パリ・シャルル・ド・ゴールのスターアライアンス・ラウンジが3年連続で世界一——2位のロサンゼルスと上位2つを独占【SKYTRAX 2026】

パリ・シャルル・ド・ゴール空港 第1ターミナル

パリ・シャルル・ド・ゴール空港(CDG)のスターアライアンス・ラウンジが、また世界一に選ばれました。英国のSKYTRAX社が発表した「World Airline Awards 2026」で、アライアンスのラウンジ部門にあたる「World’s Best Airline Alliance Lounge」を受賞しています。2023年10月の開業から数えて、これで3年連続です。

今年はもうひとつ話題があります。2位にもスターアライアンスのロサンゼルス空港(LAX)ラウンジが入り、上位2つをスターアライアンスが独占しました。発表はスターアライアンス本部(シンガポール)が2026年9月21日付で出し、ANAも9月25日にプレスリリースとして日本語で案内しています。

羽田からパリへANAで飛ぶ人、ヨーロッパでスターアライアンス便に乗り継ぐ人にとって、このラウンジは出発前の時間をすごす場所そのものです。受賞の中身と、実際にだれが入れるのかを順番に整理します。

パリ・シャルル・ド・ゴール空港 第1ターミナルの円形の建物
パリ・シャルル・ド・ゴール空港の第1ターミナル。スターアライアンス・ラウンジはこの円形の建物のなかにあります(Photo: Gunnar Klack / CC BY-SA 4.0)

発表の要点

まず、発表された内容を表にまとめます。

項目 内容
賞の名前 SKYTRAX「World Airline Awards 2026」World’s Best Airline Alliance Lounge
1位 スターアライアンス・ラウンジ パリ・シャルル・ド・ゴール空港(第1ターミナル)
連続記録 3年連続(2023年10月の開業以来ずっと1位)
2位 スターアライアンス・ラウンジ ロサンゼルス国際空港
授賞式 ロンドン ザ・ランガム・ホテル
スターアライアンスの発表日 2026年9月21日(シンガポール)
ANAの日本語リリース 2026年9月25日

SKYTRAXのWorld Airline Awardsは「航空業界のアカデミー賞」とも呼ばれる賞です。世界中の旅行者へのアンケートをもとに決まるので、業界の人が選ぶ賞というより、実際に使った人の評価に近いものです。そのなかで開業から一度も1位をゆずっていない、というのがパリのラウンジのすごさです。

スターアライアンス側は、アライアンスのラウンジが「過去10年にわたって世界最高と評価されてきた」と説明しています。パリができる前は、ロサンゼルスのラウンジが長くこの部門の常連でした。その2つが今年は1位と2位に並んだかたちです。

パリのラウンジはどんな場所か

リリースに書かれているパリのラウンジの特徴は、次のとおりです。

  • 場所は第1ターミナル
  • 広さは1,300平方メートル
  • 開業は2023年10月
  • 現代的なデザインに、フランスらしさを組みあわせた内装
  • 休む・仕事をする・食事をする、と目的ごとにわかれた空間
  • 専用のウェルカムバー
  • フランスのワイン文化から着想を得たワインのコーナー
  • 滑走路を見わたせる眺め

1,300平方メートルというと、ざっくりテニスコート5面ぶんほどの広さです。アライアンス名義のラウンジとしては大きい部類に入ります。

いちばんの売りは、やはりワインでしょう。パリの空港で、フランスのワインを味わいながら出発を待つ。フランスを発つ最後の時間として、これ以上ない演出です。ヨーロッパ旅行の締めくくりに、ここで一杯飲んでから機内へ向かう人も多いはずです。

もうひとつは、目的ごとに空間がわかれている点です。ラウンジは混んでくると、電話をする人・食事をする人・眠りたい人が同じ空間に集まって落ちつかなくなります。最初から分けて設計してあると、そのストレスが小さくなります。旅行者の投票で3年つづけて1位になった理由は、こういう細かいところにありそうです。

上空から見たパリ・シャルル・ド・ゴール空港 第1ターミナルとサテライト
上空から見た第1ターミナル。中央の円形の建物のまわりに、搭乗口のあるサテライトが並んでいます(Photo: Eric Salard / CC BY-SA 2.0)

第1ターミナルという建物

シャルル・ド・ゴール空港の第1ターミナルは、1974年に開業した円形の建物です。上から見るとタコのような形をしていて、まわりに7つのサテライト(搭乗口のある小さな建物)がつながっています。

なかに入ると、吹き抜けの空間をガラスのチューブに入ったエスカレーターが何本も交差していて、SF映画のセットのような眺めです。コンクリートの打ちっぱなしで、好き嫌いがわかれる建物ですが、一度見たら忘れない空港でもあります。

スターアライアンスの加盟各社は、この第1ターミナルに集まっています。ラウンジがここにあるのはそのためです。いっぽう、エールフランスが使うのは第2ターミナルなので、同じシャルル・ド・ゴール空港でも、どのアライアンスの便に乗るかで使う建物がまったく変わります。乗り継ぎのときはターミナルの確認がとても大事です。

シャルル・ド・ゴール空港 第1ターミナルの吹き抜けと交差するチューブ型エスカレーター
第1ターミナルの吹き抜け。ガラスのチューブに入ったエスカレーターが交差します(Photo: Gunnar Klack / CC BY-SA 4.0)

2位はロサンゼルスのラウンジ

2位に入ったロサンゼルス国際空港のラウンジは、国際線が集まるトム・ブラッドレー国際線ターミナル(TBIT)にあります。屋外のテラスがあることで知られていて、カリフォルニアの青空の下で出発を待てるラウンジとして人気があります。

スターアライアンスは今回の結果について、パリだけでなくネットワーク全体のラウンジの質が評価された、と受けとめています。1つの空港だけよくても、乗り継ぎの先でがっかりすると旅の印象は下がります。1位と2位を同時にとったことには、そういう意味があります。

ロサンゼルス国際空港 トム・ブラッドレー国際線ターミナルに並ぶANAなど各社の機体
ロサンゼルス国際空港のトム・ブラッドレー国際線ターミナル。右端にANAの尾翼が見えます(Photo: Charles from Port Chester, New York / CC BY 2.0)

世界のスターアライアンス・ラウンジ

スターアライアンスは、加盟各社のラウンジとは別に、アライアンス名義のラウンジをいくつかもっています。数は多くありません。

空港 都市 補足
パリ・シャルル・ド・ゴール空港(CDG) パリ 2026年 世界1位(3年連続)
ロサンゼルス国際空港(LAX) ロサンゼルス 2026年 世界2位
アムステルダム・スキポール空港(AMS) アムステルダム
エセイサ国際空港(EZE) ブエノスアイレス
ガレオン国際空港(GIG) リオデジャネイロ
広州白雲国際空港(CAN) 広州 2026年開業
仁川国際空港(ICN) ソウル 2026年第4四半期に開業予定

アジアでは広州につづいて、年内にソウル仁川にもできる予定です。仁川のラウンジについては、仁川空港にスターアライアンス専用ラウンジが誕生へでくわしく書いています。

だれが入れるのか

スターアライアンス・ラウンジは、原則として次の人が使えます。どれも、その日にスターアライアンス加盟会社の国際線に乗ることが前提です。

利用できる人 ANAでいうと
加盟会社のファーストクラスに乗る人 ANAのファーストクラス(THE Suiteなど)
加盟会社のビジネスクラスに乗る人 ANAのビジネスクラス(THE Roomなど)
スターアライアンス ゴールドの会員 ANAダイヤモンド・プラチナ・SFC会員

つまり、エコノミークラスで乗る場合でも、SFCをもっていれば入れます。ここがSFCの強いところです。パリからエコノミーで帰る日でも、出発前はワインのあるラウンジですごせます。

ただし、スターアライアンス ゴールドの同伴者の扱いや、利用できる時間帯、混雑時の入場制限などは空港ごとに細かい決まりがあります。出発前にスターアライアンス公式サイトのラウンジ案内で確認しておくと安心です。ANA便の場合のラウンジ全体の条件は、ANAラウンジを利用できる条件まとめ2026に一覧でまとめています。

パリ発の旅でのラウンジの使いかた

パリにはスターアライアンスの加盟会社のうち21社が乗り入れていて、あわせて20か国以上・30以上の都市へ週800便以上が飛んでいます。ANAの羽田行きのほか、ルフトハンザでフランクフルトやミュンヘンへ、スイスでチューリッヒへ、ターキッシュでイスタンブールへ、と行き先はさまざまです。

わたしがパリから発つときにいつも気にしているのは、空港までの時間です。パリ市内からシャルル・ド・ゴールまでは、道路が混むと1時間以上かかります。第1ターミナルは保安検査の列が長くなることもあるので、ラウンジを楽しみたいなら、出発の3時間前には空港に着いておくくらいがちょうどいいと思います。

ヨーロッパを周遊して最後にパリから帰る旅程なら、この第1ターミナルのラウンジが旅のしめくくりになります。ANAの特典航空券で世界一周を組むときの考えかたは、ANA特典航空券で世界一周2026にまとめました。パリをどこに置くかで、ラウンジの楽しみかたも変わってきます。

まとめ

  • パリ・シャルル・ド・ゴール空港 第1ターミナルのスターアライアンス・ラウンジが、SKYTRAXで3年連続の世界一
  • 2位はロサンゼルスのラウンジで、スターアライアンスが上位2つを独占
  • 広さ1,300平方メートル・ウェルカムバー・ワインのコーナー・滑走路の眺めが特徴
  • ビジネス・ファーストの乗客と、SFCを含むスターアライアンス ゴールド会員が利用できる
  • パリはスターアライアンス21社が乗り入れる乗り継ぎの拠点でもある

ラウンジの利用条件や営業時間、ANAのパリ線の運航スケジュールは変わることがあります。最新の情報はANA公式のラウンジ案内と、ANAのプレスリリースでご確認ください。

よくある質問(FAQ)

Q. どのラウンジが世界一に選ばれたのですか?
A. パリ・シャルル・ド・ゴール空港の第1ターミナルにあるスターアライアンス・ラウンジです。SKYTRAX社の「World Airline Awards 2026」で「World’s Best Airline Alliance Lounge」を受賞しました。2023年10月の開業から3年連続の受賞です。

Q. 2位はどこですか?
A. ロサンゼルス国際空港のスターアライアンス・ラウンジです。1位と2位をスターアライアンスのラウンジが独占しました。

Q. ANAのSFC会員でも入れますか?
A. はい。SFC会員はスターアライアンス ゴールドにあたるので、スターアライアンス加盟会社の国際線に乗る日であれば、エコノミークラスでも利用できます。同伴者の扱いなど細かい条件は、出発前に公式サイトで確認してください。

Q. ラウンジはどのターミナルにありますか?
A. 第1ターミナルです。スターアライアンスの加盟各社は第1ターミナルに集まっています。エールフランスなどが使う第2ターミナルとは建物が別なので、乗り継ぎのときは注意してください。

Q. どんな特徴があるラウンジですか?
A. 広さは1,300平方メートルで、専用のウェルカムバー、フランスのワイン文化から着想を得たワインのコーナー、滑走路を見わたせる眺めが特徴です。休む・仕事をする・食事をする、と目的ごとに空間がわかれています。

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この記事を書いた人
TE travel 編集部
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