アジア路線のビジネスクラスは、長距離路線と比べてマイル数が少なく、初めての特典航空券に最適な選択肢だ。バンコク・シンガポール・バリ・ソウル・台北——それぞれの路線でどれだけのマイルが必要で、どの航空会社がお得なのかを整理する。
アジア主要路線の必要マイル数(エコノミー・ビジネス)
ANA・JAL・シンガポール航空(SQ)の3社で比較する。数字は片道・シーズンオフの目安だ。燃油サーチャージは別途加算される。
| 路線(羽田/成田発) | ANA ビジネス | JAL ビジネス | SQ ビジネス |
|---|---|---|---|
| バンコク(BKK) | 38,000マイル | 35,000マイル | 35,750マイル |
| シンガポール(SIN) | 38,000マイル | 35,000マイル | 35,750マイル |
| バリ(DPS) | 38,000マイル | 35,000マイル | 35,750マイル |
| ソウル(ICN) | 15,000マイル | 12,000マイル | — |
| 台北(TPE) | 18,000マイル | 15,000マイル | — |
ANAは「ゾーン制」でアジアをひとくくりにしているため、バンコクもシンガポールもバリも同じマイル数になる。JALは同様のゾーン制だが、ANAより3,000マイルほど少なく設定されていることが多い。
燃油サーチャージの影響
特典航空券でも燃油サーチャージは別途かかる。2024〜2025年の傾向では、アジア路線のビジネスクラスで往復20,000〜40,000円程度が加算されることが多い。
| 航空会社 | 燃油サーチャージ | 備考 |
|---|---|---|
| ANA | あり(油価連動) | ANAマイルで乗るANA便に加算 |
| JAL | あり(油価連動) | JALマイルで乗るJAL便に加算 |
| シンガポール航空(SQ) | なし(廃止済み) | KrisFlyer マイルで乗る場合は不要 |
シンガポール航空は燃油サーチャージを廃止しており、税金のみで乗ることができる。ANAマイルでSQ便を予約する「スターアライアンス特典」の場合はSQのサーチャージポリシーが適用される。
空席が出やすいタイミング
アジア路線のビジネスクラス特典枠は、出発の355日前(ANAの場合)から開放される。開放直後が最も空席を取りやすい。
逆に取りにくいのは年末年始・ゴールデンウィーク・シルバーウィークの前後2週間だ。この時期に旅行を組みたい場合は、355日前の開放日に即予約することが現実的な手段になる。
また、出発3〜7日前に空席が戻ってくることがある。これはコードシェア便の在庫調整や、ビジネス旅行者のキャンセルによるものだ。直前に検索する価値はある。
ANA・JAL・SQの特徴比較
| 観点 | ANA | JAL | シンガポール航空 |
|---|---|---|---|
| アジア路線マイル数 | やや多め | 少なめ | 中程度 |
| 燃油サーチャージ | あり | あり | なし |
| シートの広さ(短距離) | フルフラット多め | フルフラット多め | フルフラット標準 |
| 機内食 | 和食が充実 | 和食が充実 | シンガポール料理が充実 |
| 空港ラウンジ | ANAラウンジ | JALサクララウンジ | シルバークリス |
初めてのアジアビジネスクラス、どの路線を選ぶか
マイルの少なさで選ぶなら、ソウル線が入り口として最もハードルが低い。ANAで片道15,000マイル、JALで12,000マイルだ。フライト時間が2〜3時間なので、ビジネスクラスの体験としては短めだが、空港のラウンジや優先搭乗など「ビジネスクラスの動線」を体験するには十分だ。
本格的なビジネスクラス体験を求めるなら、バリ行きが選択肢に入る。フライト時間が7〜8時間あり、フルフラットシートの恩恵を最大限に受けられる。ANAのバリ直行便(デンパサール線)はビジネスクラスの評価が高く、到着してすぐにリゾートへ向かえる動線もいい。
シンガポール行きは、チャンギ空港という世界屈指の空港を経由地にできる点でも価値がある。シンガポール航空のKrisFlyer マイルを使えば燃油サーチャージが不要なので、総コストを抑えたい人には魅力的な選択肢だ。
詳しいANAビジネスクラスの搭乗体験はANAビジネスクラス完全ガイド、マイルの貯め方はANAマイルの貯め方で解説している。シンガポール航空のビジネスクラス体験はシンガポール航空ビジネスクラスガイドも参考にしてほしい。
ANAのアップグレード特典についてはANAアップグレード特典の使い方で詳しくまとめている。
よくある質問
アジア路線のビジネスクラスに乗るのに最低何マイル必要ですか?
JALマイルでソウル線を利用する場合、片道12,000マイルが最低ラインです。バンコク・シンガポール・バリなど東南アジア路線は片道35,000〜38,000マイル程度が目安です。
ANAマイルとJALマイル、アジア路線はどちらがお得ですか?
マイル数だけ見るとJALがわずかに少ない設定が多いです。ただし燃油サーチャージは両社同程度かかります。どちらのマイルを多く持っているか、座席品質の好みで選ぶのが現実的です。
シンガポール航空を使うと燃油サーチャージは本当にかかりませんか?
KrisFlyerマイルを使ってシンガポール航空便に乗る場合、燃油サーチャージは不要です。ただし空港税などの諸費用は別途かかります。ANAマイルでSQ便を予約する「スターアライアンス特典」の場合は適用条件が異なります。
アジア路線のビジネスクラス特典枠が取りやすい時期はいつですか?
年末年始・GW・シルバーウィーク以外の閑散期が取りやすい傾向があります。特に1〜2月の冬季、9〜10月の秋は比較的空席が出やすいです。開放日(ANAは355日前)の直後も狙い目です。
バリ行きビジネスクラスはANAとシンガポール航空、どちらがおすすめですか?
ANAは成田〜デンパサール直行便があり、移動時間を最短にできます。シンガポール航空はシンガポール経由になりますが、チャンギ空港での乗り継ぎ体験とSQのサービス品質を楽しめます。どちらも甲乙つけがたく、好みとマイルの持ち分で決めるとよいでしょう。
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