東京から新幹線でわずか36分。相模湾を見おろす標高183メートルの丘に立つのが、ヒルトン小田原リゾート&スパだ。国内のヒルトンとしてはじめての「スパ・リゾート」を名のるホテルで、全室オーシャンビューの客室、地下1,500メートルから湧く天然温泉、10種類のプールがそろうバーデゾーンまで、一日中ホテルのなかで過ごせる完結型のリゾートになっている。
わたしはヒルトン・オナーズのダイヤモンド会員として国内外のヒルトンを泊まり歩いてきたが、ここは「わざわざ遠くまで行かなくても、これだけそろっている」という点で、都心からの週末旅にとても向いた一軒だと感じている。この記事では、客室・温泉・プール・食事・スパといった施設の中身から、アクセス、そしてヒルトン・オナーズ特典の使い方まで、実際に泊まるときに知っておきたいポイントをていねいにまとめていく。
ヒルトン小田原リゾート&スパとはどんなホテルか
神奈川県小田原市根府川、箱根の山々を背にして相模湾を一望する高台に建つ、国内最大級のリゾートホテルだ。客室は163室、そのすべてがオーシャンビュー。晴れた日には海の向こうに初島や大島まで見わたせる。
特徴は、なんといっても施設の充実ぶりにある。天然温泉の大浴場、水着で楽しむバーデゾーン、岩盤浴、リラクゼーションスパ、テニスやゴルフといったスポーツ施設まで、リゾートに求めるものがひととおりそろっている。チェックインしてから翌日のチェックアウトまで、一歩も外に出ずに満喫できる。小さな子ども連れでも、カップルでも、それぞれの過ごし方ができるのがこのホテルのいいところだ。
全室オーシャンビューの客室
客室はすべて相模湾に面したオーシャンビュー。タイプは大きく分けて、スタンダードなヒルトンルーム、畳スペースのある和洋室、ゆとりのある和洋室スイート、そしてスイートがある。ペットと泊まれるドッグフレンドリールームまで用意されている。
和洋室は、提灯やクロマツをモチーフにした和モダンのしつらえで、ベッドと畳の両方でくつろげる。小さな子ども連れなら、畳のある和洋室が使いやすい。ベッドから落ちる心配がなく、家族で川の字になって眠れるからだ。窓の外に海が広がる景色は、どのタイプを選んでも共通の楽しみになる。
添い寝のルールは、未就学児は無料、小学生以上は大人料金の扱いになる。追加ベッドは1泊4,211円で用意できる。家族構成にあわせて部屋タイプを選ぶといい。
地下1500mから湧く天然温泉
このホテルの目玉のひとつが、天然温泉の大浴場だ。源泉は地下1,500メートルから汲みあげる「小田原温泉」で、泉質はナトリウム-塩化物温泉。塩化物泉は保温効果が高く、湯あがりのあともぽかぽかが長つづきするのが特長だ。
大浴場も露天風呂も、相模湾を望む位置にある。海を眺めながら湯につかる時間は、都心の喧騒を忘れさせてくれる。宿泊者は朝6時から深夜0時まで利用できるので、夕食後にゆっくり入るのも、朝の海を見ながら朝風呂を楽しむのもいい。日帰り利用も受けつけているが、宿泊してこそ時間を気にせず何度でも入れる。
10種類のプールがそろうバーデゾーン
温泉と並ぶもうひとつの目玉が、水着で楽しむ全天候型のスパ施設「バーデゾーン」だ。屋内・屋外あわせて10種類のプールがあり、ジェットバスや歩行浴、そして25メートルのスイミングプールまでそろう。温水なので季節を問わず利用できるのがうれしい。
バーデゾーンは、水着で家族やカップルが一緒に過ごせるのが温泉とのいちばんの違いだ。温泉は男女別だが、ここなら小さな子どもと一緒に水遊びを楽しめる。サウナも備わっているので、プールとサウナを行き来しながらゆっくり体をほぐせる。ビーチリゾートまで足を延ばさなくても、水辺の一日を満喫できるのがこの施設の魅力だ。
ブラッセリー フローラのブッフェと食事
食事の中心になるのが、オールデイダイニングの「ブラッセリー フローラ」。朝食もディナーもブッフェ形式で、ガーデンを眺めながら食事ができる。
朝食ブッフェは、小田原ならではの地元食材が並ぶのが楽しい。名物のかまぼこ、しらすを使ったオムレツなど、和洋あわせて約70種類のメニューがそろう。その場で仕上げてくれるエッグステーションやサラダステーションもあり、朝からしっかり食べたい人には十分な内容だ。
このほか、スイーツブッフェが楽しめる「ザ・ロビーラウンジ」、春から秋の期間限定で開かれるガーデンテラスのバーベキュー、そして客室でくつろぎながら食べられるルームサービスもある。滞在中に外へ出なくても、食の選択肢がしっかり用意されている。
岩盤浴とリラクゼーションスパ
もっと深くリラックスしたいなら、岩盤浴「石のなごみ」とリラクゼーションスパ「スパ静凪〜SEINA〜」がある。岩盤浴はじんわりと体を芯からあたため、汗とともに一日の疲れを流してくれる。
スパでは、フェイシャルからボディまでのトリートメントを受けられる。マタニティ向けのメニューやネイルサービスもあり、女性同士の旅や記念日の滞在にも合う。温泉で体をあたため、バーデゾーンで遊び、スパで仕上げにケアを受ける。この流れをホテルのなかだけで完結できるのが、ウェルネスリゾートとしての強みだ。
アクセスと基本情報
所在地は神奈川県小田原市根府川583-1。東京駅から小田原駅までは、新幹線で約36分、東海道本線の特急で約60分。新宿駅からなら小田急ロマンスカーで約70分だ。都心から1時間前後で着けるので、金曜の夜に出発しても十分間に合う。

小田原駅からは無料シャトルバスが出ている。また東海道本線の根府川駅で下車すれば、そこからも無料シャトルバスかタクシーでアクセスできる。車なら東名高速や小田原厚木道路が使える。基本情報を表にまとめておく。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 神奈川県小田原市根府川583-1 |
| 客室数 | 163室(全室オーシャンビュー) |
| 温泉 | 天然温泉大浴場・露天風呂(宿泊者6:00〜24:00) |
| プール | バーデゾーン(屋内外10種・25mプール) |
| 主なレストラン | ブラッセリー フローラ/ザ・ロビーラウンジ |
| 東京駅から | 新幹線 約36分(小田原駅)+無料シャトルバス |
ヒルトン・オナーズ特典の使い方
ヒルトン・オナーズの会員なら、このホテルはポイント宿泊や上級会員特典を活かしやすい一軒だ。ヒルトンのポイントは、貯めたポイントで無料宿泊に充てられるうえ、ポイント&マネー(一部をポイント、一部を現金でまかなう)にも対応している。国内リゾートは現金の宿泊料金が高くなりやすいぶん、ポイントで泊まると価値が出やすい。
ゴールド以上の上級会員なら、朝食無料や空室状況に応じた客室アップグレードの対象になる。ダイヤモンド会員になると、さらにアップグレードの範囲が広がる。全室オーシャンビューのこのホテルでは、上のカテゴリーの部屋にアップグレードされると、より広い空間で海を楽しめる。ヒルトンのステータスをもっている人ほど、満足度の高い滞在になりやすい。
ヒルトン・オナーズのアップグレードの仕組みは近年変わってきている。予約時に上位客室への引きあげを申請できる新しい特典もあるので、泊まる前に確認しておくと取りこぼしがない。詳しくは関連記事にまとめている。
どんな人に向いているか
ヒルトン小田原リゾート&スパは、こんな人に向いている。
- 都心から近い場所で、温泉もプールも一度に楽しみたい人。バーデゾーンと天然温泉の両方がそろうリゾートは、そう多くない
- 小さな子ども連れの家族。畳のある和洋室、水着で遊べるプール、約70種類の朝食ブッフェと、家族旅行に必要なものがそろっている
- ヒルトン・オナーズの会員。ポイント宿泊や上級会員のアップグレードで、宿泊の価値を引きあげやすい
- 記念日やご褒美の旅をしたいカップル。全室オーシャンビューの部屋とスパのトリートメントで、特別な一日をつくれる
東京から新幹線で36分という近さでありながら、着いてしまえば本格的なリゾートの時間が待っている。遠くまで足を延ばす体力や日数がなくても、非日常はすぐ隣にある。週末のリフレッシュ先を探しているなら、候補に入れておいて損はない一軒だ。
よくある質問(FAQ)
Q. 東京からのアクセスはどれくらいかかりますか?
A. 東京駅から小田原駅まで新幹線で約36分、東海道本線の特急で約60分です。新宿駅からは小田急ロマンスカーで約70分。小田原駅と根府川駅から無料シャトルバスが出ています。都心から1時間前後で着ける近さです。
Q. 温泉とプールはどちらも利用できますか?
A. どちらも利用できます。天然温泉の大浴場・露天風呂は男女別で、宿泊者は朝6時から深夜0時まで入れます。水着で楽しむバーデゾーンには屋内外あわせて10種類のプールと25メートルのスイミングプールがあり、家族やカップルで一緒に過ごせます。
Q. 子ども連れでも泊まりやすいですか?
A. とても泊まりやすいホテルです。畳のある和洋室、水着で遊べるバーデゾーン、約70種類の朝食ブッフェがそろっています。未就学児は添い寝無料で、家族旅行に向いた施設が充実しています。
Q. ヒルトン・オナーズのポイントで泊まれますか?
A. 泊まれます。貯めたポイントでの無料宿泊のほか、一部をポイント・一部を現金でまかなうポイント&マネーにも対応しています。ゴールド以上の会員なら朝食無料やアップグレードの対象になり、宿泊の価値を引きあげやすいホテルです。
Q. 食事はどこでとれますか?
A. オールデイダイニングの「ブラッセリー フローラ」が中心で、朝食もディナーもブッフェ形式です。ほかにスイーツブッフェの「ザ・ロビーラウンジ」、期間限定のガーデンテラス バーベキュー、ルームサービスがあり、館内だけで食事を完結できます。
アイキャッチ写真:clubsmoky(Wikimedia Commons / CC BY 3.0)
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