JAL国内線特典航空券、10月1日発券分から変わるのは「PLUSの上限」だけ 基本マイル数は据え置き【新旧マイル数の全ゾーン比較】

羽田空港を走行するJALのエアバスA350-900

JALマイレージバンクの公式ページに、短いお知らせが出ています。2026年10月1日(木)発券分から、JAL国内線特典航空券の必要マイル数が変わるという内容です。

この話は、ネット上では「JAL国内線の特典航空券が改悪」「必要マイルが上がる」という見出しで流れています。ただ、JAL公式の新しいマイル早見表と、いまのマイル早見表を1行ずつ突き合わせてみると、実際に動く数字はかなり限定されていました。

結論から書きます。基本マイル数はA〜Gゾーンのすべてで据え置きです。変わるのは、特典航空券PLUSを使ったときの上限マイル数だけです。

わたしは国内線の特典航空券をよく使うので、この違いは大きいと感じました。ふだん基本マイル数の席(片道7,500マイルなど)を取っている人にとっては、10月1日以降も必要マイル数は1マイルも変わりません。いっぽうで、お盆や年末年始のように基本マイル数の枠がすぐ埋まる時期に、追加マイルを払ってでも席を押さえてきた人には、はっきり影響が出ます。

この記事では、JAL公式チャートの新旧をA〜Gゾーン・3クラス分すべて並べて、どこがいくら上がるのか、10月1日より前に発券すべきなのはどういう人かを整理します。

JALの発表内容——「発券分から」という書きかた

JALマイレージバンクの「JAL国内線特典航空券 必要マイル数」のページには、次のお知らせが掲載されています(更新日は2026年8月18日)。

2026年10月1日(木)発券分から、JAL国内線特典航空券の必要マイル数が変更となります。(普通席、クラス J、ファーストクラスのPLUS利用時必要マイル数)

カッコの中がすべてです。変更の対象は「PLUS利用時必要マイル数」だと、JAL自身が書いています。基本マイル数については、ひとことも触れていません。

そして、もうひとつ大事なのが「発券分から」ということばです。搭乗日ではありません。2026年9月30日までに発券を済ませた特典航空券は、搭乗が10月以降になっても、いまのマイル数のままです。

そもそも特典航空券PLUSとは

離陸するJALのボーイング737-800
写真:Wikimedia Commons / Masahiro TAKAGI / CC BY 2.0

JAL国内線特典航空券には、2つの段階があります。

ひとつが基本マイル数です。路線をA〜Gの7ゾーンに分け、ゾーンごとに片道の必要マイル数が決まっています。いちばん短いAゾーンの普通席なら片道4,500マイル、いちばん長いGゾーンなら片道10,500マイルです。

もうひとつが特典航空券PLUSです。基本マイル数で予約できる席が埋まっていても、予測残席に応じて追加のマイルを払えば予約できる仕組みです。繁忙期でもマイルで飛べるかわりに、必要マイル数が上がります。

この追加分には上限が設けられていて、早見表には「PLUS利用時:〜○○マイル」と書かれています。この上限が、10月1日発券分から引き上げられます。

新旧比較——普通席(片道・1区間)

まず普通席です。基本マイル数は左の列、PLUS利用時の上限が右の2列で、カッコ内が10月1日からの上がり幅です。

ゾーンの代表的な路線は次のとおりです。A=福岡=鹿児島など、B=東京=仙台など、C=東京=大阪など、D=東京=広島・松山など、E=東京=札幌・福岡など、F=東京=沖縄など、G=東京=石垣・宮古など。単位はマイル、カッコ内は10月1日からの上がり幅です。

ゾーン 基本 9月30日
まで
10月1日
から
A 4,500 18,500 20,500
(+2,000)
B 5,500 22,500 26,500
(+4,000)
C 6,500 23,500 28,000
(+4,500)
D 7,500 31,000 35,500
(+4,500)
E 8,500 39,500 43,500
(+4,000)
F 9,500 44,500 49,000
(+4,500)
G 10,500 51,500 57,000
(+5,500)

基本マイル数の列は、新旧でまったく同じ数字です。動いているのは右側の2列だけで、上がりかたは路線が長いほど大きくなっています。Aゾーンで2,000マイル、Gゾーンで5,500マイルの差です。

新旧比較——クラス Jとファーストクラス

クラス Jとファーストクラスも、考えかたは同じです。基本マイル数は据え置きで、PLUSの上限だけが動きます。

クラス・ゾーン 基本 9月30日
まで
10月1日
から
クラス J・A 5,500 19,500 21,000
(+1,500)
クラス J・B 6,500 23,000 27,500
(+4,500)
クラス J・C 7,500 24,000 28,500
(+4,500)
クラス J・D 9,000 32,500 35,500
(+3,000)
クラス J・E 10,000 41,000 45,000
(+4,000)
クラス J・F 11,500 46,500 51,000
(+4,500)
クラス J・G 13,500 53,500 58,500
(+5,000)
ファースト・C 14,500 27,000 29,500
(+2,500)
ファースト・D 18,000 34,000 37,500
(+3,500)
ファースト・E 20,000 46,000 51,500
(+5,500)
ファースト・F 22,000 44,000 50,000
(+6,000)
ファースト・G 24,000 60,000 67,500
(+7,500)

ファーストクラスの設定があるのはC〜Gゾーンだけなので、AとBは欄がありません。いちばん大きく動くのはGゾーンのファーストクラスで、上限が7,500マイル上がります。

ひとつ補足しておきます。早見表の「〜○○マイル」は、そのゾーンでPLUSを使ったときの最大値です。路線や日付によって、実際にかかるマイル数はこれより少なくなります。上限が上がったからといって、すべての予約がその金額になるわけではありません。

影響を受ける人・受けない人

那覇空港の国内線旅客ターミナル
那覇空港の国内線旅客ターミナル(写真:Wikimedia Commons / そらみみ / CC BY-SA 4.0)

この変更でいちばん見落とされやすいのが、影響の範囲です。わたしなりに整理すると、こうなります。

影響を受けないのは、基本マイル数の席を取っている人です。平日の空いている便や、早い時期に予約する人がここに入ります。東京=札幌の普通席なら片道8,500マイルで、10月1日以降も変わりません。

影響を受けるのは、繁忙期にPLUSで席を取ってきた人です。ゴールデンウィーク・お盆・年末年始の沖縄便や北海道便は、基本マイル数の枠が早い段階で埋まります。そこを追加マイルで押さえてきた場合、10月1日以降は上限が数千マイル高いところまで伸びる可能性があります。

いちばん影響が大きいのは、家族4人で沖縄や石垣へ行くような使いかたです。片道あたり5,000マイル上がれば、4人往復で40,000マイルの差になります。積み上げるのに何年もかかる量です。

9月30日までに発券すると、どこまで押さえられるか

羽田空港第1ターミナルのJAL出発ロビー
写真:Wikimedia Commons / MaedaAkihiko / CC BY-SA 4.0

JAL国内線特典航空券は、搭乗日の360日前の午前0時(日本時間)から予約できます。JMBダイヤモンド会員とJGCプレミア会員には、さらに前倒しの先行予約もあります。

ここが意思決定の分かれ目です。2026年9月30日のうちに発券すれば、そこから360日先、つまり2027年9月下旬の搭乗分までを、いまの上限マイル数のまま押さえられます。来年の年末年始も、来年のゴールデンウィークも、来年のお盆も射程に入ります。

いっぽうで、注意しておくことがあります。JAL国内線特典航空券は予約の変更ができません。日程や便を変えたいときは、いったん取り消して払い戻し、あらためて予約を取り直すことになります。取り直したのが10月1日以降なら、それは新しいマイル数での発券です。

取り消し・払い戻しも無条件ではありません。予約・手配が完了した特典がすべて未使用の場合に限り、有料でマイルが口座に戻ります。予定が固まっていない旅程を「とりあえず押さえる」使いかたには、それなりの手数料と手間がかかります。

わたしの見立てでは、9月中に動く価値があるのは、日程がすでに決まっている繁忙期の旅程です。年末年始の帰省や、来年のお盆の家族旅行のように、行くことがほぼ確定していて、しかも基本マイル数では取りにくい日程。ここはPLUSを使う可能性が高いので、上限が上がる前に発券しておく意味があります。

逆に、日程が読めないのに上限の引き上げを避けるためだけに発券するのは、割に合わないと思います。変更できない・取り消しには手数料がかかる、という制約のほうが重く効いてきます。

「必要マイル数の変更」という見出しの読みかた

この件が「JAL国内線の特典航空券が値上げ」と伝わっているのは、JALのお知らせが「必要マイル数が変更となります」という書き出しだからです。カッコの中を読まないと、基本マイル数まで上がるように見えます。

実際には、JALが公開している新しい早見表の基本マイル数は、A〜Gゾーン・3クラスのすべてで現行と同じでした。わたしは新旧のページを並べて19組の数字を突き合わせましたが、基本マイル数はひとつも動いていません。

そのうえで、これは負担が増える変更です。繁忙期にマイルで飛ぶための天井が上がる、ということですから。ただ、どの層にどれだけ効くのかは、基本マイル数が上がる場合とはまったく違います。「自分は影響を受けるのか」を判断するには、ふだん自分が基本マイル数の席を取っているのか、PLUSで取っているのかを思い出すのがいちばん早い方法です。

よくある質問

基本マイル数は上がらないのですか

JALが公開している2026年10月1日以降発券分の早見表では、基本マイル数はA〜Gゾーン・普通席・クラス J・ファーストクラスのすべてで現行と同じです。変更されるのは特典航空券PLUS利用時の上限マイル数です。

9月30日までに予約した特典航空券は、10月以降の搭乗でも今のマイル数ですか

はい。JALのお知らせは「2026年10月1日(木)発券分から」という書きかたです。搭乗日ではなく発券日が基準になります。

いつまでの搭乗分を今のマイル数で予約できますか

JAL国内線特典航空券の予約開始は搭乗日の360日前の午前0時です。2026年9月30日に発券できるのは、2027年9月下旬ごろまでの搭乗分です。

予約したあとで日程を変えられますか

JAL国内線特典航空券は予約の変更ができません。取り消し・払い戻しをしたうえで、あらためて予約を取り直すことになります。払い戻しは、予約・手配が完了した特典がすべて未使用の場合に限り、有料で受け付けられます。

PLUSを使うと、かならず上限のマイル数になりますか

いいえ。早見表の「〜○○マイル」はそのゾーンの最大値です。実際の必要マイル数は日程と予約時点の空席状況に応じて変わります。予約前にJALの空席照会で確認できます。

まとめ

2026年10月1日発券分から変わるのは、JAL国内線特典航空券の特典航空券PLUS利用時の上限マイル数です。基本マイル数は全ゾーン・全クラスで据え置きです。上がりかたは普通席でAゾーンの2,000マイルからGゾーンの5,500マイルまで、ファーストクラスのGゾーンでは7,500マイル上がります。

ふだん基本マイル数で予約している人には影響がありません。繁忙期にPLUSで押さえてきた人、特に家族分をまとめて取る人には、はっきり効いてきます。日程がすでに固まっている繁忙期の旅程があるなら、9月30日までに発券しておくと、2027年9月下旬の搭乗分まで現行の上限で確保できます。

数字は、JALマイレージバンクの公式ページ「JAL国内線特典航空券 必要マイル数」と「JAL国内線特典航空券 必要マイル数(2026年10月1日以降発券分)」で確認できます。予約の前に、ご自身の路線と日付で空席照会をして、実際の必要マイル数を見てから決めてください。

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この記事を書いた人
TE travel 編集部
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