ANAカード入会キャンペーンが2026年夏に出そろった——最大13万マイル超、どの一枚をどう選ぶか

2026年の夏、ANAカードの新規入会キャンペーンが各カード会社で出そろった。ANA JCB、ANA VISA・マスター(三井住友カード)、ANAアメリカン・エキスプレス、ANAダイナース——発行会社ごとに条件も、獲得できるマイル数も違う。見出しには「最大13万マイル超」といった大きな数字が並ぶが、その中身をていねいに読み解くと、自分に合う一枚は意外とはっきりしてくる。

わたしはANAの上級会員ステータスを実際に維持しながらマイルを貯めてきた立場から、2026年夏のキャンペーンをどう見ればいいのかを整理しておきたい。数字にふりまわされず、自分の使い方に合う一枚を選ぶための地図として読んでもらえたらうれしい。

そもそもANAカードのキャンペーンは「二段構え」でできている

ANAカードの入会キャンペーンは、大きく分けて二つのボーナスの合計でできている。ひとつは入会そのものでもらえる入会ボーナス。もうひとつは、入会後に一定の金額を使うことでもらえる利用ボーナスだ。

広告で目立つ「最大◯万マイル」は、このふたつをすべて達成したときの合計であることがほとんど。だから同じ「最大12万マイル」でも、月に数万円しか使わない人と、生活費をまるごとカードに寄せられる人とでは、実際に手に入るマイルはまったく違う。ここを最初に理解しておくと、数字にだまされなくなる。

2026年夏のANAカード入会キャンペーン早見表

まずは全体像から。カードごとの獲得マイルの目安と、主な条件をまとめた。

カード(発行会社) 最大獲得マイルの目安 主な条件・期間
ANA JCB 一般(JCB) 約40,900マイル 入会+利用条件の達成。2026年8月31日まで
ANA JCB ワイドゴールド(JCB) 約136,100マイル 入会+高めの利用条件。2026年8月31日まで
ANA VISA/マスター 一般・ワイド(三井住友) 入会ボーナス+利用ボーナス Vpassエントリー+利用期間中に30万円/80万円以上の利用など
ANAアメックス スタンダード(アメックス) 約18,000マイル 入会後の利用条件の達成
ANAアメックス ゴールド(アメックス) 約68,000マイル 入会後の利用条件の達成
ANAアメックス プレミアム(アメックス) 約120,000マイル 入会後の高めの利用条件の達成
ANAダイナースクラブカード(ダイナース) 最大57,000マイル または 初年度年会費50%キャッシュバック 2026年9月30日申し込みまで

※ 2026年7月2日時点でわたしが確認した内容です。獲得マイルはいずれも「最大」で、入会後の利用金額など条件の達成が前提になります。金額・期間・対象カードは変わることがあるので、申し込み前にかならず各カード会社の公式ページで最新の条件を確認してください。

ANAの航空機
ANAの航空機(写真:Wikimedia Commons / Masahiro TAKAGI from Ichikawa, Chiba, Japan / CC BY 2.0)

カード別に見る——どれが自分向きか

ANA JCBカード(一般・ワイドゴールド)

2026年夏のJCB系は、キャンペーンの規模が大きい。一般カードで約40,900マイル、ワイドゴールドでは約136,100マイルという水準が示されており、期間は2026年8月31日までとされている。ワイドゴールドの数字は魅力的だが、そのぶん達成に必要な利用金額のハードルも高い。年間の支出をしっかりカードに集約できる人向けだ。

ANA VISA・マスターカード(三井住友カード)

三井住友カードの「夏のANAカード新規入会&利用キャンペーン」は、入会後にVpassへエントリーし、利用期間中に30万円または80万円以上を使うことで特典マイルが積み上がる仕組みになっている。対象はANA一般カード、ANAワイドカード、ANAワイドゴールドカード、上位のプラチナまで幅広い。生活費の引き落としをこのカードにまとめられる人ほど有利になる、わかりやすい構造だ。

ANAアメリカン・エキスプレス・カード

アメックス系はランクごとの差がはっきりしている。スタンダードで約18,000マイル、ゴールドで約68,000マイル、プレミアムでは約120,000マイルという水準だ。年会費はそれなりにかかるが、ゴールド以上はボーナスマイルの積算率や旅行系の付帯サービスが手厚い。飛行機によく乗る人なら、年会費を差し引いても得になりやすい一枚だと思う。

ANAダイナースクラブカード

ダイナースは、最大57,000マイル、または初年度の年会費50%キャッシュバックという形で、2026年9月30日の申し込み分までが対象とされている。マイルを取るか、年会費の負担を軽くするかを選べるのが特徴だ。ステータス性やダイニング系の優待を重視する人に向いている。

「最大◯万マイル」にだまされない読み方

キャンペーンを見るときに、わたしがかならず確認するポイントが三つある。

ひとつめは、その最大値を出すために必要な利用金額。数十万円の利用が前提なら、自分がその金額を無理なく使えるかを先に考える。ふだんの支出を超えて「マイルのために使う」のは本末転倒だ。

ふたつめは、マイルがいつもらえるか。入会からマイル付与まで数か月かかることは珍しくない。使いたい特典航空券の時期が決まっているなら、逆算して早めに動く必要がある。

みっつめは、自分が対象者かどうか。多くのキャンペーンは新規入会が条件で、すでに同じカードをもっている人は対象外になることがある。エントリーが必要なケースも多いので、申し込みと同時に忘れずに手続きしておきたい。

どう選ぶか——タイプ別のおすすめ

マイルをこれから貯め始める人は、年会費の軽い一般カードから入るのがいい。まずは貯め方と使い方に慣れて、飛行機に乗る回数が増えてきたらワイドゴールドやアメックスゴールドへ育てていく。この順番なら、無理なく特典の恩恵を大きくしていける。

SFC(スーパーフライヤーズカード)を見すえている人は、そもそもの入り口になるカードブランドを最初にそろえておくのが近道だ。ANAの上級会員制度は改定の議論もつづいているので、最新の条件とあわせて考えてほしい。マイルの全体像やSFC修行の考え方は、別の記事でくわしくまとめている。

年会費とのバランスを重視する人は、ダイナースの「年会費50%キャッシュバック」のような選択肢も検討する価値がある。もらえるマイルの額面だけでなく、支払うコストも引いた「手取り」で比べるのが、いちばん後悔のない選び方だ。

まとめ

2026年夏のANAカード入会キャンペーンは、どのカード会社も力が入っている。大きな数字に目を奪われがちだが、大事なのは「自分が達成できる条件のなかで、いちばん手取りが大きい一枚」を選ぶこと。生活費をまとめられる人はJCBワイドゴールドや三井住友の利用ボーナス型、旅行の付帯サービスまで含めて考える人はアメックスゴールド、コストを抑えたい人はダイナースのキャッシュバック——というように、使い方から逆算すれば答えは見えてくる。申し込み前には、かならず公式ページで最新の条件を確認してほしい。

よくある質問

Q. ANAカードの入会キャンペーンは、いつがいちばんおトクですか。

A. 決まった当たり月があるわけではありません。多くのカードは春(4月)と夏に大きめのキャンペーンを組む傾向があり、2026年も夏のキャンペーンが各社で出そろいました。マイルを使う予定の旅程が先にあるなら、条件を達成できるタイミングで申し込むのがいちばん確実です。

Q. 「最大13万マイル」はだれでももらえるのですか。

A. もらえません。最大の数字は、入会後に指定された金額(たとえば数十万円)を使うなどの条件をすべて達成した場合の合計です。ふだんの生活費をそのカードに寄せられる人ほど到達しやすく、そうでない人は入会ボーナス中心の受け取りになります。自分が無理なく使える金額から逆算して選ぶのが失敗しないコツです。

Q. マイル初心者はどのカードから始めればいいですか。

A. 年会費の負担が軽い一般カードから始めて、貯め方と使い方に慣れるのがおすすめです。飛行機に乗る回数が増えてきたら、ワイドゴールドやアメックスゴールドへ切り替えると、ボーナスマイルやラウンジ特典の恩恵が大きくなります。

Q. すでにANAカードをもっています。入会キャンペーンの対象になりますか。

A. 多くのキャンペーンは新規入会が条件で、同じカードをもっている人は対象外になることがあります。ただし別ブランド(JCBからアメックスへ、など)の新規発行なら対象になる場合もあります。ここも公式の対象条件をよく読んでから動いてください。



この記事を書いた人
TE travel 編集部
TE travel は、Team Elite メンバーによる旅行記録サイトです。ANAダイヤモンド・マリオット チタンエリート・ヒルトン ダイヤモンドなど、各プログラムの上級ステータスを実際に取得・維持しながら、ファーストクラス・ビジネスクラス・ラグジュアリーホテルを体験した記録を発信しています。ポイント・マイルの使い方から、上級会員だけが知る現場の実感まで、数字では伝わらない情報をお届けします。