますか?
A. 新ルールでは飛べません。搭乗できるのは発表された翌週の水曜日からで、予約開始から搭乗まで8日以上のあいだがあります。旅の予定は前もって組んでおく必要があります。
Q. どこで予約できますか?
A. ANAのウェブサイト限定です。電話予約や空港カウンターでは受けつけていません。ANAマイレージクラブにログインして、対象路線のなかから予約する流れになります。
TE travel 

