ANA THE Room FX vs THE Room 違い完全比較|機材・路線・座席を徹底解説

このページは「ANAビジネスクラス完全ガイド(2026年最新版)」のクラスター記事です。全体像を把握したい方は先に完全ガイドをご覧ください。

ANA のビジネスクラスには現在、「THE Room」と「THE Room FX」の2つのプロダクトが存在する。どちらも個室型のビジネスクラスシートだが、搭載機材・導入時期・路線の広がりが異なる。この記事では両者の違いを比較し、それぞれの特徴を整理する。

2つのプロダクトの位置づけ

THE Room(2019年〜)は、B777-300ERに搭載されているビジネスクラスだ。1機あたり64席を1-2-1配列で並べ、全席にスライドドア付きの個室を備える。当時の常識を超えた設計で、ビジネスクラスの水準を一段引き上げた。

THE Room FX は、新型B787-9向けに設計された後継プロダクトだ。1機あたり48席を1-2-1配列で配置し、全席にフルハイト(天井近くまで届く高さ)の個室ドアを備える。Crystal Cabin Award 2026でキャビンコンセプト部門の最優秀賞を受賞している。ANAは初号機を2026年8月に受領する予定で、就航はこれからだ。就航路線はまだ発表されていない。

スペック比較

項目 THE Room FX THE Room(現行)
搭載機材 B787-9(新型) B777-300ER
導入時期 2026年8月 初号機受領予定(就航はこれから) 2019年〜(運用中)
1機あたり座席数 48席 64席
シート配列 1-2-1 1-2-1
個室ドア 全席フルハイトドア 全席スライドドア
モニター 現行の約1.4倍に大型化(海外報道で24インチ4K) 24インチ 4K
受賞歴 Crystal Cabin Award 2026 最優秀賞(キャビンコンセプト部門) 発売当初から多数受賞
就航路線 未発表 欧米長距離路線ほか

THE Room(B777-300ER)の強み

THE Room は現在すでに安定運航中で、ヨーロッパ・北米の長距離路線で確実に体験できる。B777-300ER は大型機のため、座席数が多く特典航空券の空席が出やすい傾向もある。2026年時点でも確実性という点では THE Room に分がある。

ANA 777-300ERのビジネスクラス THE Roomの座席
ANA 777-300ERのビジネスクラス THE Roomの座席(写真:Wikimedia Commons / Yo12525 / CC BY-SA 4.0)

就航中の THE Room 路線については、ANA THE Room レビュー|B777-300ERのスライドドア付き個室ビジネスクラスで詳しく解説している。

THE Room FX(B787-9)の強み

世界最高峰の賞を受けた最新プロダクトという点が最大の差別化ポイントだ。全席にフルハイトの個室ドアを備え、モニターも現行より大型化している。搭載機がB787-9になることで、これまで THE Room が入らなかった路線にも展開できる可能性がある。ただしANAが初号機を受領するのは2026年8月の予定で、就航路線はまだ発表されていない。2026年12月時点でも本プロダクト搭載機は3機のみとされる。

THE Room FX の導入路線詳細は、ANA THE Room FX 導入路線2026完全版で解説している。

路線で選ぶか、プロダクトで選ぶか

旅程が決まっている場合は、目的地への路線を確保することが最優先だ。機材の確認は予約後に行い、THE Room FX 搭載機であれば「ラッキー」という考え方が現実的。

一方、「THE Room FX にどうしても乗りたい」場合は、まず就航路線の発表を待つ必要がある。ANAは初号機を2026年8月に受領する予定で、就航はこれからだ。2026年12月時点でも搭載機は3機のみとされるため、狙って乗る難易度は当面高い。就航路線が発表されたら、その便に合わせて旅程を組む逆算方式になる。

よくある質問(FAQ)

Q1. THE Room FX と THE Room、どちらが新しいですか?

THE Room FX が新しいプロダクトです。THE Room は2019年にB777-300ERで導入されたビジネスクラスシートで、THE Room FX はその後継として2026年にB787-9向けに開発されました。Crystal Cabin Award 2026でも最優秀賞を受賞しており、設計・技術面ともに進化しています。

Q2. THE Room に乗れる路線は今後も維持されますか?

B777-300ERが運航を続ける限り、THE Room の路線は維持される予定です。ただし、老朽化したB777-300ERが順次退役すると、THE Room FX 搭載の新型B787-9やB777X(将来機材)に置き換わっていく可能性があります。2027年以降の機材更新動向を注視することをおすすめします。

Q3. THE Room FX の方が体験として優れていますか?

Crystal Cabin Award という業界最高峰の賞で最優秀評価を得た点から、設計の革新性は世界トップクラスです。ただし、THE Room も現在も高い評価を維持するプロダクトです。「優れている・劣っている」というより、新技術・新設計が投入されたのが THE Room FX というポジションです。

Q4. 同じ路線でも THE Room と THE Room FX の両方がある場合はどう選ぶべきですか?

せっかくであれば THE Room FX の方が新しい体験ができます。ただしANAが初号機を受領するのは2026年8月の予定で、就航はこれからです。2026年12月時点でも搭載機は3機のみとされるため、当面は THE Room FX 便を狙って予約するのが難しい状況です。旅程の日程が固定されているなら、まず航空券を確保することを優先し、機材はおまかせにするのも現実的な選択です。

Q5. THE Room FX に乗るにはどれだけのマイルが必要ですか?

THE Room FX はビジネスクラスプロダクトのため、ビジネスクラスの特典航空券マイル数が適用されます。2026年5月以降のANA新特典航空券制度では路線・シーズンによってマイル数が変動します。正確なマイル数はANA公式サイトの特典航空券マイル早見表でご確認ください。

まとめ

THE Room FX は技術的・受賞歴の面で最新・最高評価のプロダクトだが、初号機の受領は2026年8月の予定で就航はこれからだ。2026年12月時点でも搭載機は3機のみとされ、当面は「希少体験」になる。THE Room もすでに世界トップクラスのビジネスクラスであることに変わりなく、路線・日程に合わせて柔軟に選ぶのが現実的な戦略になる。

この記事を書いた人
TE travel 編集部
TE travel は、Team Elite メンバーによる旅行記録サイトです。ANAダイヤモンド・マリオット チタンエリート・ヒルトン ダイヤモンドなど、各プログラムの上級ステータスを実際に取得・維持しながら、ファーストクラス・ビジネスクラス・ラグジュアリーホテルを体験した記録を発信しています。ポイント・マイルの使い方から、上級会員だけが知る現場の実感まで、数字では伝わらない情報をお届けします。