ビジネスでかならず成功する方法
ビジネスで唯一、かならず成功する方法があります。
そんな方法があるならば知りたいところですが、あるわけのない「成功する方法」なんて話をする人は、おおよそ信用を落とすだけです。なので、この手の話は軽率に喋りたくないので、公には語ってきませんでした。
けれども、ビジネスで唯一、必ず成功する方法があります。それは、先に与えることです。
ここでは、先に与えることをビジネスにどう落とし込むのかについて、シェアしていきたいと思います。
先に与える
ここでいう「先に与える」とは、じっさいにはもっと普遍的な大切な考え方なのですが、ひとまずここでは「与えたものが返ってくる」という《返報性の法則》のことと考えてください。
「先に与える」について詳しく知りたい人は、下記を参照にしてください。
黄金律
黄金律とは、時代を超えて受け継がれているナポレオン・ヒル成功哲学の『思考は現実化する』のなかで紹介されている黄金律(ゴールデン・ルール)になります。
「自分がしてほしいと思うことは、なによりもまず他人にそうしてあげることだ。そして、自分がしてほしくないことは、決して他人にもしないことだ」
そしてこれは、打算的な発想ではなく、心からそう願うことが大切です。
ビジネスにおいて、いちばん大切にしたいメンタリティは、「先に与える」です。この先に与えるという精神は、ビジネスで重要な信頼関係づくりで、大いに力を発揮します。
報酬の公式
ビジネスモデルを図るとき、《報酬の法則》を確認します。
報酬 = 奉仕の量 x 奉仕の質
仕事の量と質が報酬を決めます。
はじめてビジネスをする人は、お店を出せばお客さんが集まる、というイメージを抱きます。ステキなカフェを開けば、お客さんに喜んでもらえる気がします。
でもじっさいには、いつも満席になるようなお店を出すためには、たくさんの人たちに集まってもらえるよう、たらきかけが必要になります。
あなたの家のまわりには、たくさんのお店があると思います。では、それらのお店にどのくらいの頻度で通っていますか?
このように聞かれると、どんなにステキなお店があっても、意外と通えていないことに気づくと思います。
それは同様に、セミナーがうまくいくには、単にインスタにセミナーの告知すれば受講生が集まるわけではありません。好感をもってもらっていても、いつもみんなが来てくれるわけでもありません。
これを克服するためにマーケティングをするのですが、それをていねいに説明すると、信用を得るための奉仕が必要になる、ということになります。
ビジネスは人と人との関係で成り立ちます。なので、先に与える量と質が大事になります。
事例 ー 再現性あるビジネスモデル
これは、さまざまなビジネスに応用できるビジネスモデルです。
これからサービスを提供しようとしている人、立ち上げたもののまだ集客ができていない人は、あなたのビジネスや協会ではこれがどう可能なのか、よく考えてみてください。そして、採用してください。
ホームページ制作
先に与える、ということを自分のビジネスにどう落とし込むかというと、このような感じです。具体的にみていきましょう。
たとえば、ウェブ制作会社をはじめるとします。
ビジネスでいちばん大変なのが、集客です。集客ができるようになれば、お金の心配がなくなります。なので、最初に集客方法を考えます。
そのときに、単に集客をするだけでなく、信頼づくりをしながら集客することが大事になります。
集客方法は、ネットの広告はいったんせずに、知り合いのひとりビジネス・オーナーを訪ねてください。あるいは、知り合いのショップやサロン、レストランでもいいです。
もし彼らがお客さんにならなくても、紹介してもらえたら最高です。
勇気があれば、飛び込みの営業スタイルでも構いません。はじめは難しいかもしれませんが、とにかく新規を開拓をしてください。
無料で制作
でも、これでは知り合いの範疇で、ビジネスの発展は厳しそうに思えるかもしれません。ところが、その方法がこれまでのスタイルとは違います。
ビジネスやショップのホームページを勝手につくって届ける、という方法をとります。
そして、それを無料で行います。
こんなことをして大丈夫か、と思うかもしれません。でも、ビジネスは信用を勝ち取った者が制します。
先に多くの人から信用を買うつもりで、無料で提供してください。ウェブサイトの受注を得たければ、先にウェブサイトを与えてください。そして、1か月間使用してもらってください。
1か月間使用してもらって、使い勝手がよかったら月額1万円で継続利用できるように伝えてください。
名目は、利用料でもいいですし、管理費でもいいです。
それを繰り返します。
数をこなしていけばいくほど、こちらのスキルも上がります。これを愚直にやっていきます。
いつしか50件成約できたら、月商50万円が安定します。持続的な収入を確保できます。
そして、しかるべくタイミングが訪れます。営業をしなくても声がかかるようになります。
利用者から、紹介が出はじめます。そのタイミングで、以降は有料で受注していきます。初期費用をしっかりもらえるビジネスが成立します。
コーチング
先に成功事例をつくるこのモデルは、さまざまなビジネスで再現性があります。
コーチとして独立を考えているならば、友人やその紹介などでコーチングのセッションをさせてもらいます。
これはコーチングのトレーニングなので、無料で行います。無料なので、協力してくれやすいです。
50人、100人とこなしていくうちに、だんだん自信がついてきます。なによりも、実績ができます。
なかには、いちどコーチングを受けたことで、その価値を理解できる人がいます。「有料でいいから、コーチング・セッションを継続してほしい」という人が現れます。
まだトレーニング中の身でありながら、クライアントを獲得できます。
これは、クライアントがすでにいる状態からビジネスをはじめられる、というビジネスの初期に大きなアドバンテージになります。これからのコーチ人生のスタートには、最高の滑り出しを切れます。
ビジネスを立ち上げた当初は、自分に自信と実績がないことで悩みます。その問題をクリアできるのが、「先に与える」のビジネスモデルになります。
後発のビジネス戦略
後発の市場参入は、第一人者のビジネスモデルと同じでは勝負になりません。戦わずして負けてしまいます。
後発のビジネスモデルは、大胆な発想が求められます。それを《ビッグ・プロミス》《ビッグ・アイデア》というのですが、社会にインパクトを与える必要があります。
世の中の概念を壊さないかぎり、スタートが切れません。いまの当たり前のあり方に、風穴を開けていかなければなりません。
でも、やらない
ところが、です。この話は、いま見つかった画期的な方法ではありません。昔からある方法です。
昔から言われつづけているビジネス参入の王道であるにもかかわらず、採用する人がほとんどいません。これをすれば必ず成功できるにもかかわらず、実行する人はほとんどいません。
そしてさらに、これをつづけられる人となると、皆無です。なぜでしょうか。
無償ではたらくということに、強いメンタル・ブロックがはたらくのかもしれません。
けれども、搾取が先のビジネスはうまくいきません。市場は微動だにしてくれません。
ビジネスは先に与えることです。これでもか、というくらい先に与えてください。あなたの得意とするサービスを、無料で提供してください。
そうやって、ファンを獲得してください。
先に与えることで顧客は感情が動き、ビジネスとして動きはじめます。
シュテルン
吉岡岳彦