恩納村の海岸線を走っていると、ふと視界が開ける瞬間がある。HIYORIオーシャンリゾート沖縄は、そういう場所に建っている。
2022年に開業したこのリゾートは、沖縄の新世代ラグジュアリーを体現するホテルとして、静かに評判を積み上げてきた。派手な広告よりも、口コミで広がるタイプのリゾートだ。実際に泊まってみて、その理由がよくわかった。
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立地 — 恩納村、万座毛エリアの穏やかな海
HIYORIオーシャンリゾート沖縄は、沖縄本島中部の恩納村に位置する。那覇空港からは車で約55分。高速道路を使えば所要時間は読みやすく、レンタカーでのアクセスが現実的だ。
周辺は万座毛の絶壁と、遠浅のエメラルドグリーンの海が広がるエリア。北谷のような賑やかさとは距離を置いた、静かな海岸線にある。リゾートの前面に広がる海は穏やかで、晴れた日の午前中は水面がガラスのように透き通る。
コンビニや飲食店は徒歩圏には少ない。それがデメリットになる人もいるが、ここに来る旅行者の多くは、それをむしろ望んでいる。外の喧騒から切り離された時間を買いにくる、という感覚に近い。
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ホテルコンセプト — ウェルネスと琉球文化の融合
HIYORIが掲げるコンセプトは、「ウェルネスと琉球文化の融合」だ。言葉として聞くと抽象的だが、館内を歩くと具体的に伝わってくる。
エントランスを入ると、琉球石灰岩を使ったアプローチと、地元の植物を配したグリーンウォールが出迎える。フロントのスタッフは落ち着いた所作で、押しつけがましくない。チェックイン時に出されるハーブティーは、沖縄産の島ハーブをブレンドしたものだった。
館内各所に琉球ガラスや紅型をモチーフにしたアートが点在しており、観光施設的な「沖縄らしさ」ではなく、文化への敬意が感じられる演出になっている。チェックイン時に渡されるウェルカムリーフレットに、それぞれのアート作品の背景が書かれていたのも丁寧だと思った。
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客室 — 海を独占する設計
客室はすべてオーシャンビューを基本設計とし、全室にプライベートバルコニーが付いている。今回宿泊したのはスタンダードカテゴリーの「オーシャンビュー ツイン」。47平米という広さは、沖縄のリゾートホテルのなかでも余裕のある部類だ。
バルコニーに出ると、海面との距離が近い。高層フロアの開放感とは異なる、地に足のついた近さがある。夕方に椅子を引き出してそのまま1時間、海を眺めていた。何もしていないのに、充実した時間だった。
室内はニュートラルなアースカラーで統一されており、目が疲れない。テレビの存在感が薄い設計になっていて、自然と窓の外に視線が向く。アメニティはオーガニック系のブランドを採用しており、ウェルネスというコンセプトとの一貫性がある。
ベッドの寝心地は上質で、翌朝すっきり目が覚めた。遮光カーテンを開けると朝日が差し込み、それだけで一日の始まりとして十分だった。
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プール・ビーチ — 静かな時間が流れる
インフィニティプールはロビー棟から徒歩1分の場所にあり、海と一体になって見える設計だ。プールサイドのデイベッドは数が絞られており、混み合うことがない。タオルと飲み物はスタッフが随時補充してくれる。
プールの水温は通年で管理されており、真夏でも熱くなりすぎず、10月でも入れる温度に保たれていた。子ども向けの浅いゾーンはなく、大人が静かに過ごすことを前提とした設計になっている。
ビーチはホテルから階段で降りたすぐ先にある。白砂で整備されており、遮光パラソルとチェアが並んでいる。海の透明度は高く、シュノーケリングセットの貸し出しもある。午前中の早い時間は人が少なく、波音しか聞こえない時間帯が続く。
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スパ — 沖縄の素材を使ったトリートメント
HIYORIのスパは、2フロアにわたる独立した棟に設けられている。沖縄産のハーブや泥を使ったトリートメントメニューが中心で、島の植物を活かしたオリジナルブレンドのオイルが特徴だ。
施術は90分のコースを受けた。担当セラピストは無駄な会話をせず、こちらのペースに合わせてくれる。終了後はリカバリールームでハーブウォーターとフルーツが用意されており、施術の余韻をゆっくり味わえる設計になっていた。
予約は混み合うため、チェックイン時に確保しておくことをすすめる。特に週末は2日前から埋まっていることが多い。
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レストラン — 沖縄食材の丁寧な解釈
メインダイニングは海に面したテラス席を持つ「SIO」。沖縄産の食材を中心に据えたモダン琉球料理を提供している。島豆腐や海ぶどう、もずくといった定番食材を、技法で丁寧に仕上げる料理が続く。
夕食のコースは1万5,000円前後(時期により変動)。量は多くないが、一皿ごとの完成度が高い。料理のペース配分がよく、2時間かけてゆっくり食べ進めても疲れない。ワインリストに沖縄クラフトビールや泡盛のペアリング提案が加わっているのも、このホテルらしいこだわりだった。
朝食はビュッフェ形式で、島野菜のサラダや沖縄そば、ジューシー(沖縄の炊き込みご飯)など地元の味が揃っている。食べすぎないように意識しても、つい取ってしまう内容だった。
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どんな旅行者に向いているか
HIYORIオーシャンリゾート沖縄は、静けさと質を求める旅行者に向いている。
アクティビティを詰め込みたい旅行者よりも、何もしない時間をリゾートのなかで過ごすことに価値を感じる人に響くホテルだ。ハネムーンや記念日旅行、あるいは日常から離れてリセットしたいときに選ぶ場所として、記憶に残る滞在になる。
小さな子どもを連れたファミリー旅行には、プール設計や施設の静粛性から考えると少し合わないかもしれない。逆に、中高生以上の子どもを持つ家族や、大人同士の旅行には十分にこたえる。
マリオット・ボンヴォイやヒルトン・オナーズのポイントを活用したい場合は、提携状況をあらかじめ確認した上で予約するとよい。
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よくある質問
- 那覇空港からHIYORIオーシャンリゾート沖縄までのアクセスは?
- レンタカーで約55分、那覇空港自動車道と沖縄自動車道を経由するルートが一般的です。路線バスでのアクセスも可能ですが、乗り換えが必要なため所要時間は1時間30分〜2時間程度かかります。ホテルへの有料送迎サービスも提供されているため、事前に確認することをおすすめします。
- スパの予約はどのタイミングでするとよいですか?
- 週末や繁忙期はチェックイン当日に満席になることが多いため、予約はチェックインと同時に行うか、宿泊予約時に合わせてリクエストしておくのが確実です。特に夕方の時間帯は人気が高く、早めの確保が望まれます。
- チェックイン・チェックアウトの時間は?
- チェックインは15:00、チェックアウトは11:00が基本です。レイトチェックアウトは空き状況によって対応可能な場合があります。希望がある場合はフロントに相談してみてください。
- 周辺に飲食店やコンビニはありますか?
- 徒歩圏内にはほとんど商業施設がありません。車で5〜10分の範囲に飲食店やコンビニが点在しています。ただし、ホテル内のレストランとルームサービスが充実しているため、滞在中に外出しなくても不便を感じることは少ないです。
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