ANAラグジュアリーバッグ2026|月額9,790円でエルメス・シャネルが借り放題、毎月500マイル貯まる新サービス

ANAが2026年7月28日、ブランドバッグのレンタルサービス「ANAラグジュアリーバッグ」を始めました。月額9,790円(税込)で、エルメスやシャネル、ルイ・ヴィトンなど60ブランドのバッグを交換無制限で使えます。しかも、使っているだけで毎月500マイルが貯まります。

航空会社がバッグのサブスクを出す。最初に聞いたときは意外に思いましたが、中身を読むと筋が通っています。旅先でもつバッグは、写真に必ず写るもの。そして荷物は増やしたくない。この2つを同時に満たす道具として、借りるという選択肢が置かれたわけです。この記事では、料金が3段階で動くしくみ、送料が無料にならない地域、マイルが積算される条件まで、公式に発表されている情報だけで整理します。

ANAラグジュアリーバッグとは

提供するのは、日本最大級のブランドバッグシェアリングを手がけるラクサス・テクノロジーズです。ANA X はその販売代理店として、プロモーションとマイル特典の提供を担当します。つまりサービスの中身はラクサスのしくみで、ANA が乗せたのはマイルという上乗せ、という構図です。

項目 内容
提供開始日 2026年7月28日(火)
対象 ANAマイレージクラブ会員
取り扱いブランド 60ブランド(エルメス、シャネル、ルイ・ヴィトン、セリーヌ、ディオール、プラダ、ロエベ ほか)
交換 回数制限なし(同じ月の2回目以降は荷造り手数料1,100円)
マイル 入会特典500マイル+毎月の利用で500マイル(年間6,000マイル)
支払い方法 クレジットカードのみ
申し込み 専用アプリ「ANAラグジュアリーバッグ」から
解約 1か月目からできる

申し込みから手元に届くまでは、最短で翌日発送。2回目以降の交換は、返却したバッグの状態確認が終わった翌日の発送予定になります。つまり交換のたびに1往復の時間がかかるので、旅行の直前に慌てて頼むのではなく、出発の1週間ほど前に動かしておくのが安全です。

料金は3段階で動く

ここがいちばん見落としやすいところです。月額はずっと同じではなく、3つの価格帯があります。

時期 月額(税抜) 月額(税込) 備考
1〜3か月目 4,900円 5,390円 はじめて利用する人の価格
4か月目以降 8,900円 9,790円 これが通常の月額
休止・停止のあと再開 9,800円 10,780円 再開の時期に関係なく値上がり。入会特典マイルも付かない

注目したいのは3段目です。一度やめて、また戻ってくると、月額が通常より990円高くなります。しかも再開のときは入会特典の500マイルが付きません。「旅行のある月だけ入って、ない月は止めておく」という使い方を想定している人は、ここで計算が変わってきます。止めるたびに単価が上がるのですから、実質的に「つづける人ほど得をする」設計になっているわけです。

初年度を通しで使うと、5,390円×3か月+9,790円×9か月で104,280円。マイルは入会特典500と毎月500の12か月分で、合計6,500マイル貯まります。2年目からは9,790円×12か月で117,480円、マイルは6,000マイルです。

送料は無料。ただし沖縄だけは別

往復の送料は無料です。取り寄せも返却も、自宅から動かずに済みます。ただし公式ページには例外が明記されています。沖縄県全域への配送・回収は、特別料金として別途4,400円(税込)がかかります。

沖縄在住の人にとっては、月額に4,400円が上乗せされるのと同じ意味になります。通常月額の9,790円と足すと14,190円。この差は小さくないので、住んでいる場所によって、このサービスの評価はかなり変わります。

追加でかかるお金 金額(税込) 発生する条件
荷造り手数料 1,100円/回 同じ1か月の期間内で2回目以降の交換をしたとき
沖縄県への配送・回収 4,400円 沖縄県全域が対象
往復送料 無料 上の沖縄県をのぞく
通常のキズ・汚れの補修 無料 角や持ち手のスレ、内側の黒ずみ、金具の緩み、革の劣化など

マイルは年間6,000マイル。積算には条件がある

マイル好きの視点で見ると、ここがこのサービスのいちばんの見どころです。毎月500マイル、年間で6,000マイル。3年つづければ、入会特典を含めて18,500マイルになります。国内線の特典航空券が視野に入る数字です。

ただし、積算のルールには注意点が2つあります。

1つ目は、貯まるタイミングです。マイルは利用した月のうちに入るのではなく、利用月の翌々月末までに積算されます。たとえば1月に使った分は、3月末までに入ります。すぐに反映されないので、アプリで確認して「付いていない」と慌てないようにしたいところです。

2つ目は、会員資格の判定です。マイルが積算される月、つまり利用月の翌々月の時点で、有効なANAマイレージクラブ会員である必要があります。1月の利用分は3月末時点の会員状態で判定されるので、その間にANAカードやANAマイレージクラブを解約・退会していると、マイルが積算されないことがあります。

いっぽう、うれしい点もあります。支払いはクレジットカードのみですが、ANAカード以外のカードで払っても、入会特典マイル・毎月の利用特典マイルはどちらも積算の対象になります。手持ちの高還元カードで払えば、そのカード側のポイントとANAマイルを二重で取れる計算です。マイルを貯める別のルートについては、スルガ銀行ANA支店で最大6,000マイル!新規口座開設キャンペーンの参加方法もあわせて見ておくと、年間の積み上げ方が見えてきます。

60ブランドの中身

ラインアップは幅が広いです。公式に名前が挙がっているのは、ルイ・ヴィトン、セリーヌ、シャネル、エルメス、ディオール、プラダ、ロエベ、ミュウミュウ、バレンシアガ、サンローラン、ボッテガ・ヴェネタ、グッチ。ここに、フェンディ、ゴヤール、ヴァレクストラ、ザ・ロウ、デルヴォー、ベルルッティ、ジミー チュウ、アニヤ ハインドマーチなどがつづきます。

男性が持てる革小物の系統も入っているのが、意外と大事なところです。ベルルッティ、グレンロイヤル、ヴァレクストラあたりは、ビジネスクラスの機内で膝に置いても浮きません。女性向けのサービスに見えますが、出張の多い人が「その日の相手に合わせてバッグを変える」使い方もできます。

もっとも、在庫の状況によっては使えないものがありますし、取り扱いブランドは予告なく変わることがあると明記されています。特定のブランドの、特定の型を狙って入会するのは避けたほうがいいでしょう。

衛生とキズ補償は、借りる不安への回答

シェアリングでいちばん気になるのは、前に使った人の痕跡です。この点についてANAとラクサスは、返却されたバッグに対して1つずつていねいな拭き取り、傷やスレ痕の補色、レザークリームでの乾燥ケア、オゾン除菌装置での除菌消毒を行うと説明しています。さらに全品を専門の鑑定士が本物と確認しているので、偽物をつかまされる心配もありません。

キズの補償も広めです。角や持ち手の軽いスレ、内側の軽い黒ずみ、金具の緩みやメッキ剥がれ、使用による革の劣化やほつれ。ここまでは追加費用なしで対応してもらえます。ただし、大きな破損や紛失は状態に応じた対応になるので、無制限の保険ではないことは頭に入れておきたいところです。

旅で使うことを考えると、この補償の広さは効いてきます。空港のカウンター、石畳の街、レストランの椅子の脚。自分のバッグなら気を遣う場面で、通常の使用でつくキズは補償されるとわかっていれば、動きが軽くなります。

旅の道具として見たときの評価

ここからはわたしの見方です。このサービスの本当の価値は、「憧れのバッグを安く持てること」ではないと思っています。価値は、旅の写真と、荷物の量にあります。

旅先で撮った写真は、あとから何度も見返します。そこに写っているバッグが、その旅にふさわしいものかどうかは、思い出の質を静かに左右します。いっぽうで、旅行のためだけに数十万円のバッグを買い足すのは現実的ではありませんし、買ったところで年に数回しか出番がない。この「年に数回しか使わないのに、写真には必ず写る」という道具は、じつは借りるのがいちばん理にかなっています。

もう1つは、季節と行き先で正解が変わることです。夏のヨーロッパと冬の北海道では、似合うバッグがまるでちがいます。手持ちの1つで通そうとすると、どこかで無理が出ます。交換が無制限なら、行き先ごとに選び直せます。

逆に、向かない使い方もはっきりしています。バッグを1つずつ長く育てたい人、革が自分の手になじんでいく過程を楽しみたい人には、このサービスは合いません。返せば次の人の手に渡るのですから、育てる対象にはならないのです。

ANA X は最近、ラグジュアリーの方向に明確に舵を切っています。ANAプライベートジェットとLEXUSで巡る伊勢志摩3日間のような企画もそうですし、今回のバッグもその流れの中にあります。航空券を売る会社から、旅の周辺にあるものを丸ごと扱う会社へ。この変化は、ここ数年で加速しています。

だれに向いているか

整理すると、次のような人に向いています。

  • 年に数回、旅行や特別な席のためにバッグを選び直したい人
  • マイルを貯めていて、日常の支出をマイルに変えたい人
  • クローゼットにバッグを増やしたくない人
  • 買う前に、その型が自分に似合うかを試したい人

反対に、次のような人は慎重に考えたほうがいいでしょう。

  • 沖縄県にお住まいの人(月額に4,400円が上乗せされる)
  • 使わない月は止めたい人(再開すると月額が9,800円に上がる)
  • 1つのバッグを長く育てたい人

マイルを目当てにするなら、年間6,000マイルという数字をどう評価するかが分かれ目です。1マイルを2円で見るなら12,000円相当ですが、マイルの価値は使い方で大きく変わります。国際線のビジネスクラスの特典航空券に充てられれば1マイルあたりの価値は高くなり、ANA Payでの支払いに使えば1マイル1円です。したがって「年間6,000マイル貯まるから実質いくら」という計算は、自分のマイルの使い道が決まっている人だけがやる意味のあるものだと思います。上級会員制度そのものが動いているいまの状況は、「一度取れば一生」が終わった年 — 2025〜2026年に上級会員制度で起きたことにまとめています。

まとめ

ANAラグジュアリーバッグは、2026年7月28日にはじまったブランドバッグのレンタルサービスです。月額9,790円(はじめの3か月は5,390円)で60ブランドが交換無制限、往復送料は無料、毎月500マイルが貯まります。気をつけたいのは、休止したあと再開すると月額が10,780円に上がること、沖縄県は配送に別途4,400円かかること、マイルの積算が利用月の翌々月末になることの3つです。

詳しい条件と最新のラインアップは、ANA公式ページ(ANAマイレージクラブ「ブランドバッグのサブスク・レンタル ANAラグジュアリーバッグ」)でご確認ください。取り扱いブランドは予告なく変わることがあります。

よくある質問(FAQ)

ANAラグジュアリーバッグの月額はいくらですか?

通常は月額8,900円(税込9,790円)です。はじめて利用する場合、1〜3か月目は月額4,900円(税込5,390円)になります。一度休止・停止したあとに再開する場合は、再開の時期に関係なく月額9,800円(税込10,780円)です。

マイルはいつ貯まりますか?

利用した月の翌々月末までに積算されます。たとえば1月の利用分は3月末までに入ります。積算されるタイミングで有効なANAマイレージクラブ会員である必要があり、その間に解約・退会するとマイルが積算されないことがあります。

ANAカード以外のカードで払ってもマイルは貯まりますか?

貯まります。ANAカード以外の決済方法で支払った場合でも、入会特典の500マイルと毎月の利用特典500マイルはどちらも積算の対象です。ただし支払いはクレジットカードのみで、ほかの方法は使えません。

送料はかかりますか?

往復の送料は無料です。ただし沖縄県全域への配送・回収については、特別料金として別途4,400円(税込)がかかります。また、同じ1か月の期間内で2回目以降の交換をする場合は、荷造り手数料が1回あたり1,100円(税込)必要です。

バッグにキズをつけてしまったらどうなりますか?

通常の使用でつく軽微なダメージは、追加費用なしでメンテナンスしてもらえます。角や持ち手の軽いスレ、内側の軽い汚れ、金具の緩みやメッキ剥がれ、使用による革の劣化やほつれが対象です。大きな破損や紛失の場合は、状態に応じた対応になります。

この記事を書いた人
TE travel 編集部
TE travel は、Team Elite メンバーによる旅行記録サイトです。ANAダイヤモンド・マリオット チタンエリート・ヒルトン ダイヤモンドなど、各プログラムの上級ステータスを実際に取得・維持しながら、ファーストクラス・ビジネスクラス・ラグジュアリーホテルを体験した記録を発信しています。ポイント・マイルの使い方から、上級会員だけが知る現場の実感まで、数字では伝わらない情報をお届けします。