ヒルトン ダイヤモンド・リザーブ 取得条件2026|80泊または40滞在「かつ」18,000ドル — 公式規約で確定

ヒルトン・オナーズに新しい最上位ランク「ダイヤモンド・リザーブ」ができました。2025年11月の発表以来、日本語でもたくさんのページがこのニュースを伝えています。ところが肝心の取得条件になると、書いてあることがページによって食い違っています。

「80泊、40滞在、18,000ドルのいずれかを満たせばいい」と書いてあるページがあります。「80泊に加えて18,000ドルが必要」と書いてあるページもあります。このふたつは、狙う側にとってまったく別の話です。前者なら年間18,000ドルを使うだけで到達できますが、後者なら泊数と金額の両方を積み上げないといけません。

わたしはこの点を、ヒルトンの英語の一次情報で確認しました。ヒルトン・オナーズのプログラム規約(Terms and Conditions)と、ヒルトンが公開しているランク改定の公式説明ページです。結論から書くと、答えははっきりしていました。対象となる年間利用額18,000ドルは、どのルートを通ってもかならず必要です。

この記事は2026年7月26日時点の公式サイトの記載にもとづいています。プログラムの条件はヒルトンの裁量で変更されることがあるため、実際に狙うまえには公式サイトで最新の記載を確認してください。

コンラッド・センテニアル・シンガポールのロビー
コンラッド・センテニアル・シンガポールのロビー。ダイヤモンド・リザーブの確定アップグレードやプレミアムクラブは、こうしたラグジュアリー系ブランドでいちばん価値が出ます。写真:Daniel Case(CC BY-SA 4.0, Wikimedia Commons)

2026年のヒルトン・オナーズは5段階になった

まず全体像を整理します。2026年1月1日から、ヒルトン・オナーズの上級ランクはシルバー・ゴールド・ダイヤモンド・ダイヤモンド・リザーブの4段階になりました。これに永久ダイヤモンドが加わります。

もうひとつ大きな変更があります。2025年まで、ランクの判定にはベースポイントが使われていました。2026年からはベースポイントではなく「対象となる利用額(Eligible Spend)」で判定されます。規約には、獲得したヒルトン・オナーズポイントはランク判定に算入されないと明記されています。

会員ランク 2025年の条件 2026年の条件
シルバー 10泊 / 4滞在 / 25,000ベースポイント のいずれか 10泊 / 4滞在 / 2,500ドル のいずれか
ゴールド 40泊 / 20滞在 / 75,000ベースポイント のいずれか 25泊 / 15滞在 / 6,000ドル のいずれか
ダイヤモンド 60泊 / 30滞在 / 120,000ベースポイント のいずれか 50泊 / 25滞在 / 11,500ドル のいずれか
ダイヤモンド・リザーブ (このランクはなかった) (80泊 または 40滞在)かつ 18,000ドル
永久ダイヤモンド ダイヤモンド10年 かつ(1,000泊 または 2,000,000ベースポイント) ダイヤモンド10年 かつ(1,000泊 または 200,000ドル)

この表を見ると、食い違いが起きた理由がよくわかります。シルバー・ゴールド・ダイヤモンドの3つは、どれも「泊数か、滞在数か、金額か、どれかひとつ」です。同じパターンがダイヤモンド・リザーブにも当てはまると読んでしまうと、「80泊か40滞在か18,000ドルのいずれか」という誤読になります。

ところが、ダイヤモンド・リザーブだけは条件の組み立てかたが違います。

核心:条件は「または」ではなく「かつ」でした

いちばん強い一次情報は、プログラム規約の本文です。ヒルトン・オナーズの Terms and Conditions には、こう書かれています。

Diamond Reserve Elite Tier Status will be awarded to Hilton Honors Members with (i) 40 Stays AND $18,000 U.S. dollars Eligible Spend OR (ii) 80 nights AND $18,000 U.S. dollars Eligible Spend during any calendar year.

出典:Hilton Honors Terms and Conditions(hilton.com/en/hilton-honors/terms/

読みかたを分解します。ルートは2本あります。

  • ルート1:40滞在 かつ 18,000ドル
  • ルート2:80泊 かつ 18,000ドル

2本のルートのあいだが「OR」です。そして、それぞれのルートの内側が「AND」です。つまり、どちらのルートを選んでも18,000ドルはかならず必要になります。18,000ドルだけで到達するルートは存在しません。80泊しただけで到達するルートも存在しません。

同じことを、ヒルトンは改定説明ページの公式FAQでも書いています。こちらは規約より平易な言いかたです。

You can earn Diamond Reserve status with 80 nights or 40 stays AND $18K USD on eligible spend per calendar year at Hilton.

出典:Hilton Honors Tier Updates 公式FAQ「What is Diamond Reserve and how do I earn it?」(hilton.com/en/p/hilton-honors/tier-updates/

ヒルトン自身が AND だけを大文字にしています。ここを強調しないと誤読されると、ヒルトンもわかっているのだと思います。

さらに、会員特典の一覧ページのランク表でも、ダイヤモンド・リザーブの欄だけは「80+ nights and $18k USD spend」と書かれていて、他のランクが泊数だけで表記されているのと区別されています。

日本語の公式ページも同じです。ヒルトン日本語サイトのランク改定ページには「80泊または40回のご滞在、かつ対象となるご利用金額$18,000 USDを達成すると」と書かれています。「かつ」です。

3つの一次情報が同じことを言っているので、ここは確定と考えていいと思います。ダイヤモンド・リザーブの18,000ドルは必須条件です。

日本語ページには読みにくい箇所もある

ただし、日本語の公式ページには紛らわしい書きかたも混ざっています。ランク一覧のFAQでは、ダイヤモンド・リザーブの条件が「80泊または40回のご滞在+ご利用金額$18,000 USD」と、記号の「+」で書かれています。トップの見出しでも「80泊または40回のご滞在と、対象となる年間ご利用金額18,000米ドルで」と、助詞の「と」で処理されています。どちらも意味は「かつ」ですが、「かつ」という語ほど強くは読めません。

もうひとつ、適用開始時期を説明する日本語FAQの回答には、数字が入れ替わってしまっている箇所があります(「2026つのアクティビティ」など、明らかに機械翻訳の乱れです)。同じ設問の英語版は「2026年1月1日から新しい条件で加算が始まり、2026年の初めの時点では2025年の実績にもとづく従来のランクが反映される」と読める、乱れのない文章になっています。日本語で読んで意味が通らないと感じたときは、英語版に切り替えて読むのが確実です。

「対象となる利用額」に何が入るのか

18,000ドルが必須だとわかると、次に効いてくるのが「何がその18,000ドルに算入されるのか」です。ここも規約に定義があります。

The term “Eligible Spend” at Participating Hotels shall mean: room rate, eligible food and beverage, telephone, laundry, pay-per-view movies, entertainment and recreational facilities, and other incidental charges that are charged to the Member’s room during a qualifying Stay.

出典:Hilton Honors Terms and Conditions

日本語にすると、対象になるのは次のものです。

  • 部屋代
  • 対象となる飲食
  • 電話
  • ランドリー
  • ペイパービューの映画
  • 娯楽・レクリエーション施設の利用
  • その他、滞在中に部屋付けにした付随的な料金

大事なのは、宿泊料金だけではないという点です。館内のレストランで食事をして部屋付けにすれば、それも18,000ドルに向かって積み上がります。スパやアクティビティも「娯楽・レクリエーション施設」に入ります。18,000ドルという数字は、部屋代だけで考えるとかなり重いのですが、館内利用を部屋付けにしていくと見えかたが変わってきます。

条件がひとつあります。規約は「Members must be the guest of record on a qualifying Stay」と書いています。会員本人がその予約の宿泊者として登録されている必要があります。同行者の部屋に付けた分は、自分の利用額にはなりません。

税金とサービス料の扱いは確定できませんでした

ここは正直に書きます。上の定義には、税金とサービス料が出てきません。含まれるとも、含まれないとも書かれていないのです。「その他の付随的な料金」に読み込めるのかどうかも、規約の文面からは判断できませんでした。

ホテル系プログラムでは税・サービス料を除外するのが一般的ですが、それは他社の慣行であって、ヒルトンの公式サイトに書いてあることではありません。この記事では推測で埋めずに、公式サイトの記載では確定できなかった項目として残しておきます。18,000ドルのぎりぎりを狙う人は、ヒルトン・オナーズに直接問い合わせて確認したほうが確実です。

算入されない予約もある

規約は、そもそも対象にならない宿泊の種類も列挙しています。日本の読者に関係が深いものを挙げます。

  • 第三者サイト経由の予約(規約は「irrespective of rate paid」と書いていて、いくら払ったかに関係なく対象外です)
  • ブランドが購入時点でわからない、いわゆる不透明な販売経路での予約
  • ホールセール・ツアーオペレーターのパッケージ
  • 旅行代理店の割引料金
  • 乗務員向けの契約料金
  • 無料の部屋・バーター(交換)の部屋
  • 団体ツアー系の契約料金
  • ヒルトン・グランド・バケーションズやヒルトン・クラブのタイムシェア関連の宿泊

楽天トラベルやBooking.com、Expediaといった第三者サイトを経由した予約は、ここでいう「third party websites bookings」に当たります。ダイヤモンド・リザーブを狙うなら、予約は公式サイト・公式アプリ・予約センター・ホテル直のいずれかに寄せることが前提になります。

泊数(nights)と滞在数(Stays)は何が違うのか

ルートが2本あるので、泊数と滞在数の定義も押さえておく必要があります。規約の定義はこうです。

  • Stay(滞在)= 同じホテルに連続して泊まった夜の合計。途中でいったんチェックアウトして、また同じホテルにチェックインしても、ひとつの滞在として扱われる
  • night(泊)= 対象となる滞在を構成する、一晩ずつ

具体的にすると、こうなります。同じホテルに3連泊すると、3泊・1滞在です。別々のホテルに1泊ずつ3回泊まると、3泊・3滞在です。

ここから、2本のルートの性格の違いが出てきます。

ルート 最小の泊数 1泊あたりの必要額(単純割り) 向いている人
80泊 かつ 18,000ドル 80泊 225ドル 連泊が多い人・長期滞在が多い人
40滞在 かつ 18,000ドル 40泊(1泊ずつ40回の場合) 450ドル 短い出張を数多くこなす人

1泊あたりの金額は、18,000ドルを単純に割ったわたしの計算です。公式が示している数字ではありません。

この表でわかるのは、40滞在ルートのほうが必要な泊数はずっと少なくてすむということです。1泊ずつ40回泊まれば、40泊で条件を満たせます。ただし同じ18,000ドルを40泊で積むので、1泊あたりの単価は倍になります。出張が多くて、そこそこの価格帯のホテルに泊まる人には、40滞在ルートのほうが現実的です。

特典の中身を、ひとつずつ見ていく

確定アップグレード特典は「予約時に確定」だが無条件ではない

いちばんの目玉が Confirmable Upgrade Reward です。規約を読むと、細かい制約がかなりあります。

  • 予約の時点で、アップグレード先の部屋を選んで確定できる
  • 対象は1ベッドルームスイートまで
  • 1回の特典で使えるのは7泊まで。7泊を超える滞在には使えない
  • 1回につき1部屋のみ。複数部屋を予約しても適用は1部屋
  • 年間で最大2回。ダイヤモンド・リザーブ到達時に1回、120泊到達でもう1回選べる
  • 発行から12か月で失効する
  • デジタルチェックイン前(到着の36時間前まで)に適用しておく必要がある
  • 有料宿泊のほか、アメックスの無料宿泊特典・特典宿泊・ポイント&マネーの予約にも使える
  • 他の会員に譲渡できる
  • いったん適用したものを外すには、予約を取り消して取り直す必要がある

注意したいのは、規約が「subject to availability」と書いている点です。予約時点でその部屋に空きがあれば確定できる、という意味です。満室のスイートを取り寄せてくれる特典ではありません。「確約」ということばの中身は、空きがある部屋を先に押さえられる権利、と理解しておくのが正確だと思います。

使えるブランドも限定されています。ウォルドーフ・アストリア、LXR、コンラッド、ノマド、シグニア、キャノピー、テンポ、ヒルトン・ホテルズ&リゾーツ、キュリオ、グラデュエイト、ダブルツリー、アウトセット、YOTEL、タペストリーです。いっぽう、グランド ワイレアのナプアタワー、ローマ・カヴァリエーリのインペリアルフロア、ウォルドーフ・アストリア モルディブ イタフシ、コンラッド モルディブ ランガリ島、ヒルトン モルディブ アミンギリでは提供されないと、規約に名指しで書かれています。

16時レイトチェックアウト保証の例外

ダイヤモンド・リザーブ会員は、16時までのレイトチェックアウトが保証されます。規約では、他のすべてのランクについて「レイトチェックアウトはリクエストが必要で、空室状況によります」と書かれているので、ここははっきりした差です。

ただし条件があります。

  • 会員本人が、その予約の宿泊者として登録されている必要がある
  • 適用されるのは1部屋のみ
  • 規約に列挙されたブランドで有効。ハンプトン、ヒルトン・ガーデン・イン、ホームウッド、ホーム2、トゥルー、スパーク、エンバシー・スイートまで含む広い範囲が対象です
  • 一部のパートナー施設は除外される

対象ブランドがかなり広いのは、この特典のいいところです。上位ブランドだけでなく、出張で使うことの多いミッドスケールのブランドでも効きます。

プレミアムクラブとは何か、そして見落としやすい引き換え条件

プレミアムクラブは、ヒルトンがラグジュアリー系・ライフスタイル系・フルサービス系のホテルを中心に増やしている、ホテル内の専用クラブです。公式の説明では、ワンランク上の飲食や静かなワークスペースなどが用意されているとされています。ダイヤモンド・リザーブ会員は、本人と登録済みの同行者1名まで無料で利用できます。

ここに、見落としやすい条件がひとつあります。規約はこう書いています。プレミアムクラブへの無料アクセスを受ける会員は、毎日の飲食クレジット(Daily Food & Beverage Credit)の対象外になります。ラウンジを取るか、飲食クレジットを取るかで、どちらかひとつになるということです。

これは既存のエグゼクティブラウンジについても同じ考えかたで、朝食を週7日提供するラウンジを無料で使える会員は飲食クレジットの対象外、と規約に書かれています。ダイヤモンド・リザーブになると自動的に上乗せされる、という話ではない点は押さえておきたいところです。

もうひとつ、オールインクルーシブ・リゾートの Enclave カテゴリーの部屋は、最初からEnclaveレベルで予約した場合を除き、プレミアムクラブの対象外です。

優先アップグレード:公式FAQと規約で書きかたが揃っていない

ここは、確定できなかった項目として書いておきます。

公式FAQ(英語・日本語とも)には、優先アップグレードについて「最優先で空室状況に応じたアップグレードを受け、チェックインの3日前に確定できる」と書かれています。到着3日前に確定するという説明です。

いっぽう規約本文の、ダイヤモンド・リザーブの空室状況に応じたアップグレードの項目には、3日前という記述が見当たりませんでした。そこにあるのは「到着時点の空室状況にもとづく」「滞在全体について、チェックイン時点で判定される」という書きかたです。

FAQと規約のどちらが優先されるのか、3日前の確定が規約上のどの部分に対応するのかは、公式サイトの記載からは確定できませんでした。実際の運用で3日前に通知が来るのかどうかは、2026年の実績が積み上がるのを待つしかないと思います。

なお規約によれば、この空室状況に応じたアップグレードの上限は「ジュニア」「スタンダード」「1ベッドルーム」のスイートまでです。エグゼクティブスイート、ヴィラ、特別なフロアやタワー(Vista、Villa、Club といった名前が付くタイプ)は対象外で、最終的にはホテルの裁量とされています。エンバシー・スイート、ヒルトン・ガーデン・イン、ハンプトン、トゥルー、スパーク、ホームウッド、ホーム2などは、そもそも無料アップグレードを提供していません。

120%ボーナスポイント

ヒルトンが出している計算例がわかりやすいので、そのまま紹介します。1ドルにつき10ポイントが付くブランドで100ドルを使うと、ベースポイントが1,000ポイント。ダイヤモンド・リザーブなら、これに1,200ボーナスポイントが加算されて、合計2,200ポイントになります。ダイヤモンドの100%と比べると、同じ100ドルで200ポイントの差です。

専用カスタマーサービス

24時間365日、専門のトレーニングを受けた担当者につながる窓口です。公式の説明は「パーソナライズされた対応と優先的なサポート」となっています。中身の具体的な保証(たとえば応答時間)は、公式サイトには書かれていませんでした。

ゴールドとダイヤモンドの緩和で、誰が得をするか

ダイヤモンド・リザーブの新設よりも、多くの人の生活に効くのはこちらだと思います。

ゴールドは40泊から25泊へ、15滞在でも取れるようになりました。ダイヤモンドは60泊から50泊へ、25滞在でも取れます。泊数で見れば、ゴールドは38%減、ダイヤモンドは17%減です。

金額のルートは、見かたを変えると意味がわかります。2025年までのベースポイント基準を、標準的な10ポイント/ドルのブランドで金額に直してみます。

ランク 2025年(ベースポイント) 10ポイント/ドル換算の金額 2026年の金額条件
シルバー 25,000 2,500ドル 2,500ドル(変わらず)
ゴールド 75,000 7,500ドル 6,000ドル(20%減)
ダイヤモンド 120,000 12,000ドル 11,500ドル(4%減)

換算はわたしの計算です。この見かたをすると、ゴールドの金額ルートがはっきり軽くなったことがわかります。

もうひとつ、この変更でいちばん得をする人がいます。ベースポイントの付与率が低いブランドをよく使っていた人です。ホームウッド・スイート、ホーム2スイート、スパーク、トゥルー、アパートメントコレクション、YOTELは1ドルあたり5ポイント、リブスマート・スタジオは3ポイントです。2025年までは、これらのブランドで75,000ベースポイントを貯めようとすると15,000ドル以上使う必要がありました。2026年からは金額で直接判定されるので、どのブランドに泊まっても6,000ドルでゴールドです。長期滞在型のブランドを使う人にとっては、大きな改善です。

いっぽうで、失うものもあります。エリート・ロールオーバー・ナイト(繰越泊数)は2025年が獲得の最終年でした。2025年に貯めた繰越分は2026年のランク獲得に使えますが、公式には2026年が繰り越しの最後になるとされています。

ダイヤモンド会員から見ると、自分の上にランクがひとつできたことになります。空室状況に応じたアップグレードの優先順位は、これからダイヤモンド・リザーブが先です。同じダイヤモンドのままでも、現場で受け取るものは少し変わる可能性があります。

現実的に狙えるのか

数字を並べてみます。

80泊は、1年52週で割ると週1.5泊です。月に換算すると6〜7泊。これを1年つづける必要があります。40滞在なら、月に3〜4回どこかのヒルトン系ホテルにチェックインする計算です。

18,000ドルは、為替次第で印象が変わります。1ドル150円で換算すると約270万円、160円なら約288万円です(為替は日々動くので、あくまで目安の計算です)。

この金額を、出張の宿泊費として会社が負担してくれる立場の人なら、射程に入ります。自費で旅行を楽しむ人にとっては、かなり重い数字です。ヒルトン・オナーズの上級会員のなかでも、相当に絞られた層を想定したランクだと思います。

負担を軽くする方向で、公式の記載から言えることが3つあります。

ひとつめ。館内利用を部屋付けにすることです。レストラン、ランドリー、娯楽施設の利用は対象となる利用額に入ります。宿泊費だけで18,000ドルを積むより、現実的に届きます。

ふたつめ。予約経路を公式に寄せることです。第三者サイト経由の予約は、支払った金額に関係なく算入されません。ここを取りこぼすと、泊まったのに数字が積み上がらない事態になります。

みっつめ。40滞在ルートを使うことです。1泊ずつ40回なら、必要な泊数は半分になります。

アメックスなどの近道はあるか

結論から書くと、ダイヤモンド・リザーブに関しては近道はありません。公式FAQに、はっきり書かれています。

Diamond Reserve is earned exclusively through Hilton Honors Member activity, such as qualifying stays, nights, and spend.

出典:Hilton Honors Tier Updates 公式FAQ「Can I earn Diamond Reserve status through a Hilton Honors Credit Card?」

カード会員が受け取れる無条件のステータスは、これまでどおり続きます。ヒルトン・オナーズのクレジットカードで得られる特典自体に変更はない、というのが公式の説明です。ただし、そこにダイヤモンド・リザーブは含まれません。カードをもっていても、ダイヤモンド・リザーブは宿泊と利用額で取りにいくしかありません。

永久ダイヤモンドの人も、ダイヤモンド・リザーブを別途取得できます。取れなかった年は永久ダイヤモンドに戻るだけで、それより下がることはないと明記されています。なお、永久ダイヤモンド・リザーブという制度は「現時点ではない」というのが公式の回答です。

ステータスの維持期間についても書いておきます。規約によれば、獲得したランクは、獲得した年の残りと翌暦年のあいだ維持されます。2026年にダイヤモンド・リザーブを取れば、2027年いっぱいまで有効です。

この記事で確定できなかったこと

推測で埋めないという方針なので、公式サイトの記載では確定できなかった項目をまとめておきます。

  • 対象となる利用額に、税金とサービス料が含まれるかどうか。規約の列挙には出てきません
  • 優先アップグレードの「チェックイン3日前に確定」が、規約のどの部分に対応するのか。FAQにはありますが、規約本文には見当たりませんでした
  • 専用カスタマーサービスの具体的な保証内容(応答時間など)
  • プレミアムクラブが実際に何軒のホテルにあるのか。公式には一覧ページがあるとだけ案内されています

これらは、確認できたら追記します。

よくある質問

Q. ダイヤモンド・リザーブは「80泊」「40滞在」「18,000ドル」のどれかひとつを満たせば取れますか?

取れません。プログラム規約は「40滞在かつ18,000ドル」または「80泊かつ18,000ドル」と定めています。ルートは2本ありますが、どちらを選んでも18,000ドルの利用額は必須です。金額だけ、あるいは泊数だけで到達することはできません。この点はゴールドやダイヤモンドと異なります。ゴールドとダイヤモンドは、泊数・滞在数・金額のいずれかひとつで取得できます。

Q. 対象となる利用額には、何が算入されますか?

規約の定義では、部屋代・対象となる飲食・電話・ランドリー・ペイパービューの映画・娯楽やレクリエーション施設の利用、そのほか滞在中に部屋付けにした付随的な料金です。会員本人がその予約の宿泊者として登録されている必要があります。税金とサービス料については、規約の列挙に出てこないため、公式サイトの記載では確定できませんでした。

Q. 泊数と滞在数は、どう違いますか?

規約では、滞在(Stay)は同じホテルに連続して泊まった夜のまとまりです。途中でチェックアウトしてまた同じホテルに入り直しても、ひとつの滞在として数えられます。泊(night)は、その滞在を構成する一晩ずつです。同じホテルに3連泊すれば3泊・1滞在、別々のホテルに1泊ずつ3回なら3泊・3滞在になります。

Q. ヒルトン・オナーズのアメックスでダイヤモンド・リザーブになれますか?

なれません。公式FAQは、ダイヤモンド・リザーブは宿泊・泊数・利用額といった会員活動によってのみ獲得されると明記しています。カードに付帯する無条件のステータスは従来どおり続きますが、そこにダイヤモンド・リザーブは含まれません。カード会員も、条件を満たせば通常どおり取得できます。

Q. 楽天トラベルやBooking.com経由の予約もカウントされますか?

されません。規約は、第三者サイト経由の予約を対象外の宿泊として列挙しており、支払った金額に関係なく対象外だと書いています。ブランドが購入時点でわからない販売経路も同じ扱いです。ダイヤモンド・リザーブを狙う場合は、ヒルトン公式サイト・公式アプリ・予約センター・ホテル直での予約に統一してください。

まとめ

日本語で解釈が割れていた点は、英語の一次情報で決着しました。ダイヤモンド・リザーブの条件は「80泊または40滞在」かつ「18,000ドル」です。18,000ドルは、どのルートでも必須です。

ヒルトン自身が公式FAQで AND だけを大文字にしているところに、この条件の性格が出ていると思います。ゴールドとダイヤモンドが「いずれかひとつ」で緩和されたのとは、設計思想が違うランクです。上を薄く絞りながら、下の2段を広げた。2026年の改定は、そういう形になっています。

多くの人にとって実際に効くのは、ゴールドが25泊、あるいは6,000ドルで届くようになったことのほうだと思います。ダイヤモンド・リザーブは、それを見上げる位置に置かれた目標として機能するのでしょう。

くり返しになりますが、この記事は2026年7月26日時点の公式サイトの記載にもとづくものです。プログラムの条件はヒルトンの裁量で変更されることがあります。実際に狙うまえに、かならず公式サイトで最新の記載を確認してください。

主な出典:Hilton Honors Terms and ConditionsHilton Honors Tier Updates(英語)ヒルトン・オナーズ会員ランクの最新情報(日本語)Hilton Honors Member Benefits

この記事を書いた人
TE travel 編集部
TE travel は、Team Elite メンバーによる旅行記録サイトです。ANAダイヤモンド・マリオット チタンエリート・ヒルトン ダイヤモンドなど、各プログラムの上級ステータスを実際に取得・維持しながら、ファーストクラス・ビジネスクラス・ラグジュアリーホテルを体験した記録を発信しています。ポイント・マイルの使い方から、上級会員だけが知る現場の実感まで、数字では伝わらない情報をお届けします。