羽田空港の国内線施設利用料が2026年9月1日から580円へ|8月31日までの発券なら450円のまま。新千歳は10月25日から530円

羽田空港第1ターミナルと管制塔

2026年8月31日 公開

羽田空港の国内線旅客取扱施設利用料が、明日2026年9月1日の搭乗分から大人580円に上がります。いまは450円です。ただし今日8月31日までに発券した航空券は、来年の搭乗でも450円のまま据え置かれます。つまり今日が、旧料金で買える最後の日です。

羽田空港第1ターミナルと管制塔
羽田空港の国内線ターミナルと管制塔(写真:Wikimedia Commons / Alex Len / CC BY-SA 3.0)

羽田空港の国内線に乗ると、運賃とは別に旅客取扱施設利用料というお金がかかっています。航空券の代金にまぎれこんでいるので、あらためて意識することは少ないと思います。わたしも、明細を開いてはじめて「そういえば取られていたな」と思い出すくちです。

その金額が、2026年9月1日の搭乗分から大人450円が580円になります。130円の値上げです。さらに2027年5月1日の搭乗分からは590円になることも、すでに決まっています。2025年3月まで370円だったことを思えば、2年ほどで210円ぶん重くなる計算です。

この記事で伝えたいことは、金額そのものより一点だけです。この料金は搭乗日で決まるように見えて、じつは発券日で決まります。今日8月31日までに買っておけば、来年の3月に乗る便でも450円のままです。明日買えば580円になります。ここを知っているかどうかで、家族4人の往復なら1,000円ちょうどの差が出ます。

何が、いつから、いくら変わるのか

羽田空港第1ターミナルの車寄せ
羽田空港第1ターミナルの車寄せ(写真:Wikimedia Commons / Aimaimyi / CC BY-SA 3.0)

羽田空港のターミナルを運営する日本空港ビルデングが、2026年6月23日に国土交通大臣の認可を受けて届け出た内容です。値上げは2段階に分かれています。

区分 現行 2026年9月1日〜 2027年5月1日〜
大人(満12歳以上) 450円 580円 590円
小人(満3歳以上12歳未満) 220円 290円 290円

大人は130円上がって、そのあと10円上がります。小人は70円上がって、そこで止まります。消費税込みの金額です。満3歳未満でも小人用の航空券を使う場合は、小人の料金がかかります。

じつは、上がるのはこれがはじめてではありません。日本空港ビルデングが公表している直近の改定を並べると、こうなります。

変更日 大人 小人
2025年3月31日まで(旧料金) 370円 180円
2025年4月1日搭乗分〜 450円 220円
2026年9月1日搭乗分〜 580円 290円
2027年5月1日搭乗分〜 590円 290円

2025年4月に370円から450円へ上がったばかりです。そこから1年5か月で、また130円。370円だったころとくらべると、2027年5月には590円ですから1.6倍になります。2年ちょっとのあいだに、2回の値上げが決まったことになります。

大事なのは搭乗日ではなく、発券日

羽田空港第2ターミナルのチェックインカウンター
羽田空港第2ターミナルのチェックインカウンター(写真:Wikimedia Commons / MaedaAkihiko / CC BY-SA 4.0)

ここがこの記事のいちばん大事なところです。ニュースの見出しはどれも「9月1日搭乗分から580円」と書いています。まちがってはいないのですが、これだけを読むと「9月以降に乗るなら、いつ買っても580円」と受け取ってしまいます。そうではありません。

日本空港ビルデングの発表には、こう書かれています。2026年9月1日搭乗分から変更する。ただし2026年8月31日までに発券の航空券については旧料金を適用する。

ANAの公式ページも同じことを書いています。購入日が2026年8月31日以前の航空券には、羽田空港は大人450円・小人220円が適用される。さらに適用条件のところに「ご購入日にて、旅行開始日に有効な旅客施設使用料が適用されます」と明記されています。

つまり、こういうことです。

買う日 乗る日 羽田でかかる額(大人)
8月31日まで 8月中 450円
8月31日まで 9月1日以降(来年でも) 450円
9月1日以降 9月1日以降 580円

2行目が今日の話です。年末年始の帰省でも、来年の春の旅行でも、日程が決まっていて発券まで済ませられるなら、今日買っておけば450円で固定できます。

おもしろいのは、同じ日に締め切りが来る国際線の燃油サーチャージとは、判断が正反対になることです。燃油サーチャージは今日までが片道65,000円で、明日から下がります。あちらは待ったほうが得です。こちらは今日買ったほうが得です。同じ「8月31日が分かれ目」でも、向きが逆になっています。

買ったあとに日程を変えると、新しい料金になる

羽田空港第2ターミナルの国内線出発ロビー
羽田空港第2ターミナルの国内線出発ロビー(写真:Wikimedia Commons / ノボホショコロトソ / CC BY 4.0)

ここに、あまり書かれていないただし書きがあります。JALの公式ページに載っているものです。

新しい580円が適用されるのは、9月1日以降の搭乗分のうち、9月1日以降に新規購入した航空券と、8月31日までに購入して全区間を使わないまま9月1日以降に変更手続きを行った航空券だと書かれています。

後半が要点です。今日買って450円で固定したつもりでも、そのあと一度も乗らないまま日程を変更すると、そこで580円に入れ替わります。買った日ではなく、変更した日が新しい基準日になるということです。

ですから、今日の駆け込みが効くのは、日程がほぼ動かない予定にかぎられます。仕事の都合で動くかもしれない出張や、天候で組み替える可能性のある旅行だと、130円のために早く発券して、変更のときに結局580円になることがあります。

わたしの見立てでは、ここまで細かく効いてくるのは、人数の多い家族旅行や、まとめて何往復も押さえる予定がある場合だと思います。一人の往復なら差は260円です。急いで発券して日程の自由を手放すほどの額ではありません。

出発と到着の両方でかかるので、往復では2回ぶん

羽田空港第2ターミナルの出発ロビー
羽田空港第2ターミナルの出発ロビー(写真:Wikimedia Commons / ume-y / CC BY 2.0)

この料金は「出発/到着 旅客1人当たり」と決められています。羽田を出るときに1回、羽田に帰ってくるときにもう1回かかるということです。

羽田から地方空港へ往復する場合、羽田ぶんだけで2回。そこに、行き先の空港が料金を設定していれば、その空港のぶんも往復で2回のります。羽田と往復するときに、羽田ぶんだけでいくら変わるかを並べます。

人数の組みあわせ 現行(450円ずつ) 9月1日から(580円ずつ)
大人1人・往復 900円 1,160円 +260円
大人2人・往復 1,800円 2,320円 +520円
大人2人+小人2人・往復 2,680円 3,480円 +800円
大人1人・往復を年6回 5,400円 6,960円 +1,560円

2027年5月からは590円になるので、大人1人の往復は1,180円になります。370円だったころは740円でしたから、往復で440円ふえる計算です。

1回きりの旅行なら、気にする額ではないかもしれません。ただ、毎月のように羽田を使う方だと、年間で目に見える差になります。わたしのまわりでも、月に2往復する人はめずらしくありません。年24回として、年に3,120円の増加です。

なぜ上がるのか

羽田空港第2ターミナルと赤いアーチ
羽田空港第2ターミナルと赤いアーチ(写真:Wikimedia Commons / Aimaimyi / CC BY-SA 3.0)

日本空港ビルデングは、理由を3つ挙げています。

  • 第1ターミナル北側サテライトの建設(2026年9月に供用開始の予定)
  • 第2ターミナル北側サテライトの延伸工事(2027年5月に供用開始の予定)
  • 旅客搭乗橋をはじめとした設備の更新、搬送機の耐震強化、それに人件費と物価の高騰

値上げの時期が2段階に分かれているのは、この2つのサテライトの供用開始に合わせているからです。2026年9月に第1ターミナル北側が開き、そのタイミングで580円。2027年5月に第2ターミナル北側の延伸部が開き、そこで590円。理屈としてはきれいに揃っています。

2025年4月の値上げのときも、同じ説明のしかたでした。あのときは第2ターミナル本館と北サテライトの接続部が3月に開くのに合わせて、370円から450円へ。そして当時の発表文には、第1ターミナル北サテライトの供用開始に合わせてふたたび上限変更の認可申請を行う予定だと、すでに書かれていました。今回の580円は、1年半前に予告されていたということです。

第1ターミナル北側サテライトについて、日本空港ビルデングは2025年1月の発表のなかで、供用により固定スポットが増加して利便性が向上すると説明しています。固定スポットというのは、機体をターミナルに横付けして搭乗橋でつなげる駐機場所のことです。ここが増えるということは、沖どめでバスに乗せられる場面が減るということでもあります。使う側の実感としても、まったく見返りのない値上げではありません。

この料金は「旅客ターミナルにおけるロビーやゲートラウンジ等の旅客共通の利用に供する施設に係る費用に充当する」ものだと発表文に書かれています。搭乗橋や待合いの椅子、案内表示。ふだんは目に入らないところにお金がかかっているというのは、サテライトが1棟増えるという話を聞くと、たしかにそうだろうなと思えるところです。

羽田だけではない。空港別の一覧

福岡空港の国内線ターミナル
福岡空港の国内線ターミナル(写真:Wikimedia Commons / JKT-c / CC BY 3.0)

この料金は、空港ごとにあったりなかったり、金額もばらばらです。設定していない空港では1円もかかりません。ANAとJALが公表している金額を並べます。羽田は2026年9月1日以降の額、新千歳は後述の改定後の額です。

空港 大人 小人
新千歳(2026年10月25日発券分〜) 530円 260円
旭川 360円 180円
函館 430円 210円
仙台 290円 150円
成田 450円 220円
羽田(2026年9月1日搭乗分〜) 580円 290円
静岡 140円 70円
中部 440円 220円
伊丹 340円 170円
関西(第1ターミナル) 560円 280円
神戸 300円 150円
南紀白浜 260円 130円
広島 340円 170円
北九州 100円 50円
福岡 110円 50円
熊本 320円 160円
那覇 240円 120円

この表を眺めていて、いちばんおもしろいのは福岡と北九州です。福岡は110円、北九州は100円。羽田の580円と比べると5分の1以下です。福岡空港は国内線の利用者数で羽田に次ぐ規模ですから、利用者が多ければ高い、という単純な話ではないことがわかります。

関西空港第1ターミナルの出発フロア
関西空港第1ターミナルの出発フロア(写真:Wikimedia Commons / Fotointheworld / CC BY 4.0)

羽田に次いで高いのが関西空港の560円、その次が新千歳の530円です。施設への投資が大きい空港ほど高い、という並びになっています。

羽田と関西を往復すると、大人1人で羽田580円が2回、関西560円が2回。合わせて2,280円が運賃とは別にかかります。福岡との往復なら羽田1,160円と福岡220円で1,380円ですから、900円の差です。同じ距離感の路線でも、行き先によってここが変わってきます。

新千歳は10月25日発券分から530円へ

新千歳空港のターミナル前
新千歳空港のターミナル前(写真:Wikimedia Commons / 663highland / CC BY 2.5)

羽田の話でかくれていますが、新千歳空港も上がります。北海道エアポートが、国内線の旅客施設利用料を大人370円から530円へ、小人180円から260円へ引き上げると発表しました。160円の値上げですから、率でいえば羽田より大きい変更です。

こちらの区切りは2026年10月25日です。10月24日までに発券した航空券は、10月25日以降の搭乗でも370円のまま据え置かれます。JALの公式ページには、羽田と同じように「全区間未使用のまま10月25日以降に変更手続きを行った航空券」は新しい530円の対象になると書かれています。仕組みは羽田とまったく同じです。

空港 現行 改定後 分かれ目となる発券日
羽田 450円 580円 2026年8月31日まで購入なら旧料金
新千歳 370円 530円 2026年10月24日まで購入なら旧料金

北海道へ行く予定があって、羽田と新千歳の往復を考えている方は、2つの締切があることになります。羽田ぶんの締切が今日で、新千歳ぶんの締切が10月24日です。今日発券すれば、羽田も新千歳も旧料金で固定できます。大人1人の往復で、羽田900円と新千歳740円の合わせて1,640円。両方が上がったあとだと1,160円と1,060円で2,220円ですから、580円の差になります。

実際のところ、どうするか

対岸から見た羽田空港
対岸から見た羽田空港(写真:Wikimedia Commons / Purplepumpkins / CC BY-SA 3.0)

わたしの見立てを書いておきます。数字が小さいので、判断はそれほど難しくありません。

今日のうちに発券する価値がある場合

  • 年末年始や来年の連休など、日程がすでに固まっている旅行がある
  • 家族4人など、人数が多い。1回の往復で800円以上変わる
  • 羽田と新千歳の往復のように、両端で料金が上がる予定になっている
  • 取消や変更の予定がまずない

急がなくていい場合

  • 日程がまだ動く。変更する可能性がある(変更した時点で新料金になります)
  • 一人の往復だけ。差は260円
  • まだ運賃の安い枠が出ていない。130円のために高い運賃で買うのは逆ざやです
  • 行き先が福岡や北九州で、そもそも相手側の料金が100円台

最後の点はとくに大事だと思います。国内線の運賃は、同じ路線でも買う時期と枠によって何千円も動きます。施設利用料の130円を惜しんで、運賃の安い枠を逃したら、まったく意味がありません。あくまで、買うと決めているものを今日にするかどうかという話です。

それでも書いておきたいのは、知らずに損をするのがいちばんもったいないということです。今日発券すれば450円のままだと知ったうえで見送るのと、知らないまま明日買うのとでは、同じ580円を払うにしても納得のしかたが違います。

まとめ

  • 羽田空港の国内線旅客取扱施設利用料が、2026年9月1日搭乗分から大人450円→580円、小人220円→290円になる
  • 2027年5月1日搭乗分からは、大人がさらに590円へ
  • ただし2026年8月31日までに発券した航空券は、9月1日以降の搭乗でも旧料金の450円のまま
  • 買ったあと、全区間未使用のまま9月1日以降に変更手続きをすると、新料金に入れ替わる
  • 出発と到着の両方でかかるので、羽田発着の往復は900円から1,160円へ
  • 理由は第1ターミナル北側サテライト(2026年9月)と第2ターミナル北側サテライト延伸(2027年5月)の建設費など
  • 新千歳も370円→530円。こちらの分かれ目は2026年10月24日までの発券
  • 同じ8月31日が期限でも、国際線の燃油サーチャージは待ったほうが安い。判断の向きが逆になる

金額としては、大きな話ではありません。それでも、発券日で決まるという一点は知っておくだけの値打ちがあると思っています。搭乗日で決まると思いこんでいると、今日というひと区切りに気づけないからです。

よくある質問

羽田空港の国内線施設利用料は、いつからいくらになりますか

2026年9月1日の搭乗分から、大人(満12歳以上)が450円から580円、小人(満3歳以上12歳未満)が220円から290円になります。さらに2027年5月1日の搭乗分からは、大人が590円になります。小人は290円のまま据え置きです。いずれも消費税込みの金額です。

8月31日までに発券すれば、9月以降に乗っても450円のままですか

そのとおりです。日本空港ビルデングの発表に、2026年8月31日までに発券の航空券については旧料金を適用すると明記されています。ANAの公式ページにも、購入日が2026年8月31日以前の航空券には大人450円・小人220円が適用されると書かれています。来年の搭乗でも、今日までに発券してあれば450円です。

発券したあとで日程を変更したらどうなりますか

新しい580円が適用されます。JALの公式ページに、8月31日までに購入して全区間未使用のまま9月1日以降に変更手続きを行った航空券は、新料金の対象になると書かれています。買った日ではなく、変更した日が基準になるということです。日程が動く可能性がある予定では、今日の駆け込み発券は効きにくくなります。

羽田を往復すると、いくら増えますか

この料金は出発と到着の両方でかかります。大人1人が羽田を発着して往復すると、いまは450円が2回で900円、9月1日からは580円が2回で1,160円になります。増える額は260円です。大人2人と小人2人の家族なら、2,680円から3,480円へ800円ふえます。2027年5月からは大人1人の往復が1,180円になります。

羽田以外の空港も値上げされますか

新千歳空港が、大人370円から530円、小人180円から260円へ引き上げられます。こちらの分かれ目は2026年10月25日で、10月24日までに発券した航空券は旧料金のままです。旭川空港と函館空港では2026年6月1日以降の購入分から、それぞれ大人360円・430円が新たに適用されています。

この記事を書いた人
TE travel 編集部
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