2026年7月14日、JALマイレージバンクとMarriott Bonvoyの相互ステータスマッチ(JALの公式表記は「ステイタスマッチ」)が始まりました。マリオットが日本の航空会社と組むのは、これがはじめてです。
制度の中身を解説した記事は、すでにたくさん出ています。ただ、わたしが知りたかったのはそこではありませんでした。Marriott Bonvoyプラチナエリートに毎年ついてくる20,000 FLY ON ポイントは、航空券代に換算するといくら分なのか。修行を考えている人にとって、実際に何円の節約になるのか。この一点です。
そこで、JAL公式のFLY ON ポイント計算ルールと、JALの最安値カレンダーで実際に出ている運賃を突き合わせて、円単位で計算してみました。結論から言うと、20,000 FLY ON ポイントはおよそ15.8万円分の航空券に相当します。そして — ここが多くの記事で抜け落ちているところですが — その20,000ポイントは、JALグローバルクラブ(JGC)への入会には1ポイントも効きません。
この記事の数字は、すべて2026年7月26日時点でJAL・マリオット・アメリカン・エキスプレス・ANAの各公式サイトで確認した内容にもとづいています。制度も運賃も変わりますので、実行に移すまえには必ず公式サイトで最新の条件をご確認ください。
先に結論 — 20,000 FLY ON ポイントは、いくら分か
細かい計算はこのあと順に示しますが、結論だけ先に置いておきます。前提は、JAL国内線の普通席をセイバーまたはスペシャルセイバー(マイル積算率75パーセント・搭乗ボーナス200ポイント)で往復した場合です。
| 問い | 答え |
|---|---|
| 20,000 FLY ON ポイントは航空券代でいくら分か | 羽田 — 那覇の最安往復を積み上げる前提で、およそ15.8万円分 |
| JMBクリスタルまでの費用はどれだけ減るか | 約23.8万円 → 約7.9万円。およそ15.9万円の圧縮 |
| JMBサファイアまでの費用はどれだけ減るか | 約39.7万円 → 約23.8万円。こちらも約15.9万円の圧縮 |
| JGC(JALグローバルクラブ)入会までの費用は減るか | 1円も減らない。入会条件はLife Status ポイントであってFLY ON ポイントではない |
| FLY ON ポイントのためにマリオットへ50泊する価値はあるか | ない。50泊の宿泊費は最低でも60万円台で、得られるFLY ON ポイントの4倍近くかかる |
つまりこの提携は、すでにマリオットに泊まっている人への上乗せとしては強力で、FLY ON ポイント欲しさにホテルへ通う理由にはならない、ということです。以下、順を追って計算を見ていきます。
制度のしくみ — 2026年7月26日時点
まず土台になる事実を、JAL公式ページの記載どおりに整理します。アカウントを連携するだけで、それぞれのプログラムから特典が届くしくみです。

Marriott Bonvoy会員がもらえるFLY ON ポイント
| Marriott Bonvoy ステイタス | 毎年(1月〜12月)獲得できるFLY ON ポイント | 付随する内容 |
|---|---|---|
| 一般会員 | 2,000 | — |
| シルバーエリート | 5,000 | — |
| ゴールドエリート | 10,000 | — |
| プラチナエリート | 20,000 | — |
| チタンエリート | 30,000 | FLY ON ポイントの積算により、クリスタル以上のステイタスを獲得 |
| アンバサダーエリート | 40,000 | FLY ON ポイントの積算により、クリスタル以上のステイタスを獲得 |
チタンエリートとアンバサダーエリートにだけ「クリスタル以上のステイタスを獲得」と書かれているのは、JMBクリスタルの基準が30,000 FLY ON ポイントだからです。プラチナエリートの20,000ポイントでは、単独では届きません。
JALマイレージバンク会員がもらえるMarriott Bonvoyの特典
逆方向は、もう少し複雑です。単純なステータス付与だけではなく、宿泊条件つきの上位資格が組み合わさっています。
| FLY ON ステイタス | 特典内容 |
|---|---|
| ステイタスなし | 6か月以内に6泊でシルバーエリート |
| クリスタル | 6か月以内に4泊でシルバーエリート |
| サファイア | 毎年シルバーエリート。6か月以内に10泊でゴールドエリート |
| JGCプレミア | 毎年ゴールドエリート。6か月以内に16泊で10,000 Marriott Bonvoyポイント |
| ダイヤモンド | 毎年ゴールドエリート。6か月以内に10泊で初年度のみプラチナエリート。16泊で15,000 Marriott Bonvoyポイント |
| ダイヤモンドメタル | 毎年ゴールドエリート。6か月以内に10泊でプラチナエリート。16泊で15,000 Marriott Bonvoyポイント |
宿泊条件の起点は、アカウント連携をした日です。連携から6か月以内に、Marriott Bonvoy参加ホテルで対象料金で泊まった回数が数えられます。マリオットのプロモーションで獲得した宿泊実績はカウントされない、とJALのFAQに明記されています。
いつ、どうやって届くのか
FLY ON ポイントは、アカウント連携後から最大6週間以内に積算されます。エリート会員資格も同じく最大6週間以内です。2年目以降は、毎年春ごろに自動で提供されます。一度申請すれば翌年以降も自動なので、毎年の手続きは要りません。
ひとつだけ強い注意点があります。一度連携したアカウントの変更・解除はできません。JALは「システムの都合上、一度連携されたアカウントの変更はいたしかねます」とはっきり書いています。家族の口座と取りちがえると取り返しがつかないので、連携前の確認は慎重に行ってください。
FLY ON ポイントは1ポイントいくらか — 国内線で計算する
ここからが本題です。20,000ポイントの価値を測るには、同じ20,000ポイントを自分の財布で買ったらいくらかかるかを出せばいい。つまり、FLY ON ポイントの単価を求めます。
計算式を確認する
JAL公式の定義はこうです。フライトマイルは、区間マイルにマイル積算率をかけて算出します。そのフライトマイルに換算率をかけ、搭乗ボーナスを足したものがFLY ON ポイントです。
- 換算率は、日本国内線が2倍
- JAL便の日本発着アジア・オセアニア線とウラジオストク線が1.5倍
- それ以外の国際線が1倍
- 国内線普通席のマイル積算率は、フレックス系が100パーセント、セイバー・スペシャルセイバー・往復セイバー・株主割引が75パーセント、プロモーションなどが50パーセント
- 国内線の搭乗ボーナスは、フレックス系が400ポイント、セイバー系が200ポイント、プロモーションなどが0ポイント
国内線の換算率が2倍で、それ以外の国際線の倍あります。単純にポイントを稼ぐという意味では国内線のほうが効率がいい。これが国内線修行が定番になっている理由です。
路線別のFLY ON ポイント単価
試算の前提を明記します。JAL国内線の普通席を、セイバーまたはスペシャルセイバー(マイル積算率75パーセント・搭乗ボーナス200ポイント)で往復した場合とします。運賃は、2026年7月26日にJALの最安値カレンダーで確認した2026年9月・10月出発分の最低額(税込・片道)を2倍したものです。区間マイルはJAL国内線区間マイル表の数値を使いました。
| 路線 | 区間マイル | 往復FLY ON ポイント | 最安往復運賃 | 1ポイントあたり |
|---|---|---|---|---|
| 羽田 — 那覇 | 984 | 3,352 | 26,460円 | 約7.9円 |
| 羽田 — 石垣 | 1,224 | 4,072 | 33,020円 | 約8.1円 |
| 那覇 — 石垣 | 247 | 約1,140 | 13,020円 | 約11.4円 |
| 羽田 — 福岡 | 567 | 約2,100 | 27,960円 | 約13.3円 |
| 羽田 — 新千歳 | 510 | 約1,928 | 25,840円 | 約13.4円 |
| 羽田 — 伊丹 | 280 | 1,240 | 21,820円 | 約17.6円 |
マイル積算率75パーセントをかけたときに端数が出る路線は、概算としています。それでも傾向ははっきりしていて、距離が長い路線ほど1ポイントあたりが安くなります。搭乗ボーナスの200ポイントは距離に関係なく一律なので短距離が有利に見えますが、実際には短距離でも運賃が1万円を下回りにくいため、距離のほうが強く効きます。
いちばん効率がいいのが羽田 — 那覇で、1ポイントあたり約7.9円。いちばん悪いのが羽田 — 伊丹で約17.6円。同じ20,000ポイントでも、路線の選びかたで2倍以上の差がつきます。
ステータス別に、円へ換算する
いちばん効率のいい羽田 — 那覇(1ポイント約7.9円)で換算すると、こうなります。
| Marriott Bonvoy ステイタス | 付与FLY ON ポイント | 航空券代に換算 | 羽田 — 那覇の往復回数 |
|---|---|---|---|
| 一般会員 | 2,000 | 約1.6万円 | 0.6往復 |
| シルバーエリート | 5,000 | 約4.0万円 | 1.5往復 |
| ゴールドエリート | 10,000 | 約7.9万円 | 3.0往復 |
| プラチナエリート | 20,000 | 約15.8万円 | 6.0往復 |
| チタンエリート | 30,000 | 約23.7万円 | 9.0往復 |
| アンバサダーエリート | 40,000 | 約31.6万円 | 11.9往復 |
効率の悪い羽田 — 伊丹(約17.6円)で計算すると、プラチナエリートの20,000ポイントは約35.2万円分になります。つまり20,000ポイントの価値は、おおよそ15.8万円から35.2万円のあいだ。どの路線で修行するつもりだったかによって、恩恵の大きさが変わるということです。
ステータス到達コストは、いくら圧縮されるのか
単価がわかったので、こんどは到達コストを出します。羽田 — 那覇の最安往復(3,352ポイント・26,460円)を積み上げる前提で、必要な往復回数を切り上げて計算しました。
| 連携しているBonvoyステイタス | JMBクリスタル(30,000)まで | JMBサファイア(50,000)まで |
|---|---|---|
| 連携なし(自力) | 9往復 / 約23.8万円 | 15往復 / 約39.7万円 |
| ゴールドエリート(10,000) | 6往復 / 約15.9万円 | 12往復 / 約31.8万円 |
| プラチナエリート(20,000) | 3往復 / 約7.9万円 | 9往復 / 約23.8万円 |
| チタンエリート(30,000) | 0往復 / 0円 | 6往復 / 約15.9万円 |
| アンバサダーエリート(40,000) | 0往復 / 0円 | 3往復 / 約7.9万円 |
プラチナエリートの効果は、クリスタルでもサファイアでも同じ約15.9万円の圧縮です。当然といえば当然で、20,000ポイント分の飛行機に乗らなくてよくなるだけだからです。ただ、こう並べると意味あいが変わって見えます。クリスタルは自力なら約23.8万円かかるところが、約7.9万円で届く。三分の一です。
そして注目してほしいのがチタンエリートの行です。年間75泊するチタン会員は、飛行機に一度も乗らずにJMBクリスタルになれます。JALがチタンとアンバサダーにだけ「クリスタル以上のステイタスを獲得」と明記しているのは、このためです。
Bonvoyプラチナを取るコストと、その50泊で得られるもの
ここまでは、Bonvoyのステータスをすでにもっている前提の話でした。では、FLY ON ポイント目当てにBonvoyプラチナを取りにいくのはどうか。答えは、まったく割に合いません。
宿泊でプラチナを取る場合
Marriott Bonvoyのエリート資格は、年間の対象宿泊数で決まります。シルバーエリートが10泊、ゴールドエリートが25泊、プラチナエリートが50泊、チタンエリートが75泊、アンバサダーエリートが100泊にくわえて年間23,000米ドルの対象利用金額です。
プラチナに必要な50泊を、宿泊単価別に金額にするとこうなります。
| 1泊あたりの単価 | 50泊の合計 | 20,000 FLY ON ポイント(約15.8万円)の何倍か |
|---|---|---|
| 12,000円 | 60万円 | 約3.8倍 |
| 15,000円 | 75万円 | 約4.8倍 |
| 20,000円 | 100万円 | 約6.3倍 |
| 30,000円 | 150万円 | 約9.5倍 |
もっとも安い想定でも、ホテル代はFLY ON ポイントの価値の4倍近くかかります。もちろん50泊すればラウンジアクセスや朝食、客室のアップグレードといったプラチナ特典が一年間ついてくるので、宿泊そのものの価値は別にあります。ただ「FLY ON ポイントのために泊まる」という発想は、数字のうえで成立しません。
クレジットカードでゴールド・プラチナを取る場合
日本では、Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードをもつとゴールドエリートが自動付与されます。年会費は82,500円(税込)。さらに年間合計500万円以上のカード利用でプラチナエリートへアップグレードできます。この条件は2025年8月21日のサービス改定で更新されたもので、古い金額のまま書いている記事があるので注意してください。
ここでも数字を並べておきます。ゴールドエリートの10,000 FLY ON ポイントは約7.9万円分。カードの年会費は82,500円。FLY ON ポイントだけを見れば、年会費のほうが高いという計算になります。カードには無料宿泊特典などが別につくので総合では話が変わりますが、ステータスマッチだけを理由にカードをつくるのは筋が悪い、ということは言えます。
年間500万円を決済する人にとっては、話がまったく違います。500万円はもともと使うつもりのお金なので、プラチナエリートは実質的に年会費82,500円で手に入り、そこへ20,000 FLY ON ポイント(約15.8万円分)がのる。この層にとって、この提携は素直に大きな上乗せです。
ケース別の結論
出張が多く、飛行機によく乗る人
すでにFLY ON ポイントが年間で数万ポイント積み上がっている人にとって、20,000ポイントは上のステータスへの押し上げになります。あと一歩でサファイアだった年、あと一歩でJGCプレミアだった年に、この20,000ポイントが効いてくる。アカウント連携は無料なので、やらない理由がありません。Bonvoyのステータスをもっていない一般会員でも、2,000ポイント(約1.6万円分)は届きます。
ホテルによく泊まる人
いちばん恩恵が大きい層です。仕事や趣味でマリオット系に年50泊しているなら、これまで航空会社側には何も返ってこなかった宿泊実績が、毎年20,000 FLY ON ポイントに変わります。飛行機に3往復乗れば、それだけでJMBクリスタルです。年75泊のチタン会員なら、乗らなくてもクリスタルになります。
飛行機もホテルも、それほど使わない人
連携だけしておく、が正解です。一般会員でも毎年2,000ポイント。年に一度どこかへ飛ぶなら、その分と合算されます。ただ、この提携をきっかけに修行を始めるかというと、それは別の判断です。JMBクリスタルの実利は主にラウンジと優先搭乗なので、年に数回しか飛ばない人が約23.8万円を投じて取るものではありません。
SFCからJGCへの乗り換えを考えている人
いちばん慎重になってほしいのが、この層です。ANAは2026年7月時点で、スーパーフライヤーズカードの制度改定について公式サイトに次のように掲載しています。年間決済額にもとづく2つの区分を設定し、300万円以上の区分ではラウンジを含む各種サービスと5,000マイルを提供、下の区分ではANAラウンジが利用できなくなる。判定期間は2026年12月16日から2027年12月15日で、2028年4月から新しい区分でのサービスが始まる。100万ANAライフタイムマイル到達者は決済額にかかわらず上位区分になる、という内容です。
ただし同じページに、多くの意見を受けて改定内容の見直しを検討しており、詳細は2026年9月末までにあらためて案内する、とも書かれています。つまり現時点の条件は確定ではありません。乗り換えを決め打ちするには、まだ材料が足りない段階です。
そのうえで、JGC側の条件を正確に押さえておく必要があります。ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。
落とし穴と注意点
FLY ON ポイントでは、JGCには入れない
ここを混同している記事が、ほんとうに多い。JALグローバルクラブの入会資格は、JAL公式ページに次のとおり明記されています。
- JAL Life Status プログラムで、1,500 Life Status ポイント以上を獲得していること
- JALグローバルクラブ JALカードのCLUB-Aカード、CLUB-Aゴールドカード、JALダイナースカード、プラチナ、プラチナ Proのいずれかを保有していること
- JALグローバルクラブ規約および会員特約を遵守できること
基準はLife Status ポイントであって、FLY ON ポイントではありません。この2つは、まったく別のポイントです。FLY ON ポイントは毎年1月にリセットされる当年のステータス用。Life Status ポイントは生涯たまりつづける実績ポイントで、有効期限がありません。
そしてLife Status ポイントの積算基準は、JALグループ国内線が1搭乗で5ポイント、JAL国際線が1,000区間マイルで5ポイント、JALカードが2,000マイルで5ポイント、といった具合です。Marriott Bonvoyとのステータスマッチで付与されるのはFLY ON ポイントだけなので、JGC入会に必要な1,500 Life Status ポイントには1ポイントも寄与しません。
国内線だけでJGCを目指すなら、1,500 ÷ 5 で300搭乗、つまり150往復が必要です。この距離は、Bonvoyプラチナになっても1ミリも縮まりません。「マリオットのステータスでJGC修行が安くなる」という理解は、まちがいです。この提携が安くするのは、あくまでJMBクリスタル・サファイアといった当年のFLY ON ステイタスまでです。
JALグループ便の内訳条件が、公式に書かれていない
FLY ON ステイタスの基準には、総ポイント数だけでなく内訳の条件があります。JMBクリスタルは30,000 FLY ON ポイントのうちJALグループ便が15,000ポイント以上、JMBサファイアは50,000ポイントのうちJALグループ便が25,000ポイント以上、という具合です。
付与されるFLY ON ポイントがこの「JALグループ便分」としてカウントされるのかどうか、JALの公式ページに明記はありません。ただ、チタンエリートの30,000ポイントで「クリスタル以上のステイタスを獲得」と書かれている以上、内訳条件も満たす扱いになっていると読むのが自然です。サファイアを狙って綿密に計算する場合は、JALマイレージバンク事務局に確認しておくのが確実です。
毎年もらえるが、届く時期は春ごろ
初回はアカウント連携から最大6週間以内に積算されます。2年目以降は毎年春ごろです。ステータス判定は暦年(1月〜12月)なので、年末に慌てて連携しても、その年ぶんに間に合うかは連携のタイミング次第になります。修行の計画を立てるなら、早めに連携しておくほうが読みやすくなります。
付与の基準になるのは、登録した日のステータス
JALのFAQによると、登録を行った当日のステータスでステータスマッチが実施されます。その後、暦年内にステータスが変動しても、その年に受け取る予定のポイントやステータスに影響はありません。つまり、自分のBonvoyステータスがいちばん高い時期に連携するのが有利です。翌年以降は、その時点で保有しているステータスに応じた特典に切り替わります。
運賃種別で単価が大きく変わる
この記事の試算は、セイバー・スペシャルセイバー(積算率75パーセント・搭乗ボーナス200ポイント)を前提にしています。プロモーション運賃だと積算率50パーセント・搭乗ボーナス0ポイントになり、FLY ON ポイントの単価は大きく悪化します。逆にフレックス系は積算率100パーセント・搭乗ボーナス400ポイントですが、運賃そのものが数倍になるので単価としては不利です。予約するときは、運賃名を必ず確認してください。
国際線は換算率が低い
国際線の換算率は、日本発着のアジア・オセアニア線とウラジオストク線が1.5倍、それ以外が1倍です。国内線の2倍とくらべると効率が落ちます。たとえば東京 — シンガポール(区間マイル3,312)をエコノミーのY・Bクラス(積算率100パーセント)で飛ぶと、片道は 3,312 × 1.5 + 400 で5,368ポイント。往復10,736ポイントとポイント自体は大きいのですが、国際線は同じ路線でも予約クラスと時期で運賃が数倍動くため、国内線のように単価を固定して比較することができません。ここに具体的な金額を置いていないのは、そのためです。
よくある質問
Q. Marriott Bonvoyのステータスマッチで、JGC(JALグローバルクラブ)に入りやすくなりますか。
A. なりません。JGCの入会資格は1,500 Life Status ポイント以上と、対象のJALグローバルクラブ JALカードの保有です。ステータスマッチで付与されるのはFLY ON ポイントであって、Life Status ポイントではありません。両者は別のポイントで、FLY ON ポイントは毎年リセットされる当年のステータス用、Life Status ポイントは有効期限のない生涯実績ポイントです。
Q. Bonvoyプラチナの20,000 FLY ON ポイントだけで、JMBクリスタルになれますか。
A. なれません。JMBクリスタルの基準は30,000 FLY ON ポイントなので、10,000ポイント足りません。JAL公式ページで「FLY ON ポイントの積算により、クリスタル以上のステイタスを獲得」と明記されているのは、チタンエリート(30,000)とアンバサダーエリート(40,000)だけです。羽田 — 那覇の最安往復なら、あと3往復で届く計算になります。
Q. FLY ON ポイントは、毎年もらえますか。
A. もらえます。一度申請すれば翌年以降も自動で提供されます。初回はアカウント連携後から最大6週間以内、2年目以降は毎年春ごろの積算です。付与量は、その時点で保有しているMarriott Bonvoyステータスに応じて決まります。
Q. アカウントの連携をまちがえたら、あとから変更できますか。
A. できません。JALは「システムの都合上、一度連携されたアカウントの変更はいたしかねます」と明記しています。連携は本人のJALマイレージバンクとMarriott Bonvoyのアカウント各1つずつのあいだに限られます。手続きのまえに、会員番号を必ず確認してください。
Q. FLY ON ポイントのために、マリオットへ50泊する価値はありますか。
A. FLY ON ポイントだけを目的にするなら、ありません。プラチナエリートに必要な50泊は宿泊単価12,000円でも60万円かかり、得られる20,000 FLY ON ポイントの航空券換算(約15.8万円)の4倍近くになります。ただし、もともと年50泊する予定がある人にとっては、これまで航空会社側に何も返ってこなかった宿泊が毎年20,000ポイントに変わるので、素直に大きな上乗せです。
まとめ
数字で整理すると、この提携の輪郭はかなりはっきりします。
- Marriott Bonvoyプラチナエリートの20,000 FLY ON ポイントは、羽田 — 那覇の最安往復で積み上げる前提でおよそ15.8万円分の航空券に相当する
- JMBクリスタルまでの費用は約23.8万円から約7.9万円へ、JMBサファイアまでは約39.7万円から約23.8万円へ圧縮される
- チタンエリート以上なら、飛行機に乗らずにJMBクリスタルへ到達する
- いっぽうで、JGCの入会条件はLife Status ポイントなので、この提携ではまったく近づかない
- FLY ON ポイント目当てにホテルへ泊まる、あるいはカードをつくるのは、金額のうえで割に合わない
要するに、この提携は新しい修行ルートを開いたわけではありません。すでに飛んでいる人と、すでに泊まっている人の両方に、それぞれもう一方の世界の実績を認めた。そういう性格の制度です。だからこそ、アカウント連携そのものは無料で、やらない理由がない。ただし、連携の取り消しはできません。そこだけは慎重に。
この記事の内容は2026年7月26日時点で、JAL・Marriott Bonvoy・アメリカン・エキスプレス・ANAの各公式サイトで確認したものです。運賃は日々変動し、制度も改定されます。実際に動くまえには、必ず公式サイトで最新の条件をご確認ください。
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