スターアライアンスとワンワールドの違い2026|加盟航空会社・マイルの使いやすさ・上級会員特典を比較

ホノルル国際空港 ハワイアン航空とJAL

ANAはスターアライアンス、JALはワンワールド。
日本の2大キャリアは別々のアライアンスに所属しています。

そのため「ANAマイルを貯めているのにJAL系の特典航空券を探してしまう」「上級会員を目指したいが、どちらの陣営で修行するべきか決めきれない」という場面が、マイルを貯めはじめた人には必ず訪れます。

わたし自身、ANAダイヤモンドを取得する前に両アライアンスの路線網とラウンジ網を比較して、どちらに軸足を置くかを決めました。

この記事では、スターアライアンス・ワンワールド・スカイチームという3大アライアンスの違いを、2026年7月時点の各アライアンス公式サイトの情報にもとづいて比較します。
加盟航空会社の数と顔ぶれ、マイルの使いやすさ、そして上級会員特典(ラウンジ利用条件)まで、選ぶための判断材料を一つずつ整理していきます。

ANAのボーイング787型機に施されたスターアライアンス特別塗装。機体に大きくSTAR ALLIANCEと描かれている
ANAのボーイング787スターアライアンス塗装機。ANAはスターアライアンス加盟航空会社

3大アライアンス比較表(2026年)

まず全体像です。各アライアンスの公式サイトが公表している数字を並べました。

項目 スターアライアンス ワンワールド スカイチーム
発足年 1997年 1999年 2000年
加盟航空会社数 26社 15社 18社
日系キャリア ANA JAL なし
主要メンバー ユナイテッド航空、ルフトハンザ、シンガポール航空、エア・カナダ、タイ国際航空、ターキッシュ エアラインズ アメリカン航空、ブリティッシュ・エアウェイズ、カタール航空、キャセイパシフィック航空、カンタス航空 デルタ航空、エールフランス、KLM、大韓航空、チャイナエアライン
ネットワーク規模 190カ国・1,150以上の空港 170の国と地域・900以上の就航地 145カ国以上・945以上の就航地
利用できるラウンジ数 1,000か所以上 600か所以上 750か所以上
上級会員ステータス シルバー/ゴールド ルビー/サファイア/エメラルド エリート/エリートプラス
ラウンジを使える条件 ゴールド以上 サファイア以上(エメラルドはファーストクラスラウンジも可) エリートプラス以上

数字だけを見ると、加盟社数もネットワークもスターアライアンスが頭一つ抜けています。ただし、規模がそのまま「使いやすさ」になるわけではありません。自分がよく飛ぶ路線と、貯めているマイルの出口がどこにあるかで、答えは変わります。ここから一つずつ見ていきます。

スターアライアンスの特徴と向いている人

ANAのボーイング777-300型機が上昇していく様子。スターアライアンス加盟のANAが長距離国際線で使う大型機
スターアライアンス加盟のANAのボーイング777-300型機

スターアライアンスは1997年に発足した、世界でいちばん歴史が長く、いちばん大きいアライアンスです。
公式サイトによると加盟航空会社は26社。190カ国・1,150以上の空港をカバーし、世界の9割に届くネットワークと説明されています。
加盟社の顔ぶれは、ANA、ユナイテッド航空、ルフトハンザ ドイツ航空、シンガポール航空、エア・カナダ、タイ国際航空、ターキッシュ エアラインズ、スイス インターナショナル エアラインズ、オーストリア航空、エバー航空、中国国際航空、エア・インディア、ニュージーランド航空、TAPポルトガル航空、ITAエアウェイズなど。欧州・アジア・北米のどこへ行くにも選択肢が多く、地域の偏りが小さいのが強みです。
日本人にとっての意味はシンプルで、ANAマイレージクラブのマイルがそのまま26社のネットワークで使えるということです。ANAマイルでルフトハンザやシンガポール航空の特典航空券を発券する、というのが定番の使い方になります。
上級会員制度は2段階で、スターアライアンス シルバーとスターアライアンス ゴールドがあります。
ラウンジを使えるのはゴールドから。公式サイトによると、ゴールド会員はスターアライアンス便の利用時に世界1,000か所以上のラウンジへ入れるほか、優先チェックイン、優先搭乗、優先手荷物、追加の手荷物許容量(20kgまたは1個追加。航空会社の規定による)、そして保安検査と出入国審査を短縮できるゴールドトラックが使えます。
ANAで言えば、プラチナ以上のステータスかスーパーフライヤーズカード(SFC)の保有でスターアライアンス ゴールドになります。
SFCを一度つくれば、カードを維持するかぎりゴールド資格がつづく。日本でSFC修行ということばが定着しているのは、この仕組みがあるからです。
なお、加盟社のひとつであるアシアナ航空は大韓航空との経営統合が進んでおり、将来的にスターアライアンスを離れる見込みです。韓国路線を軸に考えている人は、今後の動きに注意してください。

向いているのは、ANAマイルを貯めている人、欧州・アジアへ幅広く飛ぶ人、そしてSFCでゴールド資格を長くもちたい人です。

ワンワールドの特徴と向いている人

カタール航空のボーイング777型機が着陸する様子。カタール航空はワンワールド加盟航空会社
ワンワールド加盟のカタール航空ボーイング777型機

 

ワンワールドの加盟航空会社は、2026年7月時点で15社です。

JAL、アメリカン航空、ブリティッシュ・エアウェイズ、カタール航空、キャセイパシフィック航空、カンタス航空、フィンエアー、イベリア航空、マレーシア航空、ロイヤル・ヨルダン航空、ロイヤル・エア・モロッコ、スリランカ航空、アラスカ航空、そして2025年3月に正式加盟したフィジー・エアウェイズ、2025年6月に加盟したオマーンエアという顔ぶれです。
さらにフィリピン航空の加盟が発表されています。ネットワークは170の国と地域・900以上の就航地です。

社数はスターアライアンスより少ないものの、質の高さで知られる航空会社がそろっています。カタール航空のビジネスクラスやカンタス航空の南半球ネットワークは、ワンワールドでなければ使えません。JALマイレージバンクのマイルで、これらの特典航空券を発券できるのがJAL派の大きな楽しみです。

上級会員制度は3段階で、ルビー、サファイア、エメラルドがあります。ラウンジを使えるのはサファイアから。公式サイトによると、サファイア会員はワンワールド便の利用時にビジネスクラスラウンジへ(カンタス航空の国内線ビジネスラウンジは対象外)、エメラルド会員はファーストクラスラウンジを含めて入れます。どちらも同伴者1名まで入室でき、搭乗クラスは問われません。エコノミーに乗っていてもファーストクラスラウンジに入れるエメラルドは、3大アライアンスの上級資格のなかでも到達する価値が大きいものです。

JALで言えば、JALグローバルクラブ(JGC)会員がワンワールド サファイアに相当します。サファイア以上を維持するとファーストクラスラウンジ級の体験に手が届く点は、スターアライアンス ゴールドにはない魅力です。

向いているのは、JALマイルを貯めている人、カタール航空やキャセイパシフィック航空のビジネスクラスに乗りたい人、オーストラリアや中東方面へよく飛ぶ人です。

スカイチームの特徴

スカイチームは2000年発足で、加盟航空会社は18社。

デルタ航空、エールフランス、KLMオランダ航空、大韓航空、チャイナエアライン、ベトナム航空、ガルーダ・インドネシア航空、サウディア、ヴァージン アトランティック航空、中国東方航空、厦門航空などが名を連ねます。2024年にはSASスカンジナビア航空がスターアライアンスから移ってきました。ネットワークは145カ国以上・945以上の就航地、ラウンジは750か所以上です。

日本人にとっての最大の注意点は、日系キャリアが加盟していないことです。ANAマイルもJALマイルもスカイチーム便には使えません。日本発着ではデルタ航空、大韓航空、ベトナム航空、チャイナエアラインなどが就航しているので乗る機会はありますが、マイルを本気で貯めるなら、デルタのスカイマイルなど外資系プログラムを選ぶことになります。

上級会員制度はエリートとエリートプラスの2段階。ラウンジを使えるのはエリートプラスからで、公式サイトによると同伴者1名とともに750か所以上のラウンジへ入れます。

ソウル、台北、ホーチミンなどアジア近距離の乗り継ぎ拠点に強く、大韓航空やベトナム航空を多用する人には選択肢になります。ただし日本在住でこれから始める人に、あえてスカイチームを軸にする理由は多くありません。

ケース別のおすすめ

ANAマイル派の人

迷わずスターアライアンスです。貯めたマイルは26社のネットワークで使えます。とくにシンガポール航空やルフトハンザの長距離便は、ANAマイルの出口として満足度が高い選択肢です。上級会員を目指すならSFCが目標になります。

JALマイル派の人

ワンワールドです。JALマイルでカタール航空やキャセイパシフィック航空を予約できるのは、この陣営だけの特権です。JGCでサファイア資格を確保し、その先にエメラルドを見据えるのが王道です。

世界一周をしたい人

スターアライアンスとワンワールドのどちらにも世界一周航空券があります。就航地の広さで選ぶならスターアライアンス、南米・オセアニア・中東の質の高いキャリアを組み込みたいならワンワールドという使い分けです。詳しい比較は、この記事の下で紹介している世界一周航空券の記事にまとめています。

上級会員を目指す人

「維持のしやすさ」ならスターアライアンス、「特典の天井の高さ」ならワンワールドとわたしは考えています。SFCはカードを維持すればゴールドがつづくいっぽう、ワンワールドはエメラルドまで登ればファーストクラスラウンジという別世界が待っています。どちらの体験にも価値があります。自分が年に何回飛ぶか、どの空港を使うかから逆算して選んでください。

よくある質問

スターアライアンスとワンワールドはどちらがいいですか?

貯めているマイルで決まります。ANAマイルならスターアライアンス、JALマイルならワンワールドです。これから貯めはじめる人は、よく乗る路線にどちらの加盟社が多いかで選んでください。ネットワークの広さはスターアライアンス、キャリアの個性はワンワールドに分があります。

ANAのマイルでJAL便に乗れますか?

乗れません。ANAとJALは別のアライアンスに所属しているため、ANAマイルの特典航空券はスターアライアンス加盟社とANAの提携航空会社に限られます。JAL便に乗りたいならJALマイルか、ワンワールド加盟社のマイルが必要です。

スターアライアンス ゴールドとワンワールド サファイアの違いは何ですか?

どちらもビジネスクラスラウンジ級の入室資格で、実用上の価値は近いものです。違いが出るのはその上で、ワンワールドにはエメラルドというファーストクラスラウンジまで入れる資格があります。スターアライアンスのステータスはゴールドが最上位です。

スカイチームに日本の航空会社は加盟していますか?

加盟していません。3大アライアンスのうち日系キャリアがいないのはスカイチームだけです。日本発着ではデルタ航空・大韓航空・ベトナム航空などの加盟社が就航しているので、利用する機会はあります。

アライアンスに関係なくラウンジを使う方法はありますか?

あります。ビジネスクラス以上の搭乗者は上級会員でなくてもラウンジに入れますし、プライオリティ・パスやクレジットカード付帯のラウンジサービスはアライアンスと無関係に使えます。ただし航空会社系ラウンジの安定した入室資格という意味では、やはり上級会員ステータスが確実です。

あわせて読みたい

TE TRAVEL

世界一周検定

全50問。半分こたえられたら、旅慣れた人です。

世界の食卓、国のなりたち、空と海の移動、泊まるところ。旅の本にもガイドブックにも、たいてい載っていない問題を集めました。

50 4択その場で採点 無料受験料

30問をこえると、名前の入った認定証をお送りしています。印刷して飾れるA4横と、そのままSNSに出せる正方形のカードの二枚組です。

挑戦する(無料)

この記事を書いた人
TE travel 編集部
TE travel は、Team Elite メンバーによる旅行記録サイトです。ANAダイヤモンド・マリオット チタンエリート・ヒルトン ダイヤモンドなど、各プログラムの上級ステータスを実際に取得・維持しながら、ファーストクラス・ビジネスクラス・ラグジュアリーホテルを体験した記録を発信しています。ポイント・マイルの使い方から、上級会員だけが知る現場の実感まで、数字では伝わらない情報をお届けします。