アメリカン・エキスプレスのプラチナ・カードで、9月30日を境に3つのことが変わります。レストランのコース代が1名分無料になる「2 for 1 ダイニング by 招待日和」の終了、ゴルフ保険の終了、そして海外旅行傷害保険の自動付帯の廃止です。
いずれも2026年7月1日に発表された特典改定の一部で、実施日が9月30日と10月1日に設定されていました。年会費165,000円(税込)は据え置きのまま、特典の中身が入れ替わる形です。
旅行の観点でいちばん影響が大きいのは、3つ目の海外旅行傷害保険です。これまでは旅行代金をアメックスで払っていなくても補償が受けられましたが、10月1日からはカード決済が条件になります。旅費をマイルや他社のカードで払っている人ほど、気づかないまま無保険で出国する危険があります。
この記事では、アメックスの公式告知に書かれている期限と条件だけを拾って、9月中に確認しておくことを整理します。
9月30日で終わるもの・10月1日から変わるもの
まず全体像です。3つの変更は、それぞれ期限の切りかたが違います。
| 内容 | 期限 | 10月1日から |
|---|---|---|
| 2 for 1 ダイニング by 招待日和 | 最終予約受付:9月27日(日)19:00 最終ご来店日:9月30日(水) |
終了(プラチナ・カード) |
| ゴルフ保険 | 9月30日(水)15:59までに発生した事故 | 終了(同日16:00以降の事故は対象外) |
| 海外旅行傷害保険の自動付帯 | 9月30日までに出発する旅行 | 利用付帯のみ(旅行代金のカード決済が必要) |
3つとも、プラチナ・カード会員が対象です。ゴールド・カードやグリーン・カードの招待日和(ゴールド・ダイニング by 招待日和、グリーン・オファーズの2 for 1 ダイニング)は、公式ページを見るかぎり継続しています。
2 for 1 ダイニング by 招待日和——予約は9月27日19時まで
招待日和は、対象レストランの所定のコースメニューを大人2名以上で予約すると、1名分のコース料金が無料になるサービスです。プラチナ・カード向けは国内、シンガポール、台湾、ハワイの約250店舗が対象でした。
アメックスの公式ページには、終了の告知がはっきり書かれています。最終予約受付日時は2026年9月27日(日)19:00まで、最終ご来店日は2026年9月30日(水)です。
気をつけたいのは、予約の締切が来店日より3日早いことです。国内レストランの予約受付期限はもともと利用日の3営業日前19:00までなので、いま予約していない人が9月30日の席を取るのは、かなり厳しい時期に入っています。
すでに10月以降の日程で予約を入れている場合、その予約に特典は適用されません。10月1日以降の日付への変更もできない扱いです。まだ席が残っている店を探すなら、9月27日19時が最後の入口になります。
代わりに主役になるのが、グローバル・ダイニング・キャッシュバックです。2026年7月1日の利用分から、キャッシュバック率が20パーセントから50パーセントへ上がりました。対象は国内外2,000店舗以上、上限は年間最大4万円までで、こちらはAmex Offersへの事前登録が必要です。
1名分が丸ごと無料になる招待日和と、支払額の半分が戻るキャッシュバックでは、得になる場面が違います。コース料金の高い店で2名利用なら招待日和のほうが大きく、金額の幅がある店を何度も使うならキャッシュバックのほうが使いやすい、というのがわたしの受け止めです。
ゴルフ保険は9月30日16時で線引き

プラチナ・カードに自動付帯していたゴルフ保険も、9月30日で終わります。ゴルフ場でのケガ、ゴルフ用品の破損や盗難、ホールインワンやアルバトロスを達成したときの費用、第三者への賠償責任までを対象にしていた保険です。
終了の線引きは、時刻まで指定されています。2026年9月30日15:59までに発生した事故は補償対象、同日16:00以降に発生した事故は対象外です。事故を報告した時刻ではなく、事故が発生した時刻で判断されます。
公式のよくある質問には、細かい扱いも載っています。9月30日16:00以降にゴルフ用品の破損に気づいた場合でも、16:00より前にゴルフ場内で生じた破損であることが客観的に確認できれば、補償対象になります。事故の報告は発生日から30日以内です。
代わりの保険については、アメックス自身が「現時点では、ゴルフ用品の破損やホールインワン達成時の費用を補償する追加保険はありません」と書いています。必要な人は、カードの外で自分で手当てすることになります。
なお、ビジネス・プラチナ・カードのゴルフ保険は、これより早く2026年3月1日16:00で終了しています。
海外旅行傷害保険——10月1日から「利用付帯のみ」

旅行者にとっていちばん実害が出やすいのが、ここです。
2026年10月1日より、プラチナ・カードに付帯する海外旅行傷害保険は、旅行代金をカードで決済することが条件になります。これまでは、旅行代金をアメックスで払っていなくても補償される「自動付帯」がありました。それが10月1日でなくなります。
補償される金額そのものは、これまでの利用付帯と同じ水準が維持されます。改定後の内容は次のとおりです。
| 保険種別 | 基本カード会員 | 家族カード会員 |
|---|---|---|
| 傷害死亡/傷害後遺障害 | 1億円 | 1億円 |
| 傷害治療費用 | 1,000万円 | 1,000万円 |
| 疾病治療費用 | 1,000万円 | 1,000万円 |
| 賠償責任 | 5,000万円 | 5,000万円 |
| 救援者費用(保険期間最高) | 1,000万円 | 1,000万円 |
| 携行品損害 | 100万円 | 100万円 |
| 乗継遅延/出航遅延/欠航/搭乗不能費用 | 1回につき最高3万円 | 1回につき最高3万円 |
| 受託手荷物遅延費用/紛失費用 | 最高3万円/最高6万円 | 最高3万円/最高6万円 |
問題は金額ではなく、条件のほうです。補償を受けるには「旅行代金」をプラチナ・カードで払っておく必要があります。アメックスの定義では、海外旅行の場合、次のどちらかです。
- 旅行前に日本国内でカード決済した、日本出入国のために時刻表に基づいて運航される公共交通乗用具(航空機・電車・船舶など)のチケット代、またはパッケージ・ツアーの料金
- 日本国内でのカード決済がない場合は、出国後に海外で時刻表に基づいて運行される公共交通乗用具のチケット代(この場合、購入時点から補償期間終了までが補償期間)
マイルで特典航空券を取って出国する旅行は、ここでいう「旅行代金の決済」に当たりません。特典航空券だけで飛ぶ人、旅費を別のカードでまとめている人、家族の旅費をだれかがまとめて払っている人は、10月1日以降そのままでは補償が付きません。
対策そのものは単純です。出発前に日本国内で、プラチナ・カードを使って日本出入国のための交通機関のチケット代かパッケージ・ツアー代を支払っておくことです。家族分の補償も対象にしたいなら、家族分の旅行代金も対象カードで決済しておく必要があります。
9月30日をまたぐ旅行はどうなるか
ちょうど期限をまたぐ旅程について、アメックスは公式のよくある質問で答えています。
出発が2026年9月30日以前で、帰国が10月1日以降になる旅行は、自動付帯の補償対象になります。つまり基準は出発日です。9月中に出国してしまえば、その旅行は最後まで自動付帯のままです。
いっぽう、付保証明書を先に発行してもらっていた場合は注意が必要です。付保証明書は発行日時点で有効という扱いで、2026年10月1日以降の出発は自動付帯の対象外になります。利用付帯での付保証明書が必要なら、保険ホットラインに連絡して発行し直すことになります。
すでに終わっている改定もあります。携行品損害保険については、2026年7月1日の改定で、6月30日までに旅行期間が開始される旅行をもって補償が終了しました。上の表で携行品損害100万円とあるのは、10月1日以降の利用付帯の内容としてアメックスが公表しているものです。
年会費は据え置き、入れ替わった特典
今回の改定は、終わるものだけではありません。年会費165,000円(税込)と家族カード4枚まで無料はそのままで、いくつかの特典が入れ替わりました。
| 特典 | 改定前 | 改定後 |
|---|---|---|
| プレミアム フリー・ステイ・ギフト | カード継続で1泊2名分 | 継続で1泊2名分+年間500万円(税込)以上の利用でもう1泊2名分 |
| 継続特典のクレジット | 2万円分のトラベルクレジット | 継続と年間500万円(税込)以上の利用でエアライン・クレジット10万円分 |
| ホテル・メンバーシップ | 4つのホテルグループの上位ステータス | 6つのホテルグループの上位ステータス |
| グローバル・ダイニング・キャッシュバック | 1回につき20パーセント(年間最大4万円) | 1回につき50パーセント(年間最大4万円) |
エアライン・クレジット10万円分は、アメリカン・エキスプレス・トラベル オンラインで海外航空券を買うときに使えるもので、1回の予約で30万円(税込)以上の海外航空券が対象です。国内航空券・ホテル・レンタカーの予約には使えません。旧特典の2万円分トラベルクレジットは、2027年6月のカード継続の方まで進呈され、2027年8月31日の進呈分が最後になります。
ホテル・メンバーシップに加わるのは、オークラ ニッコー ホテルズのOne Harmonyエクスクルーシィヴメンバー(2026年8月4日開始)と、ALL Accorのゴールドステータス(2026年秋開始予定)です。
年間500万円という条件が、新しい継続特典の前提になっています。ここに届く人にとっては手厚くなり、届かない人にとっては招待日和と保険が減っただけ、という改定です。わたしの見立てでは、カードの性格が「もっているだけで守られる」から「使う人に返す」へ寄ったのだと思います。
9月中にやっておくこと
期限が迫っているので、確認する順番でまとめます。
ひとつ目は招待日和です。使うつもりがあるなら、9月27日(日)19:00までに予約を入れること。すでに10月以降で予約している分は特典の対象にならないので、日程を前倒しできるか確認します。
ふたつ目はゴルフ保険です。9月30日15:59までに発生した事故が最後の対象です。10月以降もゴルフをつづけるなら、用品の破損やホールインワン費用をどうするかを、カードの外で考えておくことになります。
3つ目が海外旅行傷害保険です。10月1日以降に出発する海外旅行の予定があるなら、日本を出る前に、プラチナ・カードで航空券代かパッケージ・ツアー代を払っておきます。特典航空券で行く予定なら、日本出入国のための交通機関のチケットをカードで買うか、別の保険を用意するかの判断が要ります。家族と行くなら、家族分の旅行代金も同じカードで決済しておきます。
よくある質問
招待日和はアメックス全体で終わるのですか
いいえ。終了するのはプラチナ・カード会員向けの「2 for 1 ダイニング by 招待日和」です。ゴールド/ゴールド・プリファード向けの「ゴールド・ダイニング by 招待日和」と、グリーン向けの「2 for 1 ダイニング by 招待日和 -グリーン・オファーズ-」は、公式ページで引きつづき案内されています。
9月28日に予約して、9月30日に来店することはできますか
最終予約受付日時は9月27日(日)19:00までです。28日以降の新しい予約は受け付けられません。最終来店日は9月30日(水)です。
10月1日以降に出発する海外旅行で、保険を有効にするにはどうすればいいですか
出発前に日本国内でプラチナ・カードを使い、日本出入国のために時刻表に基づいて運航される公共交通乗用具のチケット代か、パッケージ・ツアーの料金を支払ってください。日本国内での決済がない場合は、出国後に海外で購入した公共交通乗用具のチケット代でも条件を満たしますが、その場合は購入時点からの補償になります。
9月30日に出発して10月5日に帰国する旅行は、自動付帯の対象ですか
対象になります。アメックスは公式のよくある質問で、出発が2026年9月30日以前で帰国が10月1日以降の場合は補償対象になると案内しています。
ゴルフ保険の代わりになる保険はアメックスにありますか
アメックスは、現時点ではゴルフ用品の破損やホールインワン達成時の費用を補償する追加保険はないと案内しています。
まとめ
2026年9月30日で、アメックス・プラチナの「2 for 1 ダイニング by 招待日和」とゴルフ保険が終わります。招待日和の最終予約受付は9月27日19:00、最終来店日は9月30日。ゴルフ保険は9月30日15:59までに発生した事故が最後の対象です。
そして10月1日から、海外旅行傷害保険は利用付帯のみになります。補償の金額は変わりませんが、旅行代金をプラチナ・カードで決済していないと補償されません。特典航空券で飛ぶ旅行が多い人ほど、ここは意識して手を打っておく必要があります。
年会費は165,000円(税込)のまま、継続特典はプレミアム フリー・ステイ・ギフトの2泊目とエアライン・クレジット10万円分に置き換わり、どちらも年間500万円以上の利用が条件です。持ちかたによって損得が分かれる改定なので、自分の使いかたと照らして、9月のうちに確認しておくことをおすすめします。
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