ANA世界一周特典航空券の取り方 — スタアラで地球を一周する完全ガイド

このページは「ANAマイル・SFC完全ガイド(2026年版)」のクラスター記事です。全体像を把握したい方は先に完全ガイドをご覧ください。

ANA世界一周特典航空券は、スターアライアンス加盟航空会社を組み合わせて地球を一周できるマイル特典です。ビジネスクラスを中心に組んだ旅程を、通常購入の半分以下のコストで実現できるケースもあります。

ただ、ルールが複雑で「どう予約すればいいかわからない」という声も多い。このページでは、既存の「世界一周航空券でどこまで行けるか」記事(アライアンス比較)と内容が重ならないよう、ANA特典航空券としての予約手順と実際のコツに絞ってまとめます。

ANA世界一周特典航空券とは何か

ANA世界一周特典航空券は、ANAが発行するスターアライアンス加盟航空会社を組み合わせた特典航空券です。ANA本体だけでなく、ルフトハンザ・ユナイテッド・シンガポール航空・タイ航空・エアニュージーランドなどスタアラ加盟30社以上を使って地球を一周できます。

一般的な特典航空券が「出発地→目的地→出発地」の往復であるのに対し、世界一周特典航空券は「同じ方向(東回りか西回り)に地球を一周して出発地に戻る」形式です。途中でいくつかの都市に立ち寄ることができます。

必要なマイル数(ビジネスクラス)

マイル数は「ゾーン数」によって決まります。ゾーンとは、世界を地域ブロックに分けた区分です(日本・アジア・ヨーロッパ・南北アメリカ・アフリカ・オセアニアなど)。

ゾーン数 エコノミー ビジネス ファースト
3ゾーン 65,000 130,000 195,000
4ゾーン 80,000 160,000 240,000
5ゾーン 95,000 190,000 285,000
6ゾーン 110,000 220,000 330,000

日本発の世界一周は最低3ゾーン構成になります。東回り(日本→ヨーロッパ→北米→日本)または西回り(日本→北米→ヨーロッパ→日本)の方向を決めてから旅程を組みます。

予約のルール

ANA世界一周特典航空券には、いくつかの重要なルールがあります。

方向ルール

「東回り」または「西回り」のどちらか一方向でなければなりません。途中で折り返すことはできません。出発地(日本)を起点として、一方向に地球を一周して戻ってくる形になります。

乗り継ぎと立ち寄りの制限

  • ストップオーバー(24時間以上の滞在)は最大8回まで
  • 乗り継ぎ(24時間未満の通過)は制限なし
  • 同一都市への複数回訪問は原則不可
  • 大陸内の移動(サーフェイスセグメント)は3回まで利用可能

クラスの混在

全区間を同一クラスにする必要はありません。一部の区間をエコノミー、別の区間をビジネスクラスにすることも可能です。ただし、適用マイル数は最上位クラスの計算になります(ビジネスとエコノミーが混在する場合はビジネスのマイル数)。

ANA便の必須条件

旅程にANA運航便(NH便)を1区間以上含める必要があります。コードシェア便はANA便として扱われるケースとそうでないケースがあるため、予約時に確認が必要です。

おすすめルート例

実際に人気のある旅程をいくつか紹介します。どの都市を組み合わせるかは、訪問したい場所と空席状況の両方から考えることになります。

東回り・3ゾーン構成(ビジネス130,000マイル)

東京(羽田/成田)→ ロンドン ストップオーバー → フランクフルト → ニューヨーク ストップオーバー → ロサンゼルス → 東京

ヨーロッパと北米の主要都市を両方カバーできるシンプルな構成です。ロンドン→フランクフルト間をサーフェイスセグメント(鉄道・バスなど)にすることで乗り継ぎを柔軟にできます。

東回り・4ゾーン構成(ビジネス160,000マイル)

東京 → ロンドン ストップオーバー → ニューヨーク ストップオーバー → ロサンゼルス → ホノルル ストップオーバー → 東京

ホノルルを加えることで4ゾーン構成になります。旅程の最後に南太平洋ゾーンを追加する形です。

西回り・5ゾーン構成(ビジネス190,000マイル)

東京 → ロサンゼルス ストップオーバー → ニューヨーク → ロンドン ストップオーバー → ヨハネスブルグ ストップオーバー → シンガポール → 東京

アフリカを含む5ゾーン構成です。ヨーロッパ経由でアフリカに立ち寄るルートは、旅行者からの人気が高い組み合わせです。

空席の見つけ方と予約のコツ

世界一周特典航空券で最も難しいのが、複数区間の特典空席を同時に確保することです。

空席確認の方法

ANAの特典航空券空席は、ANA公式サイトの「特典航空券空席照会」で確認できます。スタアラ加盟他社便の空席も照会できますが、表示される空席には限りがあります。

また、スターアライアンス加盟各社の公式サイトで空席を確認してから、ANAに電話で予約を依頼する方法のほうが成功率が高いケースがあります。電話予約はANA国内線ご予約センター(0120-029-333)で対応しています。

空席を取りやすくするコツ

  • 出発の350日前から予約が可能(ANA便は355日前)。人気路線は早期に空席が埋まる
  • 最初に空席の少ない区間(欧米路線のビジネスクラスなど)を確保し、残りを組み立てる
  • 週末・繁忙期(年末年始・GW・盆)は避けると空席を見つけやすい
  • 完璧な日程にこだわらず、空席のある日程に柔軟に合わせる姿勢が大切
  • 複数の経由地を候補として持っておき、空席状況で都市を入れ替える

ANA直接予約との違い

比較項目 世界一周特典 通常の特典航空券(往復)
使える航空会社 スタアラ全加盟社 ANA・スタアラ加盟社
予約方法 電話予約が確実 オンライン可
立ち寄り都市数 最大8都市 通常1〜2都市
発券手数料 あり(電話予約) オンラインなら無料
変更のしやすさ 複数区間のため複雑 比較的シンプル

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よくある質問

世界一周特典航空券はオンラインで予約できますか?
ANA公式サイトのオンライン予約では対応していません。電話(ANA国内線ご予約センター:0120-029-333)での予約が必要です。電話予約には発券手数料がかかります。
旅程の一部をエコノミーにして費用を抑えられますか?
クラスを混在させることは可能ですが、適用マイル数は最上位クラスで計算されます。そのため、ビジネスとエコノミーを混在させてもビジネス分のマイルが必要になります。コスト削減の効果は限定的です。
予約後に立ち寄り都市を変更できますか?
変更は可能ですが、変更するたびに手数料が発生します。また、変更後の区間に特典空席がない場合は変更できません。最初から旅程を確定させてから予約するほうが費用と手間を抑えられます。
スターアライアンス加盟でない航空会社(JALなど)を含められますか?
含められません。ANA世界一周特典航空券はスターアライアンス加盟航空会社のみ対象です。JAL・ワンワールド系の航空会社を使いたい場合は、JALが発行するワンワールド世界一周特典を検討することになります。
サーフェイスセグメント(地上移動)はどのように扱われますか?
サーフェイスセグメントは「飛行機以外(鉄道・バス・フェリーなど)での移動区間」として旅程上に組み込めます。最大3回まで利用可能で、飛行距離の計算には含まれません。ただし、方向(東回り・西回り)のルールは維持する必要があります。