2026年10月13日 公開
新千歳空港の国内線旅客取扱施設利用料が、2026年10月25日の発券分から大人530円に上がります。いまは370円です。分かれ目は搭乗日ではなく発券日で、10月24日までに発券した航空券は来年の搭乗でも370円のままです。残りは11日。年末年始やスキーの便をもう決めているなら、今週のうちに発券しておく値打ちがあります。

羽田空港の施設利用料が9月1日に580円へ上がったとき、わたしはその記事の終わりに新千歳のことを少しだけ書きました。羽田の話にかくれていましたが、新千歳空港も同じ仕組みで上がります。そして新千歳の値上げ幅は、羽田より大きいのです。
羽田は450円が580円で130円の値上げでした。新千歳は370円が530円で160円の値上げです。率でいえば羽田が3割弱、新千歳は4割を超えます。それなのに報道は羽田ほど多くありません。北海道へ行く予定のある方が、知らないうちに新しい料金で買ってしまうのがいちばんもったいないと思って、この記事を書いています。
この記事で伝えたいことはひとつです。この料金は搭乗日ではなく発券日で決まります。2026年10月24日までに買っておけば、来年2月の便でも370円のまま。10月25日に買えば530円です。
何がいつからいくら変わるのか

新千歳空港を運営する北海道エアポートが、2026年7月31日に国内線旅客取扱施設利用料の引き上げを発表しました。JALとANAの公式ページにも、同じ内容が載っています。数字を並べます。
| 区分 | 現行 | 2026年10月25日発券分から | 値上げ幅 |
|---|---|---|---|
| 大人(満12歳以上) | 370円 | 530円 | 160円 |
| 小人(12歳未満) | 180円 | 260円 | 80円 |
いずれも消費税込みの金額です。小人の年齢の下限は、JALと北海道エアポートの約款では3歳以上、ANAの案内では2歳以上と書きかたが違いますが、座席を使う子どもには小人料金がかかるという点は同じです。
この料金は、出発するときと到着するときの両方でかかります。新千歳を発着する便に1回乗るごとに1回ぶん、往復なら2回ぶんです。航空券の代金に含めて徴収されるので、明細を見ないと気づきません。
10月25日は、ANAとJALの冬ダイヤが始まる日でもあります。冬ダイヤの初日から新しい料金、と覚えておくとわかりやすいと思います。
搭乗日ではなく発券日で決まる

ここがこの記事の核心です。JALの公式ページには、新しい530円が適用されるのは「2026年10月25日以降の搭乗分かつ、2026年10月25日以降に新規購入された航空券」と書かれています。ANAの公式ページも「購入日が2026年10月24日以前の航空券には大人370円、小人180円が適用される」と明記しています。
つまり、搭乗が10月25日より先でも、10月24日までに発券してあれば370円のままです。来年の2月や3月の便でも変わりません。ANAもJALも、ほぼ1年先の便まで予約できます。日程が決まっている旅行なら、今週のうちに発券してしまうのがいちばん確実です。
ただし、ひとつだけ注意があります。JALの公式ページには、もうひとつの条件が並んでいます。「2026年10月24日までに購入し、全区間未使用のまま10月25日以降に変更手続きを行った航空券」も、新しい530円の対象になります。
買った日ではなく、変更した日が基準になるということです。10月24日に発券しても、11月に日程を変更すれば、その時点で530円に置きかわります。日程が動く可能性がある予定では、駆け込みの発券は効きにくくなります。ここは羽田の値上げのときとまったく同じ仕組みです。
いっぽう、払い戻しをしたときは、この料金も全額もどります。発券したあとに新千歳を使わなくなっても、払った370円が消えるわけではありません。
往復でいくら違うのか

1回あたり160円と聞くと小さく感じます。往復と人数で考えると、少し見えかたが変わります。
| 新千歳を往復する場合 | 10月24日までの発券 | 10月25日以降の発券 | 差 |
|---|---|---|---|
| 大人1人 | 740円 | 1,060円 | 320円 |
| 大人2人 | 1,480円 | 2,120円 | 640円 |
| 大人2人と小人2人 | 2,200円 | 3,160円 | 960円 |
家族4人で往復すると、新千歳のぶんだけで960円の差になります。羽田と新千歳を往復するなら、羽田側の580円が2回かかりますから、大人1人の合計は10月24日までの発券で1,900円、10月25日以降は2,220円です。
この表の金額は、運賃とは別にかかるお金です。運賃がセールで安くなっても、ここは安くなりません。
国内でどのくらい高いのか

この料金は空港ごとに金額がばらばらで、設定していない空港では1円もかかりません。ANAとJALが公表している現在の金額を、高い順に並べます。羽田は9月1日以降の額、新千歳は10月25日以降の額です。
| 空港 | 大人 | 小人 |
|---|---|---|
| 羽田(2026年9月1日発券分〜) | 580円 | 290円 |
| 関西(第1ターミナル) | 560円 | 280円 |
| 新千歳(2026年10月25日発券分〜) | 530円 | 260円 |
| 成田 | 450円 | 220円 |
| 中部 | 440円 | 220円 |
| 函館 | 430円 | 210円 |
| 旭川 | 360円 | 180円 |
| 伊丹・広島 | 340円 | 170円 |
| 熊本 | 320円 | 160円 |
| 神戸 | 300円 | 150円 |
| 仙台 | 290円 | 150円 |
| 南紀白浜 | 260円 | 130円 |
| 那覇 | 240円 | 120円 |
| 静岡 | 140円 | 70円 |
| 福岡 | 110円 | 50円 |
| 北九州 | 100円 | 50円 |
新千歳は、羽田と関西に次いで国内で3番目に高い空港になります。改定前の370円は旭川とほぼ同じ水準でしたから、順位がひとつ上の集団へ入る値上げです。北海道のなかでは、函館430円、旭川360円よりも上になります。
羽田の値上げについては、羽田空港の国内線施設利用料が580円になった記事に、発券日の仕組みと2027年5月の590円までまとめてあります。羽田と新千歳を往復する方は、両方の空港で上がっていることになります。
前回の改定は4年前の2022年

新千歳空港の国内線のこの料金は、2022年10月30日の搭乗分から大人270円が370円になりました。国土交通省が2022年8月16日に上限を認可した改定です。今回はそれから4年ぶりで、270円の時代から数えると4年で約2倍になります。
北海道エアポートの約款には、この利用料は搭乗待合室、保安検査場、出発と到着のコンコースなど、旅客取扱施設の提供に要する費用に充てるものだと書かれています。空港会社が航空会社を通じて集め、ターミナルビルの整備と維持管理に使うお金です。
10月13日の時点で、北海道エアポートの公式ページの料金表はまだ370円と180円のままです。約款には、変更するときは効力発生日とあわせてウェブサイトで周知すると書かれていますから、25日が近づけば差し替わると思います。航空会社側のJALとANAは、すでに新しい金額と適用日を載せています。
10月24日までに発券する価値がある人

わたしの見立てを書いておきます。金額が小さいので、判断はそれほど難しくありません。
- 年末年始やスキーなど、北海道へ行く日程がすでに固まっている
- 家族4人など人数が多い。1回の往復で960円変わります
- 羽田と新千歳の往復のように、両端の空港で料金が上がっている
- 取消や変更の予定がまずない
- どのみち今月のうちに買うつもりだった
最後の点がいちばん多いのではないかと思います。10月末や11月に買おうと思っていた人が、同じ航空券を今週に前倒しするだけです。運賃の枠が同じなら、前倒しで損をすることはありません。
急がなくていい人

- 日程がまだ動く。変更する可能性がある。変更した時点で530円になります
- 1人の往復だけ。差は320円です
- まだ運賃の安い枠が出ていない。160円のために高い運賃で買うのは逆ざやです
- マイルの特典航空券で乗る。特典航空券でもこの料金は別途かかりますが、発券の時期は特典の空席しだいなので、施設利用料のために予定を動かすほどではありません
とくに3番目は大事だと思います。国内線の運賃は、同じ路線でも買う時期と枠によって何千円も動きます。ANAの国内線タイムセールは、最近は月に1回ほどのペースで開かれています。施設利用料の160円を惜しんで、セールの安い枠を逃したら意味がありません。あくまで、買うと決めている航空券を今週にするかどうかという話です。

それでも書いておきたいのは、知らずに払うのがいちばんもったいないということです。10月24日までに発券すれば370円だと知ったうえで見送るのと、知らないまま11月に買うのとでは、同じ530円を払うにしても納得のしかたが違います。
まとめ

- 新千歳空港の国内線旅客取扱施設利用料が、2026年10月25日発券分から大人370円が530円、小人180円が260円になる
- 分かれ目は発券日。10月24日までに発券した航空券は、10月25日以降の搭乗でも370円のまま
- ただし、全区間未使用のまま10月25日以降に変更手続きをすると、その時点で530円に置きかわる
- 出発と到着の両方でかかるので、往復は740円が1,060円へ。家族4人なら960円の差
- 改定後は羽田580円、関西560円に次いで国内で3番目に高い空港になる
- 前回の改定は2022年10月30日の270円から370円。4年ぶりの引き上げ
- 運賃の安い枠を逃してまで急ぐ話ではない。買うと決めている航空券を今週に前倒しするだけでいい
残りは11日です。北海道の冬の便をすでに決めている方は、この週末までに発券しておくことをすすめます。
よくある質問
新千歳空港の施設利用料は、いつからいくらになりますか
2026年10月25日以降に発券した航空券から、大人が370円から530円、小人が180円から260円になります。消費税込みの金額で、出発と到着のそれぞれにかかります。JALとANAの公式ページに同じ内容が載っています。
10月24日までに発券すれば、11月以降に乗っても370円のままですか
そのとおりです。ANAの公式ページには、購入日が2026年10月24日以前の航空券には大人370円、小人180円が適用されると書かれています。来年の搭乗でも、10月24日までに発券してあれば370円です。
発券したあとで日程を変更したらどうなりますか
新しい530円が適用されます。JALの公式ページに、10月24日までに購入して全区間未使用のまま10月25日以降に変更手続きを行った航空券は新料金の対象になると書かれています。買った日ではなく、変更した日が基準になります。
新千歳を往復すると、いくら増えますか
大人1人が往復すると、いまは370円が2回で740円、10月25日以降の発券では530円が2回で1,060円です。差は320円です。大人2人と小人2人の家族なら、2,200円から3,160円へ960円ふえます。
特典航空券でも施設利用料はかかりますか
かかります。マイルで発券する特典航空券でも、旅客取扱施設利用料は運賃とは別に現金で請求されます。発券日の扱いは通常の航空券と同じで、10月24日までの発券なら370円です。
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