ANAのラウンジに入れるかどうかは、搭乗するクラス・もっているステータス・使うカードの3つで決まります。国際線で最上級の「ANA SUITE LOUNGE」に入れるのは、原則としてファーストクラス搭乗者とダイヤモンドサービスメンバーです。ビジネスクラスやプレミアムエコノミー、プラチナ・スーパーフライヤーズ会員、スターアライアンス ゴールド会員は、ひとつ下の「ANA LOUNGE」を利用できます。国内線は、プレミアムクラス搭乗者と上級会員が「ANA LOUNGE」を、ダイヤモンドサービスメンバーなどが「ANA SUITE LOUNGE」を使えます。
ここでは、わたしが実際にステータスを維持しながら使っている立場から、2026年7月時点のANAラウンジの利用条件を、国際線・国内線に分けて、クラス別・ステータス別・カード別に整理しました。話題になっているSFC改定でラウンジ利用がどう変わるのか、現時点で確定している情報だけをまとめています。条件は変わりやすいので、利用直前にはANA公式の最新情報もあわせてご確認ください。

ANAラウンジは2種類ある — まず全体像から
ANAが空港で運営するラウンジには、大きく2つの階層があります。上から順に、ANA SUITE LOUNGE(ANA スイートラウンジ)と、ANA LOUNGE(ANA ラウンジ)です。SUITE LOUNGEのほうが、食事・設備・静けさのすべてで上のクラスにあたります。
どちらに入れるかは、次の3つの組み合わせで決まります。
- 搭乗するクラス(ファーストクラス・ビジネスクラス・プレミアムクラスなど)
- もっているステータス(ダイヤモンド・プラチナ・ブロンズ・スーパーフライヤーズなど)
- 使うカードや利用券(ANAカード プレミアム・ANA SUITE LOUNGEご利用券など)
この記事では、この3つの軸で「自分はどのラウンジに入れるのか」を判断できるように、表にまとめていきます。
国際線ラウンジの利用条件
国際線では、ANA SUITE LOUNGE と ANA LOUNGE の2つがあります。対象となる便は、ANAグループ運航便(特典航空券での利用を含む)、スターアライアンス加盟航空会社の運航便、そして提携航空会社が運航するANAとのコードシェア便にANA便名で搭乗する場合です。
クラス別・ステータス別にまとめると、次のとおりです。
| 対象 | 利用できるラウンジ |
|---|---|
| ファーストクラス搭乗者 | ANA SUITE LOUNGE(ANA LOUNGEも利用可) |
| ビジネスクラス搭乗者 | ANA LOUNGE |
| プレミアムエコノミー搭乗者 | ANA LOUNGE |
| ダイヤモンドサービスメンバー | ANA SUITE LOUNGE |
| プラチナサービスメンバー | ANA LOUNGE |
| スーパーフライヤーズ会員(SFC) | ANA LOUNGE |
| ブロンズサービスメンバー | ANA LOUNGE(アップグレードポイントが必要) |
| スターアライアンス ゴールド会員 | ANA LOUNGE |
ポイントを整理すると、こうなります。ファーストクラスとダイヤモンドサービスメンバーが最上級のSUITE LOUNGEに入れる二本柱です。ビジネスクラス・プレミアムエコノミー・プラチナ・SFC・スターアライアンス ゴールドは、ANA LOUNGEの利用となります。
ブロンズサービスメンバーは、アップグレードポイントを使うことでラウンジに入れます。本人の利用にも2ポイントが必要で、同行者も4名まで1名につき2ポイントで一緒に利用できます。ここはほかのステータスと事情が違うので、ブロンズの方は覚えておいてください。
同行者の扱い(国際線)
国際線では、対象となるお客様に同行する2歳未満のお子様は、同行者の数に含みません。2歳以上のお子様は数に含まれます。また、ダイヤモンド・プラチナ・ブロンズのステータスとスーパーフライヤーズ会員のように、2つ以上のステータスをもっている場合、同行者の人数は多いほうのみが適用され、合算はされません。
有料で入る方法もある
成田・羽田・ホノルル空港の国際線ANA LOUNGEは、条件を満たさない場合でも有料で利用できます。ただしANA SUITE LOUNGEは有料利用の対象外です。ステータスもなく、上位クラスでもない場合の最後の手段として知っておくといいでしょう。
国内線ラウンジの利用条件
国内線でも、ANA SUITE LOUNGE と ANA LOUNGE の2種類があります。国内線ANA LOUNGEを利用できるのは、次の方々です。
| 対象 | 利用できるラウンジ |
|---|---|
| プレミアムクラス搭乗者 | ANA LOUNGE |
| ダイヤモンドサービスメンバー | ANA SUITE LOUNGE |
| プラチナサービスメンバー | ANA LOUNGE |
| スーパーフライヤーズ会員(SFC) | ANA LOUNGE |
| ミリオンマイラー | ANA LOUNGE |
| スターアライアンス ゴールド会員 | ANA LOUNGE |
| ANAカード プレミアム 本会員 | ANA LOUNGE |
| ブロンズサービスメンバー | ANA LOUNGE(アップグレードポイントが必要) |
国内線で見落とされがちなのが、ANAカード プレミアム 本会員です。フライトのステータスとは別に、上位カードをもっていることで国内線ANA LOUNGEに入れます。カード派の方にとっては、これが現実的な入室ルートになります。
また、国内線ではプレミアムクラスに搭乗するだけでANA LOUNGEに入れます。ステータスがなくても、その日の便をプレミアムクラスにすれば利用できるということです。
ANA SUITE LOUNGE(国内線)に入れる人
国内線のANA SUITE LOUNGEを利用できるのは、ダイヤモンドサービスメンバー、ANA Million Miler Programの「Lounge Access Card」をもっているお客様、そして「ANA SUITE LOUNGEご利用券」をもっているお客様です。国内線でもっとも上のラウンジに入るハードルは、やはりダイヤモンド級ということになります。
同行者とお子様の扱い(国内線)
国内線でも、複数のステータスをもっている場合の同行者は多いほうのみが適用され、合算されない点は国際線と同じです。お子様については、国内線ラウンジでは3歳未満のお子様(利用日が2026年5月19日以降の場合は2歳未満のお子様)を同行者の数に含みません。この年齢の基準は2026年に変わっているので、注意してください。
ANA SUITE LOUNGE と ANA LOUNGE の違い

2つのラウンジは、入れる人の資格も、中身も違います。ざっくり整理すると、SUITE LOUNGEは「ファーストクラスとダイヤモンド級のための最上級ラウンジ」、ANA LOUNGEは「ビジネスクラス・上級会員のための標準ラウンジ」という位置づけです。
| 項目 | ANA SUITE LOUNGE | ANA LOUNGE |
|---|---|---|
| 主な対象(国際線) | ファーストクラス・ダイヤモンド | ビジネス・プレミアムエコノミー・プラチナ・SFC・ゴールド |
| 位置づけ | 最上級 | 標準 |
| 有料利用 | 対象外 | 一部空港で対象(成田・羽田・ホノルル) |
実際に両方を使ってみると、いちばん違いを感じるのは静けさと混み具合です。SUITE LOUNGEは入れる人が絞られているぶん、落ち着いて過ごせます。ANA LOUNGEは対象者が広く、時間帯によってはかなり混みます。どちらも快適ですが、体験の質はやはりSUITE LOUNGEが上です。
2026年の新しい入室方法 — 搭乗券をかざす方式へ
2026年、ANAはラウンジの入室方法を切り替えています。これまでのように受付スタッフに搭乗券を見せるのではなく、自動受付の端末に搭乗券をかざして、資格を自動で確認する方式に変わりました。紙の搭乗券でもモバイル搭乗券でも、2次元バーコードで受け付けられます。
導入時期は、国内線ラウンジが2026年2月10日から4月30日にかけて、国際線ラウンジが2026年3月10日から7月31日にかけて、空港ごとに順次となっています。成田の到着ラウンジのように、従来どおりスタッフが対応する例外もあります。
同行者と一緒に入るときは、端末で「同行者ありで入室」を選び、自分の搭乗券を読み取ってから、同行者のバーコードを読み取ります。この新方式の詳細は、別の記事にまとめています。
SFC改定でラウンジ利用はどう変わるのか(2026年7月時点)
いま多くのSFC保有者が気にしているのが、2026年に発表された会員プログラムの改定です。ここは誤解が広がりやすいところなので、2026年7月時点で確定している事実だけを書きます。
2026年4月にANAが示した案では、SFCを年間の決済額で2つの区分に分けるという内容でした。年間300万円以上を「SFC PLUS」とし、ANAラウンジ利用とスターアライアンス ゴールドを維持する。いっぽう年間300万円未満は「SFC LITE」とし、ANAラウンジが利用できなくなり、スターアライアンス シルバーに下がる、というものです。
ところが、この案には多くの会員から反対の声が集まりました。ANAは2026年6月25日に、この4月の案を見直すと発表し、あわせて謝罪しています。6月26日の株主総会でも、ラウンジの混雑を理由に挙げつつ、会員の懸念を受け止める姿勢を示しました。
ここで大切なのは、次の3点です。
- 「年間300万円未満でラウンジ利用不可」というのは、あくまで4月に示された当初案であり、現在は見直しの対象になっている
- 見直し後の具体的な条件は、2026年9月末までに示される予定
- 当初案の判定期間は2026年12月16日から、新しい区分の適用は2028年4月1日からとされ、2027年までは現在の特典が維持される
つまり、いまSFCをもっている方が2026年7月時点でただちにラウンジを使えなくなるわけではありません。確定情報は2026年9月末を待つことになります。この改定の全体像は、別記事に詳しくまとめています。
ラウンジに入るいちばん現実的なルート
「これからANAラウンジを安定して使いたい」という方に向けて、現実的なルートを整理します。どれを選ぶかは、飛行機に乗る頻度と、かけられる費用で決まります。
| ルート | 向いている人 | 入れるラウンジ |
|---|---|---|
| その便のクラスを上げる(プレミアムクラス・ビジネスクラス等) | たまに乗る人 | ANA LOUNGE(国際線ファーストならSUITE LOUNGE) |
| SFC修行でスーパーフライヤーズ会員になる | これから毎年使いたい人 | ANA LOUNGE |
| ANAカード プレミアムをもつ | 国内線中心・カード派の人 | 国内線ANA LOUNGE |
| ダイヤモンドを目指す | 年間の搭乗が多い人 | ANA SUITE LOUNGE |
いちばん多くの人が選ぶのは、SFC修行でスーパーフライヤーズ会員になるルートです。一度資格を得れば、翌年以降もラウンジを使いつづけられるからです。ただし前の章で書いたとおり、SFCのラウンジ利用条件は2026年に見直しの途中にあります。修行を検討している方は、2026年9月末に示される確定情報を見てから動くのが安全です。SFC修行の考え方は別記事にまとめています。
すぐに毎回乗るわけではないなら、その便のクラスをプレミアムクラスやビジネスクラスに上げるのが手っ取り早い方法です。国内線ならプレミアムクラス、国際線ならビジネスクラス以上で、その日のラウンジ利用ができます。
よくある質問
ANAラウンジは誰でもお金を払えば入れますか
すべての人が有料で入れるわけではありません。有料で利用できるのは、成田・羽田・ホノルル空港の国際線ANA LOUNGEに限られます。最上級のANA SUITE LOUNGEは有料利用の対象外です。国内線ラウンジやそれ以外の空港では、原則としてクラスかステータス、対象カードが必要です。
SFC(スーパーフライヤーズ会員)はどのラウンジに入れますか
2026年7月時点では、国際線・国内線ともにANA LOUNGEを利用できます。最上級のANA SUITE LOUNGEには、原則としてダイヤモンドサービスメンバーとファーストクラス搭乗者が入れる形です。なお、SFCのラウンジ利用条件は2026年に見直しの途中にあり、確定情報は2026年9月末に示される予定です。
ANAカードをもっているだけでラウンジに入れますか
一般のANAカードでは入れません。国内線ANA LOUNGEを利用できるのは、ANAカード プレミアムの本会員です。上位カードにかぎった特典なので、手もちのカードの種類を確認してください。
プレミアムクラスに乗るとラウンジは使えますか
国内線でプレミアムクラスに搭乗すると、ANA LOUNGEを利用できます。ステータスがなくても、その日の便をプレミアムクラスにすれば入れるということです。
子どもは同行者の人数に数えられますか
国際線では2歳未満のお子様は同行者の数に含みません。国内線では3歳未満のお子様(利用日が2026年5月19日以降の場合は2歳未満のお子様)を含みません。この年齢の基準は変わることがあるので、利用直前に確認してください。
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- SFC修行2026 — スーパーフライヤーズ会員になるまでの進め方
- ANA SFC大改定まとめ — 2028年に向けて確定していること
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