「世界最高のビジネスクラス」を冠するシンガポール航空のビジネスクラスで、成田からシンガポールを経由してバリへ向かった。乗継があるため総移動時間は12〜14時間になるが、シンガポール航空の機内体験とチャンギ空港での乗継が旅の一部として成立するほどの充実度がある。
これはANA直行便とはまったく異なる「旅の味」だ。
| フライト情報 | 成田→シンガポール区間 | シンガポール→デンパサール区間 |
|---|---|---|
| 便名 | SQ635等 | SQ939等 |
| 出発 | 成田第1ターミナル | チャンギ空港T3 |
| 機材 | A380(主) | A330/B777 |
| 所要時間 | 約7時間 | 約2時間30分 |
| 座席クラス | ビジネスクラス(スクラルーン) | ビジネスクラス |
成田出発:シンガポール航空ラウンジ
シンガポール航空のビジネスクラス搭乗者は成田空港のシルバークリス・ラウンジを利用できる。ANA THE Suiteラウンジほどの規模ではないが、食事・アルコール・シャワーが揃っており十分な快適さがある。バフェット形式の食事は和食・中華・西洋料理が用意されており、出発前に腹ごしらえするのに不便はなかった。
成田〜シンガポール:スクラルーンビジネスクラス
A380のビジネスクラス「スクラルーン(Business Suite)」は1-2-1の配列で、前後が壁に囲まれた半個室型シートだ。完全個室のANA THE Roomとは異なるが、窓側席(通称「シングルシート」)は事実上の個室に近いプライバシーを持つ。
| スクラルーン スペック | 詳細 |
|---|---|
| シート幅 | 約28インチ(約71cm)——ANA THE Roomより広い |
| フルフラット全長 | 約198cm |
| プライベート感 | 前後壁あり(サイドカーテンで個室に近い状態に) |
| モニター | 18インチ(KrisWorld) |
| 食事スタイル | 「Book the Cook」で事前予約が可能 |
| シャンパン | クリュッグ グランド・キュヴェ(搭乗後に提供) |
シンガポール航空ビジネスクラスの象徴として名高いのが「クリュッグのシャンパン」だ。搭乗後のウェルカムドリンクとしてクリュッグが提供されるのはビジネスクラス以上の特権で、機内で飲むシャンパンとしては世界最高クラスといって差し支えない。
機内食は「Book the Cook」制度があり、事前にウェブサイトで希望の料理を予約できる。今回は「和牛フィレのグリル(赤ワインソース添え)」を予約した。これが航空機内とは思えないレベルのクオリティで、肉の焼き加減・ソースのバランス・付け合わせの野菜の食感がすべて揃っていた。
チャンギ空港での乗継:シルバークリス・ラウンジ
チャンギ空港は「世界最高の空港」に繰り返し選ばれている。ビジネスクラス搭乗者が利用できるシルバークリス・ラウンジ(ターミナル3)は、その中でも特別な空間だ。
バフェットの食事は一流レストラン水準で、ロブスタービスクや各国料理が深夜でも温かく提供されていた。シャワールームは清潔・広々で、バスタブ付きの部屋もある。乗継2時間で十分なくつろぎが取れた。
チャンギ空港内のジュエル(噴水・庭園型商業施設)も乗継中にアクセスできる。乗継時間が4時間以上あれば、ジュエルでの散策も旅の一場面として楽しい。
シンガポール〜デンパサール:短距離便のビジネスクラス
シンガポール〜バリ区間は約2時間30分のフライトで、機材はA330またはB777が使用される。長距離のスクラルーンとは異なるシートが使われるが、フルフラット機能とシングルレイアウトは維持されている。
短距離のため機内食は軽食レベルだが、サービス品質はシンガポール航空らしい水準を保っている。バリに着く前に十分な睡眠が取れており、デンパサール到着時の体の軽さはANA直行便と比べても引けを取らなかった。
シンガポール航空 vs ANA:バリへの選び方
| 比較軸 | ANA直行便 | シンガポール航空(乗継) |
|---|---|---|
| 総移動時間 | 約7時間(最短) | 約12〜14時間(乗継含む) |
| シートの個室性 | ANA THE Room(完全個室) | スクラルーン(半個室) |
| シャンパン | 国産スパークリング等 | クリュッグ(世界最高クラス) |
| 機内食 | 和食が秀逸 | Book the Cook制度あり |
| ラウンジ体験 | 成田ANAラウンジ | チャンギ シルバークリス(世界最高水準) |
| 必要マイル目安(片道) | 約38,000ANAマイル | KrisFlyer(区間マイルによる) |
| 向いている旅行者 | 効率重視・直行を優先 | 旅プロセスも楽しみたい・SQ体験重視 |
よくある質問
シンガポール航空ビジネスクラスでバリへ行くには何マイル必要ですか?
KrisFlyer(シンガポール航空マイル)を使う場合、成田〜シンガポール〜デンパサールで片道ビジネスクラスはゾーン・シーズンにより変動します。一般的に80,000〜100,000 KrisFlyerマイルが目安です。ANAマイルからの移行を検討する場合、ANAマイルからKrisFlyerへの直接移行はできないため、別途ポイントの検討が必要です。
チャンギ空港のシルバークリス・ラウンジは誰でも入れますか?
シンガポール航空のビジネスクラス・ファーストクラス搭乗者、またはKrisFlyerゴールド会員以上がアクセスできます。プライオリティパスでは入れません(プライオリティパス用は別のラウンジになります)。
「Book the Cook」はいつまでに予約が必要ですか?
搭乗24時間前までに予約が必要です。シンガポール航空の公式サイト(「Manage Booking」から)で手配できます。人気メニューは早期に埋まるため、なるべく早めの予約をすすめます。
シンガポール経由でバリへ行く場合、乗継時間はどのくらい必要ですか?
最低でも2時間の乗継時間が必要です。ラウンジを十分に楽しむには3〜4時間が理想です。チャンギ空港はT1〜T4が繋がっており移動はスムーズです。
ANA直行とSQ乗継、どちらが疲れにくいですか?
純粋な体の疲労という観点では直行便のANAが有利です。移動時間が7時間で済み、乗継の待ち時間がありません。ただしSQのビジネスクラスは乗継時間の充実度が高く、トータルの旅疲れは意外に少ないという評価も多いです。
シンガポール乗継でバリに行く場合、乗継ビザは必要ですか?
日本のパスポートでシンガポールへの通過(トランジット)は96時間以内であればビザ不要です。ただし入国(空港外に出る)場合は別途確認が必要です。フライト接続のみの場合はビザなしで問題ありません。
この記事に関連するガイド
公式サイト・参考リンク
TE travel 

