ANA国際線ラウンジの受付が「搭乗券をかざすだけ」に——2026年新システムへの移行をラウンジ利用者目線で完全解説

空港でラウンジを使うとき、入口の受付で搭乗券を出してスタッフに通してもらう——長くつづいてきたこの流れが、2026年に変わります。ANAが国際線・国内線のラウンジ受付を新システムへ移行し、セルフ端末に搭乗券をかざすだけで入れるようになりました。

SFC会員やスターアライアンス ゴールド会員として、ぼくらは年に何十回もラウンジの入口を通ります。だからこそ、受付がどう変わるのかは小さな話ではありません。この記事では、新しい受付方法と移行スケジュール、お連れ様との入室で気をつけることまで、実際に使う目線で整理します。

ANAラウンジ受付の新システムとは

新システムでは、ラウンジ入口に設置された「セルフ入室端末」に搭乗券をかざすだけで入室できます。ANAグループ運航便、またはスターアライアンス加盟航空会社の運航便を利用していて、ラウンジの利用基準を満たしていれば、端末が自動で判定してくれるしくみです。

これまでのように受付カウンターでスタッフに搭乗券を手渡し、確認を待つ必要がありません。混み合う時間帯でも、列に並ぶストレスがへるのがいちばんの変化です。背景には、ANAが2026年に進めている旅客サービスシステムの大きな刷新があります。国内線の予約システムが5月19日にアマデウス基盤へ切り替わったのと同じ流れのなかで、ラウンジの受付も新世代へ更新されました。

移行スケジュール(国内線・国際線)

受付システムの移行は、空港ごとに順次おこなわれます。すべての空港が同時に切り替わるわけではないので、利用する空港がどの段階にあるかを知っておくと安心です。

対象 移行期間(予定) スケジュールの目安
国内線ラウンジ 2026年2月10日〜4月末 各空港へ順次
国際線ラウンジ 2026年3月10日〜7月末 成田は3月10日から、その他空港は6月以降順次

国際線では成田空港が先頭を切り、6月以降にその他の空港へ広がっていきます。つまり、いまこの時期は移行の真っただ中です。久しぶりに使う空港では、受付の見た目が前回とちがっていても驚かないでください。

旧受付と新受付はどう変わるのか

変化をひとことで言えば「人を介する受付」から「自分で完結する受付」へ、です。旧来の方式と新システムを並べてみます。

項目 これまでの受付 新システム
入室の操作 スタッフに搭乗券を提示 セルフ端末に搭乗券をかざす
資格の判定 スタッフが目視で確認 端末が自動で判定
混雑時の待ち カウンターに列ができやすい 端末を複数使えるため流れやすい
お連れ様 まとめてスタッフが確認 専用メニューから順に読み取り

なぜいまラウンジ受付を変えるのか

受付をセルフ化する動きは、ANAだけのものではありません。世界の主要エアラインは、搭乗券をかざすだけで入れるゲート式の受付へ次々と切り替えてきました。背景にあるのは、ラウンジ利用者の増加です。上級会員が増え、提携カードのラウンジ特典が広がり、ピークの時間帯には入口に列ができるラウンジも珍しくありません。

人による目視確認は、ていねいである反面、どうしても一人ずつ時間がかかります。セルフ端末なら複数の入口を同時にさばけるため、混雑がやわらぎます。スタッフは受付に張りつくのではなく、フードカウンターの補充や困っている利用者のサポートといった、人にしかできない仕事へ回れます。受付の自動化は、サービスの質を下げるためではなく、むしろ人の手を必要な場所へ振り向けるための変更だと考えると腑に落ちます。

ANAの場合、この刷新は2026年の旅客サービスシステム全体の更新と地つづきです。国内線の予約基盤が国際線と同じアマデウスへ統合され、予約・搭乗・ラウンジまでが新しい土台の上で動くようになりました。ラウンジ受付の新システムは、その大きな絵の一枚です。

対象になるラウンジと会員資格

新しいセルフ入室端末は、ANAの国際線ラウンジと国内線ラウンジの受付に順次入っています。ANAのラウンジには大きく分けて、ビジネスクラス利用者やプレミアムメンバーが使う「ANA LOUNGE」と、ファーストクラス利用者やダイヤモンドメンバーが使う最上位の「ANA SUITE LOUNGE」があります。どちらも、利用基準を満たした搭乗券を端末にかざせば入室できる流れは同じです。

セルフ端末はあくまで受付の入口だけを自動化するものです。中に入ったあとのサービス——ダイニング、シャワー、ヌードルバーといった体験そのものは変わりません。SFC修行で上級会員を目指している人にとっても、ステータスで得られるラウンジ価値は今までどおりです。変わるのは「入るまでの数十秒」だけ、と考えておけば十分です。

お連れ様と一緒に入るときの操作

ひとりで入るときは搭乗券をかざすだけですが、同行者がいる場合は手順がひとつふえます。端末の画面で「お連れ様との入室はこちら」をタッチし、まず本人の搭乗券を読み取らせます。そのあと、お連れ様の搭乗券を2次元バーコードリーダーにかざします。

同じ便に搭乗する同行者であることが条件です。利用基準は空港やラウンジによって異なるので、はじめて使うラウンジでは案内表示をひととおり確認しておくといいです。操作に迷ったときは、近くのスタッフがサポートしてくれます。

受付がスムーズになると、旅はどう変わるか

たった数十秒、と思うかもしれません。でも国際線の出発前、保安検査と出国審査を抜けてラウンジへたどり着いたときの心境を思い出してください。搭乗まで時間が読めないなかで、入口の列に並ぶのは地味にこたえます。とくに乗り継ぎで滞在時間が短いとき、受付の数十秒は食事をとれるかどうかの分かれ目になることがあります。

セルフ入室なら、端末に券をかざしてそのまま中へ進めます。家族や同行者と来ているときも、専用メニューでまとめて読み取れば全員が一度に入れます。小さな効率化に見えて、旅のいちばん慌ただしい場面を軽くしてくれる変更です。乗り継ぎの多い長距離路線を使う人ほど、恩恵を実感しやすいはずです。

知っておきたい注意点

  • 移行は順次のため、空港によってはまだ従来の受付のままのところがあります。
  • 成田空港の到着ラウンジ(ARRIVAL LOUNGE)にはセルフ入室端末が設置されていません。受付スタッフに搭乗券を提示してください。
  • モバイル搭乗券でも紙の搭乗券でも、券面の2次元バーコードを端末にかざす流れは同じです。
  • 利用資格を満たしていないと端末でエラーになります。あわてず案内に従えば大丈夫です。

このラウンジ受付の刷新は、ANAが2026年に進めている一連のサービス更新の一部です。機内まわりでもアップデートがつづいていて、たとえば国際線アメニティキットがミラノの皮革ブランドFRANZIへ刷新されています。予約・搭乗ルールの土台が変わった国内線システムの刷新とあわせて見ると、いまANAが何を変えようとしているのかが立体的に見えてきます。

ぼくらの実感として、受付のような「最初の接点」がスムーズだと、その後のラウンジ滞在の印象まで良くなります。逆に入口でもたつくと、せっかくの上級会員特典が少し色あせて感じられるものです。今回の刷新は派手な話題ではありませんが、毎回かならず通る場所だからこそ、利用者の満足度に効いてきます。海外の空港まで端末が行きわたれば、言語の壁を越えて誰でも迷わず入れるようになる点も大きな利点です。

セルフ入室端末の最新の対応空港や細かな利用条件は、随時更新されます。出発前にANA公式「国際線ラウンジ入室受付方法(新システム)のご案内」で、利用する空港の状況を確認しておくと確実です。

よくある質問(FAQ)

Q1. ANAラウンジの新しい受付では何をすればいいですか?
ラウンジ入口のセルフ入室端末に搭乗券をかざすだけです。ANAグループ便またはスターアライアンス加盟航空会社の便を利用し、利用基準を満たしていれば、端末が自動で判定して入室できます。

Q2. 新システムはいつから使えますか?
国際線ラウンジは2026年3月10日から7月末にかけて順次移行します。成田空港が3月10日から先行し、その他の空港は6月以降に広がります。国内線ラウンジは2026年2月10日から4月末にかけて移行しました。

Q3. 同行者(お連れ様)と一緒に入るにはどうすればいいですか?
端末で「お連れ様との入室はこちら」をタッチし、まず本人の搭乗券を読み取らせ、つづいてお連れ様の搭乗券を2次元バーコードリーダーにかざします。同じ便に搭乗する同行者であることが条件です。

Q4. すべての空港で新システムになっているのですか?
いいえ。移行は空港ごとに順次おこなわれています。時期によっては従来どおりスタッフに搭乗券を提示する受付の空港もあります。また成田空港の到着ラウンジにはセルフ端末が設置されておらず、受付スタッフへの提示が必要です。

Q5. モバイル搭乗券でも入室できますか?
できます。紙の搭乗券でもモバイル搭乗券でも、券面の2次元バーコードをセルフ入室端末にかざす流れは同じです。

この記事を書いた人
TE travel 編集部
TE travel は、Team Elite メンバーによる旅行記録サイトです。ANAダイヤモンド・マリオット チタンエリート・ヒルトン ダイヤモンドなど、各プログラムの上級ステータスを実際に取得・維持しながら、ファーストクラス・ビジネスクラス・ラグジュアリーホテルを体験した記録を発信しています。ポイント・マイルの使い方から、上級会員だけが知る現場の実感まで、数字では伝わらない情報をお届けします。