バリ島ビジネスクラス完全ガイド|ANAマイルで行く実践的な方法とANA vs シンガポール航空の搭乗記比較

バリ島へのビジネスクラス旅行は、かつては富裕層の特権だった。しかし2020年代に入り、ANAマイルとマリオット・ボンヴォイポイントを組み合わせれば「ビジネスクラスで行って、5つ星ホテルに泊まる」という旅行が現実的なコストで実現できる時代になった。

このガイドでは、日本からバリへのビジネスクラス搭乗記と、マイルでビジネスクラスに乗るための実践的な方法を解説する。実際にANAとシンガポール航空のビジネスクラスでバリを往復した経験をもとに書いている。

日本〜バリ間のビジネスクラス選択肢

航空会社 ルート 機材(主な) ビジネスクラス座席
ANA(全日空) 成田/羽田 → デンパサール(直行) ボーイング777/787 ANA THE Room(777)またはスタッガードシート
シンガポール航空 成田 → シンガポール → デンパサール(乗継) A380/B777 スクラルーン(個室型)
ガルーダインドネシア 成田/関西 → デンパサール(直行) A330/B777 フルフラット(2-2-2配列)

ANAビジネスクラス「ANA THE Room」でバリへ

ANA THE Roomは2019年にANAが導入した完全個室型ビジネスクラスシートで、ボーイング777-300ER機材に搭載されている。1-2-1の配列で全席が通路側にアクセスでき、ドアを閉めると完全なプライベート空間になる。

成田〜デンパサール路線がANA THE Room装備機材(777-300ER)になると、約7時間のフライトが全く別次元の体験になる。離着陸時の窓側シートから見える日本の海岸線とバリの島々の輪郭は、ビジネスクラスで見る景色の中でも特別な部類だ。

ANA THE Room スペック 詳細
シート幅 約26インチ(約66cm)
フルフラット時の全長 約198cm(ほぼ完全に足が伸ばせる)
プライベートドア あり(閉鎖時に完全個室)
モニターサイズ 24インチ
電源 AC・USB-A・USB-C全対応
アメニティ THANN(タイ高級コスメ)提供
食事 和食・洋食選択可(要事前予約推奨)

シンガポール航空ビジネスクラス「スクラルーン」でバリへ

シンガポール航空のスクラルーン(Suites Room)は「世界最高のビジネスクラス」と評される個室型シートで、A380のビジネスクラスとして提供されている。成田〜シンガポール区間でA380に搭乗し、シンガポール〜デンパサールで中型機材に乗り継ぐルートだ。

乗継があるため移動時間は長くなるが、シンガポール航空のシャンパン(クリュッグ)とスクラルーンのプライベート空間を楽しむ体験は唯一無二だ。チャンギ空港のビジネスクラスラウンジでの乗継時間も、旅の一部として楽しめる充実度がある。

マイルでバリのビジネスクラスに乗る方法

バリへのビジネスクラス特典航空券を取得する方法は複数ある。実際に利用した方法を実践的に解説する。

① ANAマイルで ANA 直行便ビジネスクラスを取る

最もシンプルな方法だ。ANAマイルを使って成田〜デンパサールのビジネスクラス特典航空券を申請する。

ANA特典航空券(成田〜デンパサール) 必要マイル(片道)
エコノミークラス 約17,000マイル
ビジネスクラス 約38,000マイル

ポイントはビジネスクラスの特典航空券は提供座席数が少ない点だ。特にGW・夏休み・年末年始は競争が激しく、1年前の予約開始と同時に申請することが必須だ。ANAのウェブサイトで「ANA特典航空券」の予約はマイル失効前の11ヶ月前から受け付けている。

② SFCを維持してビジネスクラスへのアップグレードを狙う

ANA スーパーフライヤーズカード(SFC)を保持し続けることで、スターアライアンス加盟航空会社のビジネスクラスへのアップグレードポイントが付与される。アップグレードポイントを蓄積してビジネスクラスに乗る方法もある。

③ マリオット・ボンヴォイポイントをANAマイルに移行

マリオット・ボンヴォイポイントは60,000ポイント単位でANAマイルに移行できる(60,000ポイント→25,000マイル、ボーナスで合計25,000マイル)。大量のポイントをお持ちの場合、マイルへの移行でビジネスクラスの特典航空券取得に近づける。

バリへのビジネスクラスで実際に体験したこと

ANAとシンガポール航空のビジネスクラスでバリを往復した際の印象をまとめる。

体験項目 ANA ビジネス(直行) シンガポール航空 ビジネス(乗継)
総移動時間 約7時間(直行) 約12〜14時間(乗継含む)
座席の快適さ ANA THE Roomは個室感抜群 スクラルーンは世界最高クラス
機内食の質 和食が優秀。洋食も十分 サービスの精緻さはSQが上
ラウンジ 成田ANAラウンジ(充実) チャンギ空港SQシルバークリス(豪華)
バリ到着後の疲労感 非常に少ない(直行のため) 乗継があるため若干蓄積
コスト(マイル) 片道約38,000ANAマイル 区間により異なる(KrisFlyer使用時)

7時間フライトのみでバリに着くANAの直行便は旅行効率が高い。一方でシンガポール経由は移動時間が増えるが、チャンギ空港での体験とSQビジネスクラスの快適さが移動時間を補って余りある。旅のスタイルとマイルの保有状況によって選ぶべき選択肢は変わる。

ビジネスクラス旅行をバリで最大化するための提案

ビジネスクラスで疲れを最小限にしてバリに到着したら、最初の宿泊先はザ・リッツ・カールトン バリか ウェスティン リゾート ヌサドゥアをすすめる。クラブラウンジのコーヒーとスパでの施術を組み合わせ、バリ旅行の初日から最高のスタートを切ることができる。

よくある質問

ANAマイルでバリのビジネスクラスに乗るには何マイル必要ですか?

成田〜デンパサール片道ビジネスクラスは約38,000ANAマイルが目安です(シーズンにより変動)。往復で約76,000〜90,000マイルを用意しておくと安心です。

バリへの直行ビジネスクラスで最もおすすめの航空会社は?

ANA(成田・羽田発直行便)が最もシンプルです。ANA THE Roomが搭載された777-300ER機材の場合は個室型ビジネスクラスを体験できます。乗継を厭わないならシンガポール航空のビジネスクラスも世界最高クラスの体験ができます。

ANA特典航空券はいつから予約できますか?

ANAマイルの特典航空券は搭乗日の355日前(約11ヶ月前)から受け付けています。バリへの直行ビジネスクラスは競争が激しいため、受付開始と同時に予約することをすすめます。

マリオット・ボンヴォイポイントをANAマイルに移行するのはお得ですか?

60,000ボンヴォイポイントを移行すると25,000ANAマイルを取得でき(ボーナスあり)、レートは約0.42マイル/ポイントです。ボンヴォイポイントの価値と用途によって判断が変わりますが、ビジネスクラス特典航空券を目指す場合の選択肢になります。

シンガポール経由でバリへ行く場合の乗継時間はどのくらいですか?

チャンギ空港での乗継は通常2〜4時間程度です。シンガポール航空のシルバークリス・ラウンジ(ビジネスクラス利用時)はチャンギ空港内の最高ラウンジで、乗継時間も充実して過ごせます。

ビジネスクラスで行くバリ旅行のトータルコスト目安は?

ANA往復ビジネス(約76,000〜90,000マイル)+ホテル(ボンヴォイポイントで3〜5泊)を使えば、現金支出を50,000〜100,000円程度に抑えることも不可能ではありません(マイル・ポイントの取得コスト次第)。