ANAアメックスが2009年以来はじめての全面リニューアル——ゴールドは年会費42,900円へ、年400万円で15,000マイル【2026年9月2日申込開始】

羽田空港第2ターミナルの展望デッキから見たANAのボーイング787

ANAとアメリカン・エキスプレスの提携カードが、全面的に生まれ変わります。2026年8月18日に発表された内容で、申し込みの受付は2026年9月2日13時から。提携がはじまった2009年以来、はじめての全面リニューアルです。

変わるのは、デザインだけではありません。ゴールドとプレミアムは年会費が上がり、そのかわりに新しい特典が3つ加わります。上がった年会費に見合うのかどうか。ここが今回いちばんの論点です。わたしなりに、数字を並べて整理してみます。

3券種のうち、値上げは2つ

対象は、ANAアメリカン・エキスプレス・カード(一般)、ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード、ANAアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードの3券種です。

このうち一般カードは、カードデザインが変わるだけ。年会費も特典も、いまのままです。年会費が上がるのはゴールドとプレミアムの2つになります。

券種 現行の年会費 リニューアル後 差額
ANAアメックス(一般) 7,700円 7,700円 据え置き
ANAアメックス ゴールド 34,100円 42,900円 +8,800円
ANAアメックス プレミアム 165,000円 187,000円 +22,000円

金額はいずれも税込です。値上げ幅は、ゴールドが約26パーセント、プレミアムが約13パーセント。ゴールドのほうが、比率でいえば重い改定になっています。

年会費の改定が実際に効いてくるのは、2026年11月21日以降の引き落とし分から。いまもっている人も、更新のタイミングが来れば新しい金額になります。

加わる特典は3つ

上がった分、何が増えるのか。発表された新特典は3つです。

羽田空港第2ターミナルの建物外観
羽田空港第2ターミナルの建物外観(写真:Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0)

1. 年間の利用額でボーナスマイル

これがいちばん大きい変更だと思います。1年間のカード利用額が一定の金額に届くと、ボーナスマイルがまとめて入ります。

  • ゴールド:年間400万円以上の利用で15,000マイル
  • プレミアム:年間600万円以上の利用で30,000マイル

ANAアメックスにはこれまで、こういう「使った総額に対するごほうび」がありませんでした。ここは素直に前進です。

ただ、条件はやさしくありません。ゴールドの400万円は、月にならすと約33万円。プレミアムの600万円は月50万円です。個人の生活費だけで届く水準ではないので、事業の決済をまとめている人や、家族カードを含めて集約している人が対象になります。

2. 羽田空港第2ターミナルのラウンジが使える

羽田空港第2ターミナルの「POWER LOUNGE PREMIUM」が、回数の制限なく使えるようになります。同伴者1名も無料です。

羽田第2ターミナルはANAの国内線・国際線が発着する場所ですから、ANAに乗る人にとっては使いどころのはっきりした特典です。料理のブッフェとフリードリンクがあるタイプのラウンジで、いわゆるカードラウンジより一段上の設えになっています。

空港ラウンジの選びかたについては、プライオリティパス完全ガイド2026でも整理しています。あわせて読んでみてください。

3. レストランで20パーセントのキャッシュバック

アメックスの飲食店予約サービス「ポケットコンシェルジュ」を通して予約・決済すると、20パーセントが戻ってきます。対象は約1,000店です。

  • ゴールド:年間20,000円まで
  • プレミアム:年間40,000円まで

上限まで使い切れば、ゴールドは年会費の上がった8,800円をこの特典だけで回収できる計算になります。外食の機会が多い人には、意外と効く一枚です。

新旧の特典を並べてみる

項目 ゴールド プレミアム
年会費(新) 42,900円 187,000円
利用額ボーナスマイル 400万円で15,000マイル 600万円で30,000マイル
POWER LOUNGE PREMIUM 無制限・同伴1名無料 無制限・同伴1名無料
ダイニング20%還元 年20,000円まで 年40,000円まで
ANA航空券の購入 100円=3マイル相当 100円=4.5マイル相当
プライオリティ・パス 無制限利用
無料宿泊特典 年1泊

見落としやすい変更——プレミアムの海外旅行保険

発表のなかで、あまり大きく扱われていないけれど、いちばん気をつけたい点がここです。

プレミアム・カードの海外旅行傷害保険が、2026年11月1日から自動付帯ではなくなり、利用付帯に変わります。補償の金額そのものは据え置きで、傷害死亡は1億円のままです。ただし、旅行代金をこのカードで決済していることが補償の条件になります。

つまり、特典航空券で飛ぶときや、別のカードで航空券を買ったときは、保険が働かない可能性があるということです。マイルで旅をする人ほど影響を受けやすい変更なので、11月以降は決済のしかたを見なおしておいたほうがいいと思います。

いまもっている人はどうなるのか

すでにANAアメックスをもっている場合、切り替えのスケジュールは次のようになります。

時期 起きること
2026年9月2日 13時 新カードの申し込み受付開始。既存会員もラウンジ特典が使えるようになる
2026年11月1日 プレミアムの海外旅行保険が利用付帯へ
2026年11月21日以降 引き落とし分から新しい年会費が適用
2027年1月1日 既存会員にも新特典(ボーナスマイル・ダイニング還元)が適用

ラウンジだけは9月から先に使えて、ボーナスマイルとダイニング還元は年明けから。年会費の値上げのほうが2か月ほど先に来るかたちになります。この順番は、あまり気持ちのいいものではありません。

入会キャンペーンは11月4日まで

リニューアルにあわせて、2026年9月2日から11月4日まで新規入会キャンペーンが実施されます。

  • プレミアム・カード:最大242,000マイル相当
  • ゴールド・カード:最大128,000マイル
  • 一般カード:最大38,000マイル

いずれも「最大」なので、決められた期間内に相当額を使うことが前提です。条件を読まずに数字だけ見ると、実態とずれます。

既存会員向けには、抽選で300名に50,000マイルが当たるキャンペーンも用意されています。

ANAカードの入会キャンペーンは各社が同時期に走らせるので、比べてから決めたい人はANAカード入会キャンペーンが2026年夏に出そろったもあわせてどうぞ。

デザインはANAの尾翼がモチーフ

3券種とも、カードの見た目が新しくなります。モチーフはANAの尾翼。これまでの上質さは残しながら、輪郭をすっきりさせたデザインだと説明されています。

クレジットカードのデザイン変更は、実利のない話に見えるかもしれません。でも財布から出すたびに目に入るものですから、もつ気分に関わる部分ではあります。

で、切り替える価値はあるのか

わたしの見かたを、ひとことで書いておきます。

ゴールドは、年会費が8,800円上がります。この差は、ダイニング20パーセント還元の上限20,000円を半分でも使えば埋まります。羽田第2ターミナルのラウンジを年に何度か使うなら、さらに上乗せです。羽田からANAで飛ぶ機会がある人にとっては、実質的には得な改定だと思います。

逆に、羽田をあまり使わず、外食もそれほどしない。カードの利用額も年400万円には届かない。そういう使いかたであれば、上がった分だけ損になります。一般カードに落とすか、ほかのANAカードを検討する場面です。

プレミアムは、22,000円の値上げに対して、ダイニング還元の上限が40,000円。数字のうえでは回収できます。ただ、海外旅行保険が利用付帯に変わる点は無視できません。特典航空券を軸に旅をしている人ほど、ここを確認してから判断してほしいところです。

カード全体の使い分けについては、ANA アメリカン・エキスプレス カード完全ガイドでも詳しく比較しています。

まとめ

  • ANAアメックス3券種が2009年以来はじめての全面リニューアル。申し込みは2026年9月2日13時から
  • 一般は年会費7,700円のまま据え置き。ゴールドは42,900円、プレミアムは187,000円へ
  • 新特典は、利用額ボーナスマイル・羽田第2ターミナルのラウンジ・ダイニング20パーセント還元の3つ
  • プレミアムの海外旅行保険は2026年11月1日から利用付帯へ。特典航空券派は要注意
  • 既存会員への新特典の適用は2027年1月1日から。年会費の改定は11月21日以降の引き落とし分から

最新の券種ごとの詳しい条件は、ANA公式サイトのANAカード案内アメリカン・エキスプレス公式のANAカード特設ページでご確認ください。申し込み開始の直前に細部が更新されることもあるので、申し込む前に一度目を通しておくと安心です。

よくある質問(FAQ)

Q. ANAアメックスのリニューアルはいつからですか?

A. 新しいカードの申し込み受付は2026年9月2日13時からです。既存会員への新特典の適用は2027年1月1日からで、ラウンジ特典だけは2026年9月2日から先に使えます。年会費の改定は2026年11月21日以降の引き落とし分から適用されます。

Q. 年会費はいくら上がりますか?

A. ゴールド・カードが34,100円から42,900円へ8,800円の値上げ、プレミアム・カードが165,000円から187,000円へ22,000円の値上げです。一般のANAアメリカン・エキスプレス・カードは7,700円のまま据え置きで、デザインの変更だけになります。いずれも税込です。

Q. 利用額ボーナスマイルの条件を教えてください。

A. ゴールド・カードは年間のカード利用額が400万円以上で15,000ボーナスマイル、プレミアム・カードは600万円以上で30,000ボーナスマイルが進呈されます。月にならすとゴールドが約33万円、プレミアムが50万円の利用が必要になる計算です。

Q. 海外旅行保険はどう変わりますか?

A. プレミアム・カードの海外旅行傷害保険が、2026年11月1日から自動付帯ではなく利用付帯に変わります。補償の金額は据え置きで傷害死亡1億円のままですが、旅行代金をこのカードで決済していることが補償の条件になります。特典航空券で飛ぶ場合は補償されない可能性があるため、決済のしかたを見なおしておくことをおすすめします。

Q. 入会キャンペーンはいつまでですか?

A. 2026年9月2日から11月4日までです。獲得できるのはプレミアム・カードで最大242,000マイル相当、ゴールド・カードで最大128,000マイル、一般カードで最大38,000マイルとされています。いずれも決められた期間内に一定額を利用することが条件なので、申し込み前に細かい条件を確認してください。

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この記事を書いた人
TE travel 編集部
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